みみめめMIMI、憧れのfhanaと共に情感たっぷりの歌を熱唱
「視聴覚アカデミーVol.4」で熱唱するみみめめMIMI
シンガーソングライター、声優のタカオユキ(以下、ユキ)とイラストレーターのちゃもーいからなる、目と耳から刺激する新世代視聴覚ユニット、みみめめMIMIが3日、東京・渋谷WWWで、イベント『視聴覚アカデミーVol.4』を開催した。
視聴覚アカデミーVol.4
『視聴覚アカデミー』は、みみめめMIMIが親交のある、あるいはリスペクトするアーティストを招き、ジョイントライブ形式で開催している自主企画イベント。過去にはi☆Ris、分島花音などが出演しているこの企画、今年は3月に行われた、ユキの地元神戸にてワンマンライブとして行われたステージに続き、この第4回がおこなわれた。
今回はゲストとして佐藤純一、yuxuki waga、kevin mitsunagaという3組のサウンド・プロデューサーと、女性ボーカリストのtowanaによるバンドユニットfhana(編注=正式綴りは、一つ目のaにフランス語記号のアクサンテギュを付与)が招待された。
みみめめMIMIとfhanaは、もともと彼らの音楽にあこがれていたというユキの思いもあり、昨年行われた音楽イベント『音霊 OTODAMA SEA STUDIO 2015』での共演がきっかけでつながりが出来上がり、今回のイベント開催となった。
折りしも都内では桜も満開、春というシーズンの到来真っ盛りとなったこの日。春らしい明るい装いを音に込めた2つのグループを一目見ようと、多くのファンが会場に詰め掛け、フロアを隅から隅まで埋めたこの共演の模様を、今回はレポートする。
先陣を切るfhana
先に登場したのは、fhana。今月末に待望の2ndアルバム「What a Wonderful World Line」をリリースすることとなっている彼らは、この前日にそのアルバムのマスタリングを終わらせたばかりというあわただしいスケジュールの中にもかかわらず、ステージではfhanaならではの多彩で華やかな世界を披露していた。
それぞれの曲にはどれも個性的な転調感、絶妙かつ完成度の高いキメがしっかりと作り込まれており「もっと聴きたい!」と思わせてくれるような魅力が満載。そんな中でtowanaの歌う素直なメロディラインは、どの曲もナチュラルで胸に響く響きを感じさせていた。この日たった7曲のステージの中でも16ビートを貴重とした、ノリの良い曲で構成されたステージで、初っ端から観衆の気持ちをグッとつかみ、会場を一気にヒートアップさせていた。