福原遥「自分を見つめ直せて良かった」自身と向き合い新たなステージへ
INTERVIEW

福原遥「自分を見つめ直せて良かった」自身と向き合い新たなステージへ


記者:村上順一

撮影:

掲載:20年06月20日

読了時間:約8分

 女優で歌手の福原遥が6月24日、3枚目のシングル「風に吹かれて」をリリース。前作「透明クリア」から3カ月という短いスパンで届けられた新曲は、自身も子安つばめ役として出演する現在放送中のアニメ『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』のエンディング曲。今作はJUJUや西野カナを手掛けるミュージシャン、小倉しんこうの作詞・作曲によるミディアムナンバーで福原の透明感溢れる歌声が映える1曲となった。インタビューでは福原初のラブソングとなった「風に吹かれて」の制作背景をはじめ、自粛期間中での生活について、彼女がいま気になっている人物など、多岐に渡り話を聞いた。【取材=村上順一】

自粛期間での生活に迫る

「風に吹かれて」通常盤ジャケ写

――3月に放送された(TBS系)『情熱大陸』を拝見させていただいたのですが、密着されてみていかがでしたか。

 意外と撮られているから意識しているとかなかったんですけど、少し不安はありました。その不安と言うのは、密着されるのが自分でいいのかな、とか考えてしまって…。最終的にどういう風になるんだろうって。

――ご自身で番組を観ていかがでした?

 自分の周りに支えてくれている人がこんなに沢山いるんだ、ということを再確認できました。あと、自分でも思っていた通り、考えていることを言葉にするのが苦手なんだなと。改めて頑張らなければいけないなと思いました。自分を見つめ直そうと思えました。

――番組を通して気づきもあったんですね。さて、コロナウイルスの感染拡大防止のため、自宅での自粛期間だったと思うのですが、どのような生活を送っていましたか。

 家にずっといるので、映画やドラマを観ていました。特に『梨泰院クラス』(イテウォンクラス=韓国ドラマ)という作品にハマってました。すごく人間味があって、仲間との絆が描かれていて感動しました。

 あと、動かないと体が鈍ってしまう、太ってしまうなと思ったので、朝にランニングや筋トレをしたり、食事もヘルシーなものにしたりしていました。あと、これを機に改めてギターを練習していました。でも全然弾けないんですけど。

――今、どのような曲を練習しているんですか。

 私の1stシングルで「未完成な光たち」という曲があるんですけど、それをギターで弾きたくて、いま練習しているんです。でも難しいコードが出てくるので、まだサビをちょっとしかできていなくて…。もう、誰か教えて欲しいです(笑)。いつか、弾き語り出来たらいいなあと思っています。

――自粛期間でどんな音楽を聴いていましたか。

 ランニングの時は、安室奈美恵さんの曲やAIさんの曲を聴いてテンションを上げていました。1日中いろんな曲を聴いているんですけど、今皆さんがライブ映像とかたくさん公開されているので、それを観たり。そして、夜は睡眠に効くヒーリング系の音楽を流して眠りにつきます。それを聴いてるとすごく落ち着くんです。前はリトグリ(Little Glee Monster)さんの「ECHO」を聴いて仕事へのモチベーションを高めていたんですけど、この自粛期間はリラックスできる曲が多かったです。

――洋楽はいかがですか。

 もう今は『梨泰院クラス』にハマっていて、そこで流れているK-POPは自然と聴いていますが、普段洋楽はあまり聴かないんです。

――この期間に新しく始めたことはありますか。

 ジムに行けないので、筋トレを家でするようになったんですけど、YouTubeにある「ひなちゃんねる」という動画を見ながらひたすらやっています。それこそ食べ物もその動画を参考にしているくらいなんです。

――身体に変化はありましたか。

 変化ありました! ヒップアップしましたし、足も少し細くなったと思います。

――しっかり成果が出ているんですね。前回のインタビューで殺陣もやられているとのことだったので、今回の筋トレが良い効果を生みそうですね。

 そうなると嬉しいです。殺陣に関しては木刀も購入して練習しています。早く殺陣のレッスンも、またできるようになったらいいなと思っています。

大切な人へ感謝を込めて歌えたら

――「風に吹かれて」は『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』のエンディング曲ですが、最初にこの曲をいただいた時はどのような印象を持ちましたか。

 大切な人、恋愛という甘酸っぱいものが入っているんですけど、これまで私はこういった曲を歌ってきたことがなかったんです。なので、すごくキュンキュンしましたし、嬉しかったです。自分にとっての大切な人が思い浮かぶ曲だと思いました。

――福原さんの大切な人は?

 やっぱり、自分に関わっていただいているすべての人です。それは、家族もそうですし、仕事でお世話になっている方々、友達や応援してくれる人たちです。

――前作の「透明クリア」では無感情、起伏をつけずに歌われていましたが、「風に吹かれて」はどのようなイメージで歌いましたか。

 今回は過去の自分を思い出しながら歌いました。過去にこんな辛いこともあったけど、周りで支えてくれている人たちがいるから、今自分がここに立てている。強くいることができているんだなと思いながら、大切な人へ感謝を込めて歌えたらいいなと思いました。

――曲が進むにつれて、福原さんの歌がどんどん強さを増している感じがしました。そういったディレクションがあって?

