熱唱するダークネス(撮影・小池直也)

熱唱するダークネス(撮影・小池直也)

 マキタスポーツがプロデュースするヴィジュアル系ロックバンドの「マキタスポーツ presents Fly or Die」が23日、都内で1stアルバム『矛と盾』の発売記念イベントを行った。イベントにはボーカルのダークネス、ベースのユダ、ドラムスの内野くん、ダンサーのたまこが登場した。

ダークネスが囲み取材で語った内容の記事はこちら

 囲み取材には、赤い派手な衣装をまとったダークネスが応じた。マキタスポーツ“譲り”のお得意のトークは今日も健在。終始笑いが止まない取材となった。

 ヴィジュアル系に憧れがあったのか、という記者の質問には「ありました。かれこれ10年以上前から思っていたんです。でも下積み時代からずっとやっているバンドメンバーには中々言えないんですよ。長年連れ添った奥さんにいきなりセーラー服着てくれっていう様なもので」と独特の言い回しでユーモアに例えると「でも、ある番組をきっかけにメンバーに言ったら意外と乗ってくれた」と語った。

撮影・小池直也

撮影・小池直也

 更に、「ヴィジュアル系と普通のJポップの間に立って橋渡しができたらな、というのが一番。ヴィジュアル系は敷居が高いイメージがあるので敷居を下げたい」と意気込み。アルバムタイトル「矛と盾」の意味に関しては「今の時代、みんなが楽しめるものってあんまりないですよね。でもみんなが楽しめるっていうものほど矛盾している物も無い。でもその矛盾に取り組む」とした。

 その後のミニライブではアルバムの中から3曲が演奏された。

 まずは、ダンサーのたまこを従えて2人で披露したリードトラックの「矛と盾」。日本人好みのキャッチーなサビ部分では会場全体が踊る踊る。終いには全員でヘッドバンキングして異様な空間が形成されていた。CD音源からボーカルパートを抜いたトラックに合わせた演奏。こういう場合はボーカル部分を薄く出して、歌のガイドにしたりするものだが彼は100パーセント自分の声だけで歌い切っていた。たまこも狭いスペースで大きく踊った。

撮影・小池直也

撮影・小池直也

 また、この場には、ツイッターでのやりとりが縁で交友を深めた、ヴィジュアル系バンド「Jin-Machine」のfeaturing16(フィーチャリングイチロー)や、昨年末開催のライブイベント「COUNTDOWN JAPAN」で共演したアニソンシンガーの鈴木このみも応援に駆け付けた。

 鈴木とダークネスでアッパーな「残響ファナティックブレイブハート」を披露した。パワフルな歌声で圧倒する。最後は、Fly or Dieからユダと内野くんが合流した3人編成で少しフォークな雰囲気の「普通の生活」を朗々と演奏。ヴィジュアル系らしからぬ一面も見せた。(取材・小池直也)

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