吉本坂46、デビューイベントに大観衆 乃木坂46松村沙友理も「最高でした!」
吉本坂46
吉本坂46が26日、東京・池袋サンシャインシティ噴水広場で、デビューシングル「泣かせてくれよ」の発売記念イベントをおこなった。アイドルの聖地とも言わる同所には、4階までびっしりと観衆が詰めかけ、メンバーも「凄い!」と驚くほどだった。そのなかで、同曲をはじめ、ユニット曲などを披露。ステージ後には、東野幸治と乃木坂46松村沙友理らも駆けつけ「最高でした!」と絶賛した。
乃木坂46、欅坂46に次ぐ、坂道シリーズの第3弾として、よしもと所属の1747人から46人が選ばれ、結成した。デビューシングルにはパターンによって、選抜メンバーによる表題曲をはじめ、REDによる「君の唇を離さない」、ビター&スイートの「抱いてみるかい?」、POP MONSTERの「やっとここまで」、村上ショージの「バーボンソーダ」が収録されている。
この日はまず、REDからスタート。赤いジャケットに身を包んだメンバーが激しいダンスパフォーマンスで決めると、最年少の17歳・藤井菜央は「めちゃくちゃ楽しかった」と笑顔。藤井とのキスシーンを演じた榊原徹士は「キスシーンがMVよりも(顔が)近かった。罪悪感にさいなまれた」と苦笑いした。
デビューシングルでは46人それぞれのジャケットが作られた。SHUHOは「自分のジャケットがあるのは震えましたね」と感慨深く語った。パフォーマンス中にはファンからのミックスが巻き起こったが、元NMB48の高野祐衣は「私、アイドルなんやな」と改めて実感したと語った。
次に登場したビター&スイート。緊張をほぐすように、サバンナの八木真澄がステージ床を手もみして「いま地球を揉みほぐしています」とネタを差し込み、笑いを取る。パフォーマンスでは一転、EDM調のナンバーで大人の雰囲気に。丈の短いスカートを履いた■さゆり(かつみ■さゆり)と島田珠代(新喜劇)が妖艶に見せると、男性陣も体をくねらせたりとセクシーに見せていく。正規メンバー11人のところ、6人でのステージとなったがビシッと決める。
とは言えそこは彼ら。川島章良(はんにゃ)がふくよかな腹回りによってベルトが外れるハプニングを見せると、珠代と岩橋良昌(プラス・マイナス)が持ちネタを繰り出し、最後は「やっていないので…」と■さゆりもしっかり“ぼよよーん!”。“爪痕”を残し笑顔でステージを後にした。
お次は、トレンディエンジェルたかし(トレンディエンジェル)、松浦志穂(スパイク)、マサルコによるPOP MONSTER。ポップな衣装に身を包み込みパフォーマンス。松浦は「芸人になる前に歌手になりたくて、ソニーミュージックのオーディションにも受けた。いま14年経ってこうしてCDデビューできました」と感慨深く語れば、マサルコも「アイドルになるのが夢だった。やっとここまで来ました」と声を震わせた。
最後は、選抜メンバー16人による「泣かせてくれよ」。それまでも歓声が飛び交っていたが、彼らが登場すると更に大きな歓声。そのなかで哀愁漂う同曲を熱唱。最後はMVでも披露しているそれぞれのダンスを披露して締めくくった。
ステージを終えたメンバーに朗報が。この日、デイリーチャート2位を記録したことが発表された。センターを務める斎藤司(トレンディーエンジェル)は「非常に頭が見られる最悪な環境」とまずは一つ笑いをとってから「皆様がこんなに集まってくれて感激しました」と感想。斎藤とセンターを務め、この日、決めポーズの音頭を取った小川暖奈(スパイク)は「ステージに出てきた時にお客さんがいなかったらどうしようかと思ったけど、こんなに来てくれて嬉しい」と喜んだ。
一方のゆりやんレトリィバァは「彼の天才、アイザック・ニュートンはある朝こんなことを言いました。『おはよう』」とボケをかまし、その後のコメントでもボケ倒すなど、最後までゆりやんらしさを貫いていた。
この日は、サプライズゲストとしてテレビ東京系で放送中の『吉本坂46が売れるまでの全記録』でMCを務める東野幸治と松村沙友理(乃木坂46)、古川洋平がサプライズ登場。彼らのパフォーマンスを見ていた彼ら。松村は「みなさん最高でした!」と称えた。
改めて、キャプテンの河本準一(次長課長)は「ここまで本格的だとは思わず、とまどいもありました」と回顧。
一方、今回選抜から漏れながらもREDを結成することができた、まちゃあきは「選抜に入れなかったときはなんとも言えない気持ちだった。でも選抜メンバーを見たら納得できた。こうしてユニットができて、しかもダンスがメインだと聞かされてメンバーと心が一つになって。選抜を越えてやろうぜ! という気持ちが強くなった」と振り返った。
また、松浦はポケットビスケッツを目指したいとの思いを明かした。
その後、囲み取材がおこなわれ、斎藤は改めて「たくさんかたが集まって頂いて、不安だったんですけど、それぞれのファンの方が一つになって感激しています」、小川も「ほかのユニットと一緒に集まって、やっぱり吉本坂46はすごいなと思いました。本当に心強いです」と語った。
この日、「下垂体腺腫」の治療から仕事復帰した、よしこ(ガンバレルーヤ)も登場。ファンから「お帰り」コールを浴びると「こないだまで休業していまして、お肌がきれいになって痩せたので、誰だか分からなかったと思う」とボケて返すなど、快調ぶりを見せた。
また、珠代は「お笑いの劇場しか出ていないので、違う種類、違う層のファンが増えればいいなと思っています」と更なるファン層拡大に意欲を示した。
改めて河本は「坂道シリーズのなかでも違う個性、46種類のかぶりのない個性が吉本坂46にはあると思います。よしもとには約6000人が所属していますが、オーディションに受けなかった残りの方が嫉妬するような活躍を見せたい。吉本坂46はこの日生まれましたので、成長していきたい」と意気込みを語った。
※なお、「さゆり」の前の「■」はハートマーク。