媚びない音楽をやる、FlowBack 1stアルバムはエピソードゼロ
INTERVIEW

媚びない音楽をやる、FlowBack 1stアルバムはエピソードゼロ


記者:榑林史章

撮影:

掲載:17年05月31日

読了時間:約11分

趣味はバラバラ

MASAHARU

――洋楽のヒップホップが好きなんですか?

MASAHARU 僕は、ちょっと昔のR&Bで、ホイットニー・ヒューストンとかブライアン・マックナイト(米・歌手、プロデューサー)とか。ヒップホップだったらタイガ(米ラッパー)が好きですね。

MARK 僕はヒップホップを聴くことが多くて。ケンドリック・ラマー(米ラッパー)はデビューのときからCDを買ってます。自分たちがやる音楽にしても、やっぱり自分たちがカッコイイと思うものが、いちばん気持ちが乗りますからね。それはヒップホップでもR&Bでも、ポップスでも変わらず。そういう気持ちから出来たのが、このアルバムなのかなと思いますね。

TATSUKI 僕はダンスをやってたので、踊って気持ち良いかどうかという感覚で聴くんですけど、昔よく聴いていたのは、オマリオン(米歌手、俳優)です。ダンスを抜きにしたときは、歌詞を重視した音楽が好きなので、アコースティックサウンドの曲を聴いたりしています。

REIJI 趣味はバラバラだけど、その個々の持ち味を、FlowBackとしてやる音楽に持ち込めるのが良いところですね。

MARK 5人で1曲を歌っていても、聴いていた音楽のルーツが違うから、そこで個性が出ます。実際にMASAHARUと最初に会ったとき、歌を聴いて「R&Bが好きなんだな」って分かったし。他のメンバーもそうです。

JUDAI 確かにMARKとMASAHARUは、R&B好きだというのがリズムの取り方にも出てるよね。2人は結構アウト・テンポ(拍子をずらす)で…リズムは合ってるんだけど、コンマ何秒遅く拍を取るから、それがブラックミュージックやジャズ系のサウンドにすごく合う。

――アルバムの1曲目、表題曲でもある「VERSUS」は攻撃的で、まさしく『VERSUS』というアルバムに相応しい曲ですね。

TATSUKI 僕たちが、アルバムを『VERSUS』と名付けたときの思いを、そのまま汲み取った楽曲です。それぞれの歌い方にも気持ちが乗ってるし、特にJUDAIのラップが、すごいです。

――ラップの歌詞は、JUDAIさんが自分で?

JUDAI はい。言い方が変ですけど、ラッパーは“オイシイ”ポジションと言うか。ボーカルのメロディは、4人で割り振るけど、ラップのパートは、空けて渡されるので、自分が言いたいことを自由に書けますね。

TATSUKI でもJUDAIは、普段の5人の会話から、想いや言葉を汲み取って書いてくれているんです。だからラップには、JUDAIだけじゃなく、みんなの思いが込められているので、ラップパートは僕らも気持ちがアガります。

REIJI

――9曲目の「Phoenix Rise」は、作詞クレジットがFlowBackになっていますが、全員でどのように書いたんですか?

TATSUKI 曲を聴いて、一人ひとりでその1曲に対して歌詞を書いて、良い言葉をピックアップして繋いでいった感じです。でも、みんな歌いたいことがほとんど同じだったから、違和感もなくて。

MASAHARU でも歌詞を書くのは、めちゃめちゃ大変でした。移動中とかホテルとか、みんな寝る間を惜しんで書いていました。

TATSUKI 遠征先のホテルで、何日かオール(徹夜)しながら書いたよね。

JUDAI 僕は、いつもラップの歌詞を書いてるから余裕だと思ってて、気づいたら前日で焦りました。移動の車で、みんなが仮眠を取ってる時に、1人で書きました(笑)。

MARK 僕もみんなと一緒で、徹夜して書いたんですけど、MASAHARUは1人だけ先に書けてたよね。

REIJI 「何でそんなに早く書けるの?」って聞いたら、「時間じゃない。降りてくるかだ!」ってカッコイイことを言ってた。

MASAHARU ああ、それはふざけて言ったんだと思う。

REIJI カッコイイと思っちゃった気持ちを返してくれ!(笑)

――みんなで書いた曲というと、思い入れも倍増ですね。

JUDAI FlowBackの人間味と言うか。カッコイイ中にも、隙とか泥臭さがある感じが出ています。

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