オーディション秘話
――お2人は音楽にも精通されていますので、グループを引っ張って行く立場のような気もしますが、なぜ選ばれたのだと思いますか?
大地洋輔 自分では絶対に落ちたと思ったので、一緒に受けた周りの人は華もあるし歌も上手かったりとか、秋元さんとの質疑応答も100%の答えを出していたような人が落ちていたので。「その人が受かるから俺は落ちた」と、勝手に思っていたので、自分でも決定打がわからないですから。「結局、俺のどこが好きなんですか?」と秋元さんに聞きたいですもん。
エハラマサヒロ 不安がっている「彼女」みたいな(笑)。
大地洋輔 本当それですよ、「私のこと、どこが好きなの?」って(笑)。
エハラマサヒロ 僕は、絶対に受かったと思ったんですよ。これが始まったときに「やっときた!」と。ギャラが少ないとか吉本に色々不満ありますけど、「吉本にいて良かった」とこんなに思ったことはないですよ。ただ、絶対に受かったと思ったんですけど、審査の途中でバタバタ落ちて行く人を見て、「この人落ちるん?」って、選考基準が全然わからなくなってきてからは、不安しかなかったです。そこでこれは、スペックではないと。
大地洋輔 そうだよね。性能の良し悪しは関係ないもん(笑)。
エハラマサヒロ こんなに顔良くて歌も良くてダンスも上手い人が落ちるんだって。
大地洋輔 若手でこれからが期待されている方に行きがちじゃないですか? そういう子が落ちて老獪(ろうかい)なテクニックを持っている人達が…「なんなんコレ?」っていう(笑)。
――村上ショージさんは今回、渋い歌声を披露されていますが、村上さんも入るとは思っていなかったらしいですね。
大地洋輔 ショージさんは歌唱審査のときに、みんなだいたい1分って決められていてたんですけどショージさんだけフルコーラスだったんです。
エハラマサヒロ 唯一ね。
大地洋輔 秋元さんが手を挙げたら終わるという感じだったんですけど、ショージさんだけフルコーラスで。「すげえ!」ってなりましたよ。実際に、聴こえてくる歌もお上手だったんですけど。でもよくよく考えたら秋元さんもショージさんに「もういいです」って止められなかったんじゃないかと。
エハラマサヒロ ショージ師匠には言えないですよね(笑)。もし坂田利夫さんが来てても聴くしかなかった感じの。止められなかったでしょうね。
大地洋輔 変化球じゃないですけど、野沢直子さんだったりとか色んな人が残ったりするのが面白いなと。本当に個性がバラバラですし。年齢がまずバラバラですから。
エハラマサヒロ ショージ師匠が60歳を超えてるでしょ? 一番下の子は16、17歳とかですから孫世代ですよ。チームメンバーだからタメ口でもおかしくないんですけど(笑)。