200%出し切ろうと…Thinking Dogs、1年の想い全てぶつけた新曲
INTERVIEW

200%出し切ろうと…Thinking Dogs、1年の想い全てぶつけた新曲


記者:榑林史章

撮影:

掲載:17年04月21日

読了時間:約11分

「Are you ready?」は、新たなスタートを切る曲

Thinking Dogs「Are you ready?」通常盤ジャケ写

――久しぶりのシングル「Are you ready?」ですが、ここ1年ライブを続けてきて、バンドとしては準備万端だ、と。じゃあ今度は“お客さんの番だよ!”という。

TSUBASA はい。まさしくです。この曲は、自分なりに蓄えてきた表現のなかで、どういうことが出来るのかすごく考えました。それで歌詞を読んだとき、今まで以上に力強さのある声が合うと思いました。それで、いつも歌うときは抑揚をつけることを意識しているんですけど、今までの抑揚が100%だとしたら、今回は200%出し切ろうと思ってやりました。感情レベルがもっとも低くても100で、高くなるところは命を削るくらいやってやろうと思って。この1年間の想いをすべてぶつけるつもりで歌ったので、突き抜けた曲になったと思います。

――ホーンセクションの音が入って、ちょっとファンクっぽさもある曲ですが。

大輝 キメも多いし。Thinking Dogsとしても個々のプレーヤーとしても、いままで触れてこなかったジャンルの曲調なのでレコーディングはとにかく大変でした。でも、これで新たな一面を聴いてもらえるので、それがすごくうれしいですね。1年2カ月を経てリリースするのに相応しい、心機一転の1曲になったと思います。

わちゅ〜 元WANDSの大島こうすけさんに、サウンドプロデューサーとして参加していただきました。最初はもう少しポップなアレンジだったのですが、大島さんが「もっとバンド感を出したほうが良い」と言ってくださって、こういうバンドサウンドをメインにしたアレンジを考えていただきました。今までの僕らの曲と比べても、すごくバンド感が出ている曲です。デビューからの約2年を踏まえた上で、新たなスタートを切る曲になったと思います。

Jun 今までにないスリリングなアレンジで、僕としては、今まででいちばんレコーディングに苦労しました。でも、だからこそ学ぶこともたくさんありました。僕だけでは絶対に思いつかなかったコードで、「こういう風に行くのか!」と発見もありました。サウンドは凝ったことをやっているのですが、MVでは振り付けをみんなで踊っていたりして、すごくポップな一面があります。ライブでみんなと一緒に楽しめるパーティーチューンになったと思います。

――音楽的にもそうですが、歌詞の面でもすごく男の子っぽさがあると思いました。

TSUBASA 女性に対して不器用な男の子が、気持ちを上手く言葉で伝えられずにいて。不器用さを隠していると言うか…。相手が好きだから、その不器用な部分を知られたくなくて。でもどうしたら良いか分からず、結局気持ちが爆発して「うわ〜」となって、「お前のことが好きだから、一緒に行こうぜ!」って。最後には、言葉ではなく手を引っ張っていく感じです。でも恋に限らず、人生では言葉に出来ず上手く伝えられないことがいっぱいあると思うから。「態度でも示せるんだよ」と、みんなに伝えられたら良いなと思います。

――MVは、ストーリー性があって、演技や振付をやっているシーンもありましたね。

TSUBASA 振付は、もともと「みんなでタオルを回せる曲があったら良いね」というところから発展して、「じゃあ振付もやっちゃおうか!」となって。それで、プロのダンサーの方に、振付を考えていただきました。

Jun あんなにゴリゴリとした曲なのに、振り付けが入るとこんなにもみんなで楽しめる曲になるんだなって。音楽には、本当にいろいろな魅せ方があると、すごく勉強になりました。

わちゅ〜 ダンスは初めてでしたけど、改めてダンサーさんのすごさを実感しました。振り付けしていただいたダンサーさんにお手本として踊っていただいたのを見たときは、ステージでも何でもないリハスタだったんですけど圧倒的なかっこよさで。不安もありましたけど、みんなで頑張っているうちに、振り付けの楽しさもちょっと感じることが出来ましたね。

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