STU48はピュアになれる場所――、岡田奈々×瀧野由美子×今村美月×石田千穂の思い
INTERVIEW

STU48はピュアになれる場所――、岡田奈々×瀧野由美子×今村美月×石田千穂の思い


記者:木村武雄

撮影:

掲載:19年07月31日

読了時間:約13分

STU48はピュアになれる場所

――船上劇場が完成したということで、船で行ってみたいところはありますか?

今村美月 ハワイ!

岡田奈々 それは遠いよ!

――単純に行きたい?

今村美月 はい、単純に行きたいです!

――石田さんは?

石田千穂 私はブラジル。一番の遠い国、真裏だから行ってみたいですね。たぶん地球の反対のような国の人にはSTU48は知られていないと思うので、船で行って知ってもらいたいし、行くまでの間にいろんな国にも立ち寄りたいです。

――瀧野さんは?

瀧野由美子 私は…フィンランドに行ってオーロラを見たいですね。船から花火や星を見るのは素敵だと思うし、船の上って沖に行けば行くほど周りに明かりがないから絶対に空がきれいだと思うので、天体を見に行きたいですね。

――岡田さんは?

岡田奈々 私は神奈川県出身なので、神奈川県の港に普通に行きたいです。東京じゃなくて、横浜港に行きたいですね。

――横浜港から神戸港に行くのもね。

岡田奈々 行きたいです!

――STU48は海がキーワードだと思うんですね。自分にとって「海」とは…ということを聞きたいのですが。

石田千穂 私は…海を最後泳いだのが幼稚園の年長さん。そのときにくらげに刺されて、海に行かなくなってしまいました。でもSTU48は海の近くで活動しているのでこれを機にくらげを克服したいですし、海にも行きたいです!

今村美月 私にとって海は心が洗われる場所です。海のさざ波の音も好きだし、STU48のアーティスト写真はいつも海辺で、撮影自体は年度前にやっているんです。「新しい年度の衣装を着てこれから1年頑張るぞ!」と気を引き締められる、衣装からも海を感じますし、気持ちが改められます。それと、プライベートでも夏は遊びに行ったりもします。

瀧野由美子 私にとって海は笑顔の場所ですね。泳ぎに行った思い出よりも家族と潮干狩りに行ったという記憶が強くて。それに限らず、家族とよく海に行って楽しい思い出があるから、海は笑顔になれる場所なんじゃないかなと思います。

――確かにそれはあるかも。それでは岡田さん。

岡田奈々 私にとって海は第二の故郷ですね。STU48に入らなかったら海をちゃんと見たりはしなかったと思うんです。海と関わりなく生きてきた人間なので、STU48と出会って海と関わって、海を見るたびにSTU48を思い出すし、そういうところも含めて故郷だなと思います。

――岡田さんはAKB48と兼任されていて、普段は東京が主ですよね。STU48の活動で広島とか、瀬戸内に行くときに気持ちの変化はありますか?

岡田奈々 あります。自分のなかでも、AKB48スイッチとSTU48スイッチが別にあって、グループ2つあって、どちらも違う自分なんです。自然と切り替わっています。

――STU48にいるときはどんな岡田さんですか?

岡田奈々 STU48は何事も楽しいですし、純粋に楽しめるというか、ピュアな心になれるというか。子供になった気持ちです。AKB48がそうではないということではないですけどね。でもよりその気持ちが強いというか。

――ということは、STU48は海という笑顔になれる場所で背中を押されて、雨上がりの晴れた空のように清々しくて、そしてピュアになれるというグループなんですね。

岡田奈々 そうです!

石田千穂

石田千穂

あとがき/懸け橋に…

 インタビューから数日後の7月15日の海の日、東京・晴海ふ頭にはSTU48号が停泊していた。すっかり陽が落ちた午後7時半。観客で埋め尽くされた船内劇場の窓がカーテンで覆われると、波の音が響きだした。海を連想させるライティング。東京での初公演は「海の音」「瀬戸内の声」といった楽曲が次々と届けられていく。

 途中には48グループ以外の楽曲も届けられ、STU48ならではの演出で見せる。公演も中盤に差し掛かった頃、「風を待つ」が届けられ、そして新曲が披露された。爽やかな風を感じさせる楽曲こそ今作の「大好きな人」だった。観客のほとんどが関東圏内であり、初めて船上劇場に訪れた人が多かった。しかし、大歓声が場内に響き渡っていた。瀬戸内の魅力、彼女たちの魅力がしっかりと届いた証拠だった。

 今回のインタビューで今井は同公演に向けてこんなことを話していた。

 「船上劇場『STU48号』でまだ瀬戸内も回り切れていないんですけど、東京に行って、船の良さや瀬戸内の良さを伝えて、東京で興味を持った方が瀬戸内に遊びに来てくれたら嬉しい。瀬戸内との“懸け橋”になれたら…」

 懸け橋――、場所と場所を結ぶ架け橋だけでなく、人々をピュアな気持ちへと誘う、そんな役割が彼女たちにあるのだろうと、その公演を観覧して思った。「大好きな人」は海風に乗って、全国へ届けられる。

石田千穂、岡田奈々、瀧野由美子、今村美月

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