選手もサポーターも同じ目線で、cinema staff 地元FC岐阜への愛
INTERVIEW

選手もサポーターも同じ目線で、cinema staff 地元FC岐阜への愛


記者:長澤智典

撮影:

掲載:18年03月02日

読了時間:約19分

選手もサポーターも同じ目線で

――シングル「HYPER CHANT」は、メンバーの方々の地元にあるFC岐阜のオフィシャルサポートソングに起用されていますね。

小野悠斗選手と(撮影=ヤオタケシ)

三島想平 これは、とてもやりたかったことでした。

――フィールドを駆ける雰囲気や、魂を鼓舞する雄々しい表情など、触れた人の気持ちを熱く掻き立てる楽曲ですよね。

三島想平 ありがとうございます。それだけを考えて作った楽曲ですからね。「HYPER CHANT」はサッカーの応援ソングだからこそ、選手とサポーターが同じ方向を見て走っている感じを歌詞や楽曲では突き詰めました。

――皆さん、サッカーはお好きなんですか?

飯田瑞規 自分は幼稚園から高校生までずっとサッカーをやっていました。

三島想平 僕も高校時代までサッカーをやっていて、僕と飯田はサッカー経験者です。と言っても、いわゆる中高生レベルの技量で、どこかの大会へ出たということもなかったのですが。

――でも、サッカー経験者であり、試合会場の空気をよくわかっているからこそ作れた楽曲だなと、聴いていて感じました。

三島想平 そう聴こえたのなら嬉しいです。

飯田瑞規 僕も三島も、バンドを始める前まではサッカーに夢中になっていたし、その空気感を感じてもらえたなら最高だなと思います。ただ、サッカーをやってきたからこそ、プロになるためにはどれほどの才能が必要なのかもわかるというか。

 どんなに頑張って練習を重ねても、それでもプロになれるのは才能を持った極々少数という厳しい世界です。だからこそ大好きなサッカーに、音楽という違う形で関われたのが素直に嬉しいことなんです。

――久野さんは、サッカーへの関わりは?

久野洋平 僕はサッカーはやっていませんでしたが、高校時代の友達の全員がサッカー部所属でした。

飯田瑞規 その中に、絶対にサッカー部じゃない奴もいたでしょ(笑)。

久野洋平 僕以外、全員サッカー部でした(笑)。バンドを始めてからはサッカーの試合も見なくなりましたけど、高校時代は、海外リーグのサッカーをよくテレビで観ていました。だから、サッカー自体は好きな競技です。

――スタジアムの空気感もよく分かると。

久野洋平 ボールを扱うのが下手なんで、プレイする側の気持ちまではわからないです(笑)。応援する側の気持ちはよくわかるし、今回もサポーター側の目線で受け止めて演奏しています。

――辻さんはいかがですか?

辻友貴 僕も、サッカーは経験ないです。でも、野球はちょっとだけやっていたから、「HYPER CHANT」がクラブチームのオフィシャル応援歌になったのがすごく光栄なことなのはわかります。

――「HYPER CHANT」は、お客さんも一緒に<オーオーオーオーオー>と雄叫びを上げて一つになれる楽曲ですよね。

辻友貴 「男性限定LIVE」のときにライブで初披露したんです。演奏していく中でも、お客さんたちの気持ちがどんどん上がっていく様子が見れて、こっちの気持ちも一緒に上がっていけたので、ライブの感触はすごく良かったです。

飯田瑞規 しかも、初見でもみんなちゃんと歌える曲だったし、みんなのテンションの上がり方も凄まじかった。これからライブで演奏を重ねていく中で、どんな風に成長していくのかが自分たちでも楽しみです。

――これからのcinema staffのライブの軸となる曲になりそうですね。

飯田瑞規 セットリストのどこのポジションに入れても、良い働きをしてくれる楽曲ですからね。

――楽曲は、三島さんが手がけていますね。最初から明確な世界観を持って作っていた?

三島想平 そもそもサッカー好きというのがあったんで、「自分が選手だったら、どんなサポートソングが欲しいのか」「自分がサポーターだったら、どんなオフィシルソングがあったら嬉しいか」など、そういうことを考えながら作りました。もちろん、僕らの地元チームであるFC岐阜は僕自身大好きなチームなので、FC岐阜にまつわるキーワードも加えたり。何よりも重要視したのが、「選手もサポーターも同じ目線で受け止められる歌である」ということです。

 今、FC岐阜はJ2のクラブです。FC岐阜がトップリーグへ上がるにはどうすれば良いか、それに対して選手はどういう気持ちでいるか、選手の意気込みに僕らサポーターはどう応えていくか。そういうのを全部イメージしながら作っています。

――なるほど。そう言われると、確かに両方の視点が見えてきます。

三島想平 先にも語ったように、両方の視点で書きたかったです。選手の気持ちも鼓舞したいし、サポーターたちの気持ちも鼓舞したい。そのために必要だと思ったのが、複雑なことをしないスピード感を持った楽曲であること。何より、「誰が聴いても同じ気持ちになれる歌」であること。そこは、しっかり出来たなと思っています。

――試合で流れるのが楽しみですね。

三島想平 もうすぐシーズンが始まるので、スタジアムで流れるのはその時からになります。僕らとしては、サポーターの方々が曲に合わせ<オーオーオーオーオー>と歌ってくれたらなと願っています。

――これから「HYPER CHANT」は、FC岐阜と一緒に歩み続けていくんでしょうね。

三島想平 そうなれると信じています。そうしたいが為に書いています。実は、岐阜にまつわる他のアーティストの方々でも、FC岐阜に関したパワーソングを作ってはいろいろ歌ってるんですよ。ただ、「オフィシャルサポートソング」は僕らが初めてで。オフィシャルという言葉を信じ、僕らの曲がずっと流れ続けてくれることを願っています。

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