選手もサポーターも同じ目線で、cinema staff 地元FC岐阜への愛
INTERVIEW

選手もサポーターも同じ目線で、cinema staff 地元FC岐阜への愛


記者:長澤智典

撮影:

掲載:18年03月02日

読了時間:約19分

自分たちに刺激を与えるのは重要

――普段のライブでも女性が圧倒的に多いから、「女性限定LIVE」と言っても、普段のワンマンとさほど変わらない感じになるのでしょうか。

久野洋平 圧倒的に女性が多いとはいっても、人数が少なかろうと、かならず男性ファンはそこへいるわけで。しかも、人数だって1人や2人ではなく、埋もれた中にも相応にいるわけじゃないですか。普段は、女性たちに気をつかって小さくなっているのかも知れない声が、「男性限定LIVE」ではあれだけ「うおおおぉぉ!!」という絶叫に変わっていた。ということは、「女性限定LIVE」となったときにも、環境の違いによって、何かしらいつもとは変わってゆくLIVEになりそうな予感がする。それが何なのか、今から楽しみなんです。

――三島さんは、野郎ばかりだからこそ言える発言も飛び出していましたよね。

三島想平 そうでしたね(笑)。演奏するときのテンションは、普段とそんなに変わらなかったのですが。最初は、女子の前だと格好つけているところも男性を前にすると無くなると予想していたんですけど、「やっぱ恰好つけてるんだな、俺」と感じましたね。

 ただ、男性のほうが素直なリアクションを返して、そのリアクション自体がやたら大きい(笑)。しかも、互いに出しあうアクションが大きくなるほど、ライブのノリも熱くなっていく感じでした。その感じを、普段のライブの中でも男性たちの中から引き出せるようになれば、cinema staffのライブはもっともっと凄くなる。そう考えさせられるきっかけに今回はなりました。

――「男性限定」だからこそ味わえる空気感があそこには確実にありましたからね。

三島想平 確かに、独特な解放感はありました。その空気をいつでも出せるようにしなきゃなとは思わされました。もちろん、あの日のMCのようなことは言わないけど(笑)。

飯田瑞規 あれは、女性の前では言えないよね。ただ、「男性限定LIVE」で感じ、学んだことは、間違いなく今後のcinema staffのライブに活かされていく。「男性限定LIVE」を終えたあと、メンバー内でも、興奮しながらそういう話をずっとしていたんで。

――今年は、すでに「限定LIVE」や『前衛懐古主義part2』など企画色の強いライブをおこなっています。こういう企画は、これからも積極的に?

飯田瑞規 やっていきたいなとは思っています。「男性限定LIVE」の日のMCでも言ったけど、今年はcinema staffの活動史上一番ライブ本数の多い年になりそうです。「限定LIVE」も、メンバー内では「またやろう」と盛り上がっているので、1回で終わらせるのはもったいないなと思っています。まぁ、その前に「女性限定LIVE」が控えているわけですが(笑)。

――ライブ本数が増えれば、それだけ熱狂を味わえる機会が増えて楽しみです。

飯田瑞規 とくに、今年後半からは怒濤のライブ展開が待っています。そこは、発表の時期を楽しみにしていて欲しいです。

三島想平 もちろん、作品を出してツアーを回って…というルーティンワークを続けていくことも大事です。何より、しっかり全国各地へ足を運ぶツアーの大事さもわかっているから、そこはやっていきたいし、やっていくんだけど、その流れの中に“プラスアルファ”の要素を加えたいなと。そうすることが、演っている自分たちにも刺激を与えていくことに繋がるので。

――でも、そのルーティンワークを続けられるのもcinema staffの強みですよね。

三島想平 そこは、ありがたいですよね。しかも、決してその規模を落としてもいないですし。だからこそ、その規模感をずっと維持していくためにも、自分たち自身にいろんな刺激を与えるのは重要なことだと思います。

――過去の楽曲を今の自分たちの解釈で演奏する「前衛懐古主義part2」も、メンバー自身への良い刺激になっていますよね。

三島想平 6、7年前に作った曲たちもあって、自分たちでも改めて当時の楽曲を演奏することでの気づきがあるはずで。それを、気持ちの上で一周できた今の時期に、新しい感覚で受け止めて演奏していけることが楽しみなんです。

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