選手もサポーターも同じ目線で、cinema staff 地元FC岐阜への愛
INTERVIEW

選手もサポーターも同じ目線で、cinema staff 地元FC岐阜への愛


記者:長澤智典

撮影:

掲載:18年03月02日

読了時間:約19分

野音の一日が丸々パッケージされている

――そして、昨年10月に行った日比谷野外大音楽堂でのワンマン公演の模様を収録したLIVE DVD『「two strike to(2) night~万感の日比谷編~2017.10.14 日比谷野外大音楽堂」も発売になりました。それぞれ見どころを語っていただけますか。

大木監督と(撮影=ヤオタケシ)

辻友貴 改めて完成したライブ映像を観たときに、「すごい緊張感を持ったライブ」であり、「気持ちをアゲていく良いライブだったな」という実感が湧きました。当日は雨が降ったんですけど、その雨もうちらっぽいし。雨の感じも、すごくいい景色になって詰め込まれているよね。

久野洋平 Disc.2には、当日のリハーサルや楽屋での様子などいろんなオフショット映像も収録してあって。この作品には、あの日の僕らの一日が丸々パッケージされているからね。本編自体へも、良くも悪くもイレギュラーな感じが出ているというか。野音という空気に触発されたり飲み込まれてしまった面もあったのか、普段のライブとは違う空気感が演奏から伝わってきていて、そのときの空気感を記録出来たのは良かったなと思っています。

飯田瑞規 実は、昨年のcinema staff、その野音へ向けてずっと動き続けていました。完全に独立した形でポンと野音のみが決まっていたのなら、あそこまで緊張することはなかったと思うんです。だけど、昨年の僕らは、最初に野音でワンマンをおこなうと決めて、そのライブを成功させるためにアルバム『熱源』を作って、それを引っ提げて全国ツアーを組み立ててきた。

 そのツアー先でも、つねに「野音に来てください」と言い続けて。cinema staffを支えるチーム作りも野音に向けて固めてきたし、『熱源』を手にした全国ツアーをとても楽しく終わらせることも出来た。だからこそ、僕らは野音のライブを絶対に成功させたかったんですよね。それが、当日にプレッシャーとして現れていたのも事実です。

 正直、あの日の演奏中の気持ちって覚えていないんですよ。でも、改めてDVDを観たら、「確かに僕らは『熱源』ツアーをまわった中で、力になったものを発揮出来ていたんだな」と感じたし、MCでも伝えたいことはしっかり伝えられていたので、そこは自信を持ってみんなに「観てくれ」と届けたい。

三島想平 僕も、当日の細かい演奏までは覚えていないですね。ただ、普段ではなかなか立つことの出来ない野音という場所に、いろんな人たちの想いのおかげで立つことが出来た。当日おこなったプロジェクションマッピングだって、スタッフさんたちから出たアイデアだったし。

 ほんと、みんなのおかげで立つことが出来た場だったからこそ、僕らもあの日は「ベストを出し切ろう」という気持ちのみで向かっていて。その姿をパッケージしたので、観て欲しいとしか言えないです。

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