この音楽はあまり日本では受けないんじゃないか
――TAKUYA and the Cloud Collectorsがやられている音楽は、結構マニアックな部類に入りますよね。
そうなのかもとはちょっと思う…。個人的には分からないですけど。世界を見渡したら結構いると思いますよ。ジャズの人とか。
――ライブでのオーディエンスの反応に変化などは?
いつやってもおおむねウケているなと思うんです。このコンテンツ自体はブレていなくて。ただ、今の所こんな事やっていても何の出口も無いな、という事はすごく感じます。何百人の前でやって「イェー!」となっても、基本的に僕は、あまりどうでも良いというか(笑)。
――例えば“日本武道館でこの手の音楽をやってみたら面白い”など、そのような展望はありますか?
どうだろう…。この音楽はあまり日本では受けないのではないかと思ったりしています。それは前回も話したと思いますが、より一層感じる所はありますね…。だから自主でライブとかをやるのは止めていますし。
――自主企画で止めて今回の『エマージェンザ』に挑んだ、ということでしょうか。
コンテストで上手く勝ち抜いたらドイツでやれるわけですから、そっちの方が早いかなと思いまして。このコンテストの存在は3年前くらいに知って。2016年のコンテストに出たいなと、その前の年に思っていたけどもう予選が終わっていたという(笑)。それで、来年は出ようと思って、応募して、今のところ勝っているけど「さあどうなるのかな」という感じです。
――ドイツでライブをやるという事は、TAKUYAさんにとって大きな事?
そうですね。行って演奏したら何かあるかもしれないし、無いかもしれないけど、それ自体は良いと思います。
――でもアマチュアの方々もいるわけですよね。
アマチュアの方しかいないですね。それでも僕らがなぜ出場できたかと言うと、出場条件を全部クリアしていたから。メジャーレーベルと契約していないとか、曲が著作権管理団体に登録されていないとか、そのどれにも引っかかっていなかったから出場資格はあるという事で応募しました。