夢の船上劇場オープン
――さて4月に船上劇場がオープンしました。2年越しとなりましたが、オープンした時の気持ちは?
岡田奈々 本当に嬉しかったですね! みんな途中、諦めかけていたんですよ。「船できないかな、陸に作った方がいいんじゃないかな」って思ったこともあって。だから船がこうしてできて、初日を迎えたときは夢みたいでした。幻かのようで嬉しかったです。
瀧野由美子 2年待っただけあって本当に素敵な船上劇場を作っていただいたので、この船で今後活動していくと思うと嬉しいですね。まだ劇場を建設しているときに「出航」のMVで乗らせて頂いて、作る過程を間近で見てきたので、この時の体験は今のメンバーがしかできないことだから、そういう場面に立ち会えたのは誇らしいなと思いました。
今村美月 船上劇場は日本初、世界初の試みだったので、新しいことができて嬉しかったし、ここから新しいスタートが切れたと思います。
石田千穂 船の内装が海をイメージしていて、それがテーマパークのようで。テーマパークに行くとウキウキワクワクする気持ちになると思うんですけど、それと同じでSTU48号に乗ればそういう気持ちになるような、そうした船でありたいなと思います。
――その過程を経て3rsシングル「大好きな人」が発売されます。岡田さんはオフィシャルコメントで「1st・2ndと、どちらも冬にリリースだったので、今回3rdシングルが夏に発売できるのはすごくわくわくしています」と語っていましたが、こうして曲が完成して思うことは?
岡田奈々 STU48初の夏曲ですが、良い意味で夏っぽくないというか。大切な人との別れをテーマにした曲なので、卒業の時期など春にも合うから夏にしばられていない曲だなと思いました。でも衣装やMVは夏感もあるので、爽やかで清楚なMVになったのかなと思います。
――当初思っていたものとのギャップはありました?
岡田奈々 ありました。最初にメロディを頂いたんですけど、それを聴いたときはキラキラしていて「爽やかな夏」という感じでした。だけど、歌詞を頂いで読んだ途端に「あれ?」と。「別れをテーマにしているんだ」と思って。そこから振付も変えて、STU48的には初挑戦の曲だなと思いました。
――振付変えたんですね。
岡田奈々 変えました。撮影現場が船だったということもあり、最初は出航をイメージしたような振りが多かったんですけど、別れがテーマの曲ということでそれに沿うように変えました。
――途中で振りを変えることがあるんですね。
岡田奈々 あります。歌詞に合わせて変えますね。CRE8BOYさんは「暗闇」のときも振りを付けて頂きました。
――CRE8BOYさんはAKB48グループをはじめ、多くのアイドルグループの振付を手掛けていますからね。今村さんはこの曲についてどう思いましたか?
今村美月 切ないけど、愛のある曲というか。歌っていくうちにどんどん好きになっていってます。歌詞には「海」というSTU48らしいワードもあって。なかには「涙」というワードもあるけど、歌詞とリンクしている振りもたくさんあって。振りも歌もダンスも含めて見てほしいと思います。
石田千穂 歌詞のなかに「大好き」「幸せになれ」というよく使われるワードがあるんですけど、その前後の言葉に意味が込められていて、なかでも好きなのが3サビの<ずっと思っていたより もっと好きだった>です。
岡田奈々 私も! そこ好き! 一緒だ!
――もし曲に主人公がいたら、ここで「本気で好きだった」ことが確信に変わるんですね。
石田千穂 ここの歌詞は「別れを告げてからも好き」と私は思っていて、それで「でも大好きだから無理に微笑もう」というところもあって、そこからはダンスも吹っ切れた振りになっているんです。そうした思いが振付にも込められているので、ステージでファンの方に見て頂きたいです。
――ところで、石田さんは岡田さんと気が合いますね!
岡田奈々 気が合いますね! チョコミントも好きだもんね!
石田千穂 はい! チョコミント派なんですよ!
――すごいですね! センターの瀧野さんは表題曲についてどうですか?
瀧野由美子 曲調的には夏っぽい曲なんですけど、歌詞がすごく切なくて。<どこか不安げな背中を押したくて…>という歌詞があるように、決心した人とか、決心したい人の背中を押すとか、そういう人へのファイトソングにもなっているのかなと思います。