市川海老蔵

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(40)が11日、都内でおこなわれた、映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(6月29日公開)の会見に登場、実の父である十二代目市川團十郎さんも好きだったという『スター・ウォーズ』シリーズの魅力などを語った。また現在、映画で主演・ソロを演じた俳優のオールデン・エアエンライクと、メガホンをとったロン・ハワード監督が来日、ハンソロの親友であるチューバッカとともにこの日のイベントにも登場した。

オールデン・エアエンライクと握手する市川海老蔵

 本作は人気SF映画『スター・ウォーズ』シリーズのメインキャラクターの一人であるハン・ソロを主人公として描いたストーリー。『スター・ウォーズ』シリーズで宇宙を駆ける密輸業者から一転、ヒーローになった彼の、若き日の冒険を追う。主人公のハン・ソロをエアエンライクが演じる。また市川は、日本語吹き替え版にてハン・ソロとチューバッカが出会うシーンで登場するトルーパー役として、カメオ声優を果たすことが先日発表されている。

 市川は、今回の出演に「子供の頃から大好きだった作品に出演できて、お声掛けいただいたことを光栄に思っております」と喜びを語りながら、父も『スター・ウォーズ』が大好きだったと振り返りつつ「父にも伝えたいと思います」と述べた。

 シリーズ初体験は、もともと父に映画館まで連れて行ってもらった時だったと回想する市川。シリーズの魅力について「様々なドラマがありますよね、世代を超えた愛とか。でも何より、日本では出来ないエンターテインメント、見ているだけでもただただ楽しいし、それに戦い、そして多くの善と悪の構成。市川家も勧善懲悪という、歌舞伎十八番というものを持っていますので、そういう部分で引き付けられるものがあります」と自身の根底とつながるものを感じた様子。

「隈取り」を贈る市川海老蔵

 また自身のヒーロー像に関して「ブレないということではないでしょうか? 愛や自分が信じるもの、そしてそれを、どんな嫌なことがあっても、逆境があっても貫いていく力、それが正義であるということに美しさを感じますし。今回もハン・ソロという人にそういうものが通じると感じました」と自身の思いを語る一方で、このシリーズにも大きな感銘を受けたようだ。

 自宅でも子供の麗禾ちゃん、勸玄くんとともにDVDなどを楽しんでいるという市川は、かつて父に連れて行ってもらったように「今回は新宿のあたりに連れて行こうと思っています」などと思いをめぐらせる。そんな市川にハワード監督は「アリガトウ!」と感謝の言葉を掛け、会場を沸かせていた。

 またこの日は、市川よりエアエンライクとハワード監督に記念の品として「隈取り」が送られた。
 ※「隈取り」:平成26年9月に、南座で市川海老蔵主演による公演『壽三升景清(ことほいでみますかげきよ)』で演じられた『悪七兵衛景清(あくしちびょうえかげきよ)』の隈取りを忠実に、高度な染色技術で再現したもの。(取材・撮影=桂 伸也)

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