IVVY「すごく実りのある1年だった」新たな環境で誓うグループの更なる躍進
INTERVIEW

IVVY「すごく実りのある1年だった」新たな環境で誓うグループの更なる躍進


記者:榑林史章

撮影:

掲載:18年12月26日

読了時間:約11分

 5人組ダンス&ボーカルグループのIVVY(アイヴィー)が19日、レーベル移籍第1弾シングル「First&Last」をリリース。全員身長180センチ以上のイケメンで、各自が様々な活動を経て2015年に結成。2017年にシングル「Baby I'm Back」でメジャーデビュー。今作の「First&Last」はビクター移籍第一弾シングルで、テレビ朝日系「BREAK OUT」の12月度オープニング・トラックとして話題を集め、オリコンデイリーチャートで初登場3位、レコチョクランキング3冠を獲得。「IVVYとして、新しい引き出しを開くことができた楽曲」だと言う。どんな気持ちを楽曲に込めたのか、また今後の目標などについてメンバーに話を聞いた。【取材・撮影=榑林史章】

挑戦の1曲になった

「First&Last」通常盤ジャケ写

――今作はレーベル移籍第1弾ということですが、移籍によってどんな変化がありましたか?

HIROTO まず、僕たちに携わっていただける人の数が、多くなりました。今まで感じたことがないほど多くの期待が寄せられていると感じて、僕らもその期待に応えたい気持ちでいっぱいです。

YU-TA ファンへの気持ちは変わりませんが、バックアップ体制がより強力になったという形ですね。安心して音楽だけに集中できる環境になったので、パフォーマンスの魅せ方とか楽曲のアイデアとか、グループのことをより考える余裕ができました。

――「First&Last」は、グッと胸に迫るミディアムバラードですね。

HIROTO 僕たちにとって、新しい一面を見ていただける曲になりました。今までの僕らのイメージにはなかった、新しい引き出しを開いた感覚です。

TAIYU いままでリズムにノッたキャッチーな曲が多くて、こういう大人っぽくてしっとりとした曲は、メジャーになってから初めてです。その部分で、すごく挑戦の1曲になりました。

TOSHIKI 今までは女性の気持ちを歌った甘い恋愛の曲が多かったのですが、今回は男性の目線で、男性の弱い部分を見せた切ない曲になっています。自分たちの経験も重ねながら歌ったので、とても感情を入れやすかったです。

――5人それぞれの歌声も楽しめるものになっていますね。

HIROTO 歌い分けは、自分たちで考えました。ここはこのメンバーが歌わないと成り立たないというくらい、歌っているパートとメンバーがバッチリ合った歌い分けになりました。それだけにレコーディングでも、すごくいいパフォーマンスが発揮できたと思います。

――それぞれどんなイメージを持って歌ったのでしょうか?

TAIYU 僕は2番の歌い出しを担当しているのですが、1番サビの切なさを引き継ぎながら、その気持ちを、空を見上げながら飛ばしていくようなイメージで歌いました。歌から歌に繋ぐリレーをスムーズにできるように、気持ちを途切れさせないようにと意識しました。

YU-TA 僕はラップのあとのオチサビのところを歌っていて、そこは言い回しとか歌詞の内容も少し独特になっています。別れた子に後ろ髪を引かれるけど、でもあの子も気になるし、実はすでにちょっかいを出している子もいるみたいな。全体的にすごく切ないけど、<遠い先の未来じゃきっと君は幸せで 僕も違う誰かのそばにいて多分笑ってる>と歌詞にあるように、ここにはそういう男の子のずるい部分がちらっと見える感じになっていますね。

HIROTO 僕はメインボーカルの1人として、感情的に歌う部分を担当することが多いです。この曲では出だしとか1番のサビの前とか、最後のサビの頭とか、軸になる部分を歌わせていただいています。後に続く人は、僕の歌い方に合わせて歌うので、歌い出しは重要ですごく緊張しますね。でも感情を込めやすい曲で、サビ前もサビに向かって上がっていくようなメロディで、ここは吐き捨てるくらいのイメージで歌いました。

