やっとバンドになれた１年、noovy　台湾バンドがJ-POPを歌う魅力

「Singin' for you」の演奏について

――それでは今回のリード曲である「Singin' for you」についてお聞きします。この楽曲は、以前からあった曲なのでしょうか。

Hank

Shawn　今まではすでにライブで披露していた楽曲がほとんどだったのですが、「Singin' for you」は今回新たに書き下ろして頂いて、そこから僕らの意見も聞いて頂きながら一緒に作り上げたという感覚もあります。

――曲調やアレンジにも意見を出されたのでしょうか。

Mark　アレンジはデモをもらった段階で完璧でした。すでに完成度が高くて、最初聴いたときデモだとは思えなかったですから。誰か有名アーティストの曲なんじゃないかってぐらい。

――この曲はすでにリリースイベントなどステージでも披露されていますよね。

Shawn　はい。「Singin' for you」は演奏がすごく難しいので大変なんです。

――ライブ映像を拝見させて頂いた限りでは、そんなことを感じさせない演奏でした。

Shawn　ありがとうございます！　油断はできないです（笑）。

――演奏に関しては、かなり飛躍したみたいですね。なんでも日本での最初のライブはかなりボロボロだったとお聞きしたのですが…。

Shawn　もうあの時のことは思い出したくもないぐらいで…。消し去りたい過去です（笑）。

――今だとにわかに信じがたいですね。では、「Singin' for you」で皆さんが感じる特に難しいところは？

Hank　リズムとギターのフレーズがもう一つのメロディーみたいになっているので、ボーカルとの絡み合い方が難しいです。現在もそこの部分は探り中です！

Shawn　僕も日本語とリズムがこの曲は難しいです。良い時もあるのですが、まだまだムラがあるので、安定度を高めていきたいです。

Mark　今までの楽曲は重めのリズムだったのですが、「Singin' for you」は打って変わって軽快さがあるリズムだというところです。僕はドラムを叩くときに感情の調整を大事にしていて「Singin' for you」は、明らかにそれが他の楽曲とは異なるんです。嬉しいやハッピーな感情をドラムで表現できるようにすることが課題です。

――Markさんは10年ほどドラム歴がありますが、課題は常にあるんですね。

Mark　むしろ、やればやるほど壁が出て来ますから。常に勉強の気持ちで取り組んでいます。

JK　僕は音色を特に大事にしています。今までは前に出て「やるぞ！」といった力強い楽曲が多かった。でも、この曲はMarkも言っていたように軽快さを出すのがすごく大事で、ベースもそこは同じです。ライブでは前後の楽曲との繋がりで気持ちの切り替えや、音色や指のタッチなど考えて演奏しています。