アマチュアバンドの日本一を決めるコンテスト『EMERGENZA 2017』に、ロックミュージシャンのTAKUYAが、自身のバンド「TAKUYA and the Cloud Collectors」で参加している。彼らは順調に勝ち上がり、7月8日に東京・渋谷TSUTAYA O-EASTでおこなわれる決勝戦に挑む。優勝すれば、ドイツでおこなわれる3万人規模のライブイベント『Taubertal Festival』に、日本代表として出演することになる。TAKUYAといえば、元JUDY AND MARYのギタリストで、数多くのヒット曲を手掛け、解散後も多くのミュージシャンに楽曲提供している、いわば“大物”だ。そんな彼がなぜ、アマチュアバンドの大会に出場するのか。そこで本人にインタビューを実施、その真意を探った。大会に参加する中で日本の音楽シーンの課題も見えてきたという。その課題とは。
ドイツに行って演奏したら何かあるかもしれない
――TAKUYA and the Cloud Collectorsを結成した経緯は?
元々は佐久間(正英)さんと何かをやろうという企画で、佐久間さんが喜びそうなバンドを作ろうという事でした。若菜(拓馬、ギタリスト)は“佐久間さん一派の人”で、ドラムのかどしゅんたろうは僕がよく一緒に演奏していて、とてもドラムの腕が良いという事を知っていたんです。ベースは「誰か探して」と投げかけたら若菜から(伊藤)千明ちゃんの名前が出てきて、今のメンツになりました。バンドとして活動するまでは、、あっという間だったんじゃないかな? 僕が最初に3、4曲をババッと作って、いきなり下北沢SHELTERでワンマンをやって。その時は、ほとんどが僕の持ち曲でしたけど。それが4、5年くらい前です。そこからコツコツです。
――前回のインタビュー時に、ダンスミュージックを基本として、変拍子なども取り入れているという話をされていました。そのスタンスは現在も変わりませんか?
はい。2、3年前に6~7曲をレコーディングをして、まだ出来ていないんですけど、スタンスは変わってないですね。
――当時、アルバムリリースの話もありました。進捗状況は?
時々進めているかな。個人的になんですけど、去年の春にスタジオの見学を兼ねて米国のナッシュビルにあるブラックバードスタジオへ行ったんです。見学だけというのもつまらないので、2、3日スタジオを借りて、そこでギターのRECはほぼ終わらせてきました。歌もちょっとやりましたし。去年の年末にちょっと時間があったので、更に残りのギターと歌も録って、今はそこで止まっています。リリースはまだ考えていないです。ここまで引っぱったら「いつまでかかってもいいや」という事もあるんですけど(笑)。でも結構できてはいますね。
――TAKUYAさんの活動の中で現状、メインとなるものは?
作曲、プロデュースが主ですね。そこに、この間のももいろクローバーZのライブみたいな仕事が後から入ってきたり。