 リリックの流れで言うと、最初はまだ追いかけているけど、ラップの後の最後のサビは、あきらめが入っていて。そこは、もう投げやりになっているような雰囲気を出しました。1曲の中で感情の起伏があるので、曲に入り込むことがすごく大事で、ライブでは物語を語り繋ぐようなイメージで歌っています。

――切なくて胸をキュッと締め付けるような曲調ですが、歌詞ではそこにおける男の様々な気持ちが込められているわけですね。

HIROTO 男の気持ちというところが、僕らとしてもこの曲にすごく惹かれている部分です。男だからこそグッとくる部分もあるし。でもライブで歌うと、女性ファンの方で泣きながら聴いてくださる方も多くいらっしゃいます。僕たち曲の主人公が憑依しているような感じで、自分たちでも泣きそうになるのをこらえながら歌うほどです。

TOSHIKI みんなで1つの作品を作っている感覚です。僕は1番の最初のほうを歌っていますけど、舞台でセリフをしゃべるような感覚があります。そこは、本当に好きな女性がいてその子としゃべっているような映像が浮かぶし。それからどんどんストーリーが進んで、オチサビの後の<でも今こんなに君を想ってる>以降は、まだあきらめきれない気持ちが残っていて。まだ忘れられないし、まだこんなに君のことを想っているからという気持ちで、ラスサビに入っていきます。個人的には、2番のBで<揺らいでしまいそうだよ>というところは、男の弱いところがすごく出ていて好きですね。全身全霊で表現しているので、是非たくさん聴いて欲しいです。

――KENTO.iさんは、ラップとラップパートの歌詞も担当されているそうですね。

KENTO.i オチサビは、あきらめかけている気持ちになるので、その前のラップから、あきらめに入る寸前の感情をリアルに書きました。ラップのパートは振り付けがなかったのですが、<握ったこの手このまま…>というところで、上に手を挙げて下ろすという仕草を入れていて。こういう動きでも、届かない想いを表しています。<握ったこの手このまま…>は、切なさの表現をすごく考えたので渾身のフレーズですね。

――サビでは<First&Last>と歌っているところが、ラップでは<First&Love>になっていて。

KENTO.i はい。最初で最後のわがままだけど、最初の愛でもあった。ダメな愛だったけど、最初で最後のわがままを言わせて欲しいと。

――ミュージックビデオはどんなイメージですか?

HIROTO ドラマ仕立てになっていて、役者さんの演技の合間に僕らが歌うシーンが挿入されていく形です。役者さんがすごく切ない演技をしてくださって、ドラマチックな作品に仕上がりました。僕らとしても、2ndシングルのMVでは笑顔が多かったんですけど、今回は笑顔はなしで、切ない表情を意識しました。今までこういう撮影はなかったので、ここでも新しい自分たちを発見することができました。とにかく「切なさ」をテーマに、そのことだけを考えて制作しました。

TOSHIKI 口にすると重くなる言葉でも、歌に乗せると自然に言うことができます。例えば<ねえ抱きしめて>とか、普通は言えませんよね。でも歌にすると、切なさが出てスッと聴いてもらえるようになります。それと同じで、普段は切ない表情をするは難しいんですけど、この曲はすごく入り込むことができたので、自然と切ない表情になれましたね。

――振り付けはいかがでしたか?

TAIYU 他の曲では僕が付けさせていただくことも多いのですが、この曲は振り付けの先生が付けてくださって。ダンスのテーマも、歌と同じく「切なさ」です。今までのIVVYは、ダンスを格好良く見せるのがメインの振り付けで、揃えたり綺麗に見せることをテーマにしていましたが、今回は、歌詞の感情を表現することをテーマにしていて、揃えるところは揃えるけど、自分の気持のまま動くことを大切にしました。それぞれの感情の出し方が全員違うし、それこそライブごとに違っているので、ぜひライブを観て欲しいですね。

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