乃木坂46・欅坂46に続く坂道シリーズ第3弾となるアイドルグループの吉本坂46が5月8日、2ndシングル「今夜はええやん」をリリースした。吉本に所属するタレントで構成された異色のアイドルグループ。選抜メンバーが歌唱する今作の表題曲はソウルフルでファンキーなダンスチューン。また、吉本坂46内のユニット・REDは前作よりもさらにダンスの難易度が上がったという「やる気のない愛をThank you !」、既存ユニットのビター&スイートとPOP MASTERが合体して出来た新ユニットであるスイート MONSTERの「現在地」はメロディアスで耳馴染みの良い1曲、さらにイケメンをコンセプトに集められた5人組・CC5の「イケメン騎士団」の計4曲を収録した。インタビューでは、選抜から金田哲(はんにゃ)、REDから現役医師としても活動中のしゅんしゅんクリニックP(以下しゅんP)の2人にアイドル活動についてや、楽曲の聴きどころ、今までの音楽変遷など話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】
吉本坂46を引っ張っているのはRED?
――CDデビューからもうすぐ約半年ほど経ちますが、アイドル活動はいかがですか。
金田哲 生活がガラッと変わりましたよね。もうトイレとか行かないですし、イチゴばかり食べてます。
しゅんP えっ!? めちゃくちゃ沖縄で飲んでたじゃないですか?(笑)。
金田哲 何で言っちゃうの! まあ、アイドルも芸人も生き様なので、我々がアイドルというものに寄せる必要はないのかなと思います。なので、飲むときはとことん飲む、楽屋ではお金の話ばかりしてます(笑)。アイドルという概念に縛られないんです。
しゅんP 僕も生活自体は変わっていないんですけど、営業とか行ったときにいつもだったら「どーもー」と言って入ってたんですけど、今は「こんにちは~」と、単独ライブでもそうなっちゃって。良くも悪くも握手会とかの空気が自分に吸収されて来ているのかなと思います。
――金田さんは生活の変化は感じる部分はありますか。
金田哲 握手会というのは芸人は普通やらないんです。出待ちで普通に握手出来てしまいますから。なので、握手をすることは特別な事ではないんですけど、嬉しかった事があって、十数年前に神隠しにあったと思っていた僕のファンが戻ってきたんです。それは体感として大きいですね。昔ファンだった子が、子どもを連れて来たりするので、周りがすごく変わったなと感じられました。
しゅんP すごい! 僕の方は医療関係者の方がたくさん来ます。医者、薬剤師、看護師が3連続で来たこともあって、もう病院です(笑)。
金田哲 もし誰かが倒れてもしゅんPの関係者で何とかしてくれます。
――それは心強いですね。前回は個別の戦いがあって、人気投票でしゅんPさんが11位、金田さんが12位でした。この順位はどのように受け止めていますか。
しゅんP こんな上位に入れるとは思っていなかったので、単純にすごく嬉しいです。ただ、直前まで10位で最後の発表で11位になってしまったので、そこは残念でしたけど。
――その中でこの人にだけは負けたくないと思っていた人はいましたか。
金田哲 僕は相方の川島(章良)ですね。はんにゃを引っ張って来たのは、一体どっちなんだというのがあります。川島はSNS系の有名なものはほぼやっているんですけど、僕は一個もやっていない、告知も一切しない中での12位だったので嬉しかったです。川島は89位ぐらいでしたっけ?
しゅんP 46人中ですか(笑)。
――川島さんは37位です…。しゅんPさんはそういう方はいましたか。
しゅんP 僕はラフレクランのにっくん(西村真二)ですね。僕と同じ高学歴、高身長でダンスもやっていて、同じREDということもあって、ライバルみたいな感覚はあります。ギリギリでしたけど、勝ちました。(※西村真二は15位)
金田哲 確かに被ってる部分もあるので、次作ではどっちかがいなくなっていると思います。
しゅんP 嘘でしょ(笑)。
金田哲 でも、REDは本当に凄いんですよ。人気者の集まりですから。実質、吉本坂46を引っ張っていると言ってもよくて、僕らはREDの人気にあやかっているといっても過言ではないです。
しゅんP そんなことないですよ(笑)。でもREDはグループLINEもあって一丸となって頑張っています。「もう少しでMV(ミュージックビデオ)の再生回数が50万だから、もう一押し頑張りましょう」とか、お互いに高め合っています。
金田哲 本当にREDは結束力が凄いよね。この前、沖縄に行った時も、ステージが終わって選抜メンバーはすぐ楽屋に帰って行きましたけど、REDはみんなで写真撮ったりしてましたから。選抜はみんな自立したオッさんばかりなので(笑)。今回はREDが選抜を抜いて次の表題曲を勝ち取るんだろうなと思っています。