 はい、ありました。でも、録り終わってから不安な部分もあったんです。実はこの「風に吹かれて」は2回レコーディングしていて、以前この曲を録っていた時と、今年の2月に改めて録ったレコーディングでは表現の仕方が変わりました。1回目の良さもあって、どちらの歌い方が良いのか悩んだ部分もありました。

 2回目に録った時は、子安つばめちゃんのアフレコをしてからのレコーディングでした。つばめちゃんを意識せずに歌ったのですが、つばめちゃんがキュンキュンしている様子が見えたので、それを感じながら歌えたのは良かったです。

――歌詞でお気に入りのフレーズはありますか。

 サビです。私はこの人がいるから強くなれて、歩いていけるんだな、だから明日からも頑張ろうと思える言葉だったので、特に好きなフレーズなんです。

――私が気になった歌詞に<世界の全てを疑い続け>というのがあるのですが、福原さんが疑っていることはありますか。

 う~ん、疑っていることはないです…。周りからは「信用しすぎるところがあるから気をつけたほうがいいよ」と言われています(笑)。

――気をつけてくださいね(笑)。ところで、「風に吹かれて」のMV撮影はいかがでしたか。

 撮影はとにかく楽しかったです。スタッフの皆さんも一緒に楽しんでくださってずっと爆笑してました。その中でも特に印象的だったのが、みんなと水切り(※水面に向かって石を投げて跳ねさせる遊び)をしたんですけど、その中で誰が一番跳ねさせられるか、という遊びをしていて。みなさん自分で選んだ石をロケバスに積んでました(笑)。私は水切りはあまり上手くできませんでしたけど、すごく楽しかったです。

――私はMVの車に乗るシーンが印象的でした。福原さんは免許は持たれているんですか。

 はい、免許は持っています。あのシーンは私が車に乗りたいとリクエストをして実現していただいたんです。すごくおしゃれな車で、公園みたいなところをぐるぐる回っていました。ミニクーパーなんですけど、以前出した写真集でも同じ車に乗ったんです。免許を取ったらミニクーパーに乗りたいと思っていたので、また今回の撮影で乗れたのでめちゃくちゃ楽しかったです。

――福原さんから見たMVのおすすめシーンは?

 たぶん皆さん気付いていないと思うんですけど、一瞬、“埼玉ポーズ”をしているシーンがあって、そこがおすすめです(笑)。あと、皆さんも私と一緒にいるような気持ちで観ていただけたら嬉しいです。

J.Y. Parkの生き方に感銘を受けた

「風に吹かれて」初回盤ジャケ写

――確かに福原さんと旅行をしているかのような気分になれます。さて、カップリングの「ハンドメイドセカイ」は「透明クリア」にも通じるアレンジで、「風に吹かれて」とは対極にある一曲です。

 作曲をしてくださったNORさんがレコーディングにも付き添って頂いて、歌について色々とお話しさせていただきました。曲のイメージを教えていただいただいたりして。最初、この曲を聴いた時はリズムがすごく細かかったので、「難しいかな?」と思ったのですが、歌ってみたらすごく楽しくて、ノリノリでレコーディングする事が出来ました。曲の中で波があって、その波に自分も乗りながら、どんどんストーリーが出来ていく、というのを歌いながら感じていました。

――歌詞はどのように捉えて歌いましたか。

 「ハンドメイドセカイ」という、自分で作り出した世界ということで、自分の世界というものを意識して歌いました。自分だけ、というわけではなくて、自分で作り出していくというのが可愛らしくて、明るく聞こえました。

――歌詞にも<ジブンを信じていたい いつだって>とあり、前回のインタビューで自信を持ちたいとお話しされていたことを思い出して、福原さんの今の気持ちともリンクしていると感じました。

 それはあります。歌っていて自信が持てる曲だなと感じました。

――今作の2曲はどんなシチュエーションで聴いてもらえたら嬉しいですか。

 「風に吹かれて」は寝る前も良いですし、今自粛期間ということもあり、孤独を感じている人もいると思うんですけど、大切な人、支えてくれる人がいることで頑張ろうと思ってもらえる一曲です。

 「ハンドメイドセカイ」は、これから何かに挑戦しようとしている人は特に自信を持ってもらえる曲になっています。自分の世界は自分で作っていこうと一歩踏み出せるような、ガッツがある曲になっています。この曲を聴いて、少しでも自信が持ててもらえたら嬉しいです。

――さて、この先どのような展望を持って活動して行きたいですか。

 自分が出演させていただいた作品や、歌わせていただいた曲で、誰かの心を癒せているとしたら、それを一つでも多く届けることができたらと思います。今の期間は自分自身とちゃんと向き合って、色んなことを身につけていかなければいけない期間なのかなと感じています。なので、立ち止まって自分を見つめ直せて良かったです。

――今よりも魅力的な人になる、ということにもつながると思いますが、福原さんから見て魅力的な人はどんな方ですか。

 TWICEさんなどを手掛けたJ.Y. Parkさんという方がいるんですけど、その方が日本で「Nizi project」というプロジェクトでアイドルを育てているんです。それを観てJ.Y. Parkさんの生き方に感銘を受けました。その中で話していた、「もっと魅力的な人になりなさい」という言葉や「今いる自分とテレビで映っている時の自分で差をなくして、嘘のない生き方をして欲しい」ということをお話しされていて、その言葉がすごく響きました。無邪気な表現だったり、すごく魅力的な方だなと思いました。

(おわり)

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