媚びない音楽をやる、FlowBack 1stアルバムはエピソードゼロ
INTERVIEW

媚びない音楽をやる、FlowBack 1stアルバムはエピソードゼロ


記者:榑林史章

撮影:

掲載:17年05月31日

読了時間:約11分

「媚びない音楽をやる」を信念に持つFlowBackが1stアルバムで表現した音楽とは

 5人組ダンス&ボーカルグループのFlowBackが5月31日に、1stアルバム『VERSUS』をリリース。MASAHARU、TATSUKI、MARK、REIJI、JUDAIの5人により2013年に結成された。2014年に開催された、次世代スターを発掘する『LINEオーディション』で、12万5094組の中からファイナリスト8組に選出された。グランプリ獲得はならなかったものの、活動の幅を広げるきっかけになった。端正なルックスとは裏腹な、男気溢れるライブでは「ダンス&ボーカルだけど、ロックバンドっぽいと言われることがある」という。R&Bやヒップホップなどの洋楽から多大な影響を受け、「媚びない音楽をやる」ことを信念にしていると話す彼らがその1stアルバムでどんな音楽を表現したのか? アルバム制作の話や、彼らが影響を受けたアーティストについて聞いた。

「媚びない音楽」をやる

JUDAI

――1stアルバム『VERSUS』は、どんなアルバムになりましたか?

TATSUKI インディーズ時代の「AfterRain」も収録しているので、僕らがこれまで辿って来た道筋も分かってもらえるんじゃないかと思います。

MASAHARU でも集大成という感じではなく、あくまでもここからスタートするぞ! という気持ちを込めていて。

JUDAI エピソードゼロみたいな感じですね。

――ここに至るまでは、地道な活動があり、いろんな壁を乗り越えて来たそうですね。

TATSUKI はい。グループを組んだときは、ダンスをやったことのないメンバーもいたし、JUDAIもラップ未経験だったし。個々で戦って、いろいろな壁を乗り越えて来ました。結成当初は、僕らはカッコイイと思ってやってたけど、周りからはなかなか認めてもらえなくて。

JUDAI ダンスやパフォーマンスの面でも、やりたいことに実際のスキルが追いついてなかったと思う。

REIJI 最初の頃は、「学園祭ノリだ」と言われて、笑われてしまうこともあって。

MARK でも、その悔しい想いが、僕らを成長させてくれました。

MASAHARU ライブをやるたびに反省して学んで、本当に一つひとつ積み上げてきた感じです。

――そういう期間が何年くらい続いたのでしょうか?

TATSUKI 結成してから2年くらい続いたと思います。3年目くらいから、僕らの真剣さが少しずつ伝わって。お世話になっていたライブハウスのスタッフさんからも、認めてもらえるようになって。

MASAHARU 共演者からも「良い」と言ってもらえる回数が増えて、それが自信になりました。

MARK

――何か変わるきっかけがあったんでしょうか?

TATSUKI これという一つのことではなく、やっぱり積み重ねだと思います。応援してくれる人もいたので、その人たちの助けを借りながら、イベントで出会った多くの共演者の方からたくさん刺激を受けましたし。周りをよく見ることで、自分たちが今いるレベルを理解することも出来たし。

MARK ずっと「将来性はある」とか「将来が楽しみだ」と、言われていたんです。もしかすると、褒めるところがなくて、そう言うしかなかったのかもしれないけど(笑)。でもみんな前向き思考なので、それを真に受けて「じゃあ頑張ろう!」、「俺ら将来はイケてるんだ!」と信じて、その日を夢見て今にいたっているんです。

JUDAI でも当時から、5人のバランスは良いと言われていて。それは希望だったし、今も変わらず持ち味になっていると思います。

――アルバムのタイトル『VERSUS』は、常に何かと戦って来たという意味もあるんですね。

TATSUKI 僕らは、挑戦者だと思っています。常に何かに挑戦し、何かと戦って来ました。それはこれからも同じで、ちょっと生意気に思われるかもしれないけど、同業の先輩とか同じステージに立つアーティスト仲間とか、音楽業界全体とかに対して、このアルバムで宣戦布告しようと思っていて。そんな気持ちで『VERSUS』と付けました。

――サウンドは、洋楽のヒップホップみたいなハードなものが多くて。そこは、日本の他のグループとは少し違うかもしれないですね。

JUDAI 自分たちが素直にやりたいものをやって、それを発信していきたいということが、根元にあります。「媚びない音楽」をやることが、ある種僕らのテーマでもありますね。

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