INTERVIEW

石田千穂×中村舞

涙のワケ 5周年コンサートの裏側:「STU48 5th Anniversary Concert Documentary Book」


記者:木村武雄

写真:木村武雄

掲載:22年12月26日

読了時間:約4分

 「花は誰のもの?」がロングヒットし、立て続けに音楽特番にも出演するなど活躍目覚ましい1年となったSTU48。結成から5周年を迎えまさに実りの年を迎えている。だがその歩みは決して平坦なものではなかった。数々の壁にぶち当たりながらもそれでも“帆”は緩めなかった。今夏に行われた5周年コンサートもその一つだった。結成以来目標としていた県内最大級の広島グリーンアリーナ。当初は5月に開催予定だったがその目前にコロナが夢を打ち砕いた。絶望の淵に立たされたメンバー。しかし前を向き続けた。そんな彼女たちのひた向きな姿勢がサプライズを呼んだ。7月10日に晴れて開催されたのだった。そんな特別な日の模様が「STU48 5th Anniversary Concert Documentary Book」に収められている。涙と笑顔の記録。石田千穂&中村舞のペア、そして高雄さやか&立仙百佳のペアに聞いた。まずは石田千穂&中村舞。【取材・撮影=木村武雄】

涙のわけ

――本作を見て蘇った記憶はありますか?

石田千穂 1冊のなかにリハーサルから本番、円陣をしている様子も入っていてびっしり詰まっています。その日のことが詳細に写し出されているのでどのページを見ても「この曲はこういう感情だったなあ」とか「この時の円陣はこうだったなあ」とか蘇ってきます。

中村舞 コンサート直前、直後に取材して頂いて、その時の素直な気持ちや5周年コンサートへの意気込みが一人ひとり細かく載っているのでそれを読んだ時に蘇ってきました。

――なかでもここを見て欲しいというページは?

石田千穂 「すごい!」と思ったのは池田裕楽ちゃんの「気にならない孤独」をソロで歌っている時のページです。セットリストに合わせて1曲ずつ見開きに写真が載っていますが、池田裕楽ちゃんはソロで見開き1枚の写真になっていて、その後ろ姿というのがめちゃくちゃかっこいいなって。このページはしびれました!

――ドラフト3期生(沖侑果、信濃宙花、中村舞)で「やがて菜の花が咲く頃」を歌っている時、中村さんが泣いていたという話も。

中村舞 確かにちょっと最後のサビで3人向き合って歌うところがあったんですけど、その時に同期の顔を見てたらちょっとウルっときました。宙花は歳が4つ離れてるんですけど、相談相手にもなってくれますし、全然歳の差を感じさせないんです。「沖舞」のケンカを宙花が間に入ってくれたり、本当に宙花には感謝です。

――沖舞はそんなにケンカしている?(笑)

中村舞 最近は長引くケンカはしてないですね(笑)。ちょっとイラっとしてケンカになりそうになることはよくあります(笑)

――1期生は「暗闇」を歌いましたね。

石田千穂 そうです!

中村舞 (「暗闇」のページを開いて)これめっちゃ好き!みちゅさん(今村美月)すごい!

石田千穂 そう涙を流していて。このメンバーでやるのが特別だったからなのか、グリーンアリーナが嬉しくて涙しているのか分からないけど、みんな「暗闇」のところは涙していたと思います。私もメンバーみんな大好きですし、思い入れもあるけど、1期生は一番最初からずっとやってきて、嬉しいことも悔しいことも一緒にたくさん味わってきたので、そんなメンバーと目標にしてたグリーンアリーナで「暗闇」を歌えたことがすごく感慨深かったです。普段は16人で披露してるので、1期生だけで披露することが少なくて。1期生が減ったなと感じたんですけど、やっぱり卒業したメンバーもいれば新しく入ってきてくれたメンバーもいて、その時、その時のSTU48が大好きなので、これからも胸を張って「ついてきて!」って言えるようなSTU48を作っていけたらなって思います。

石田千穂、中村舞

石田千穂、中村舞

1期生の想い

――ほかに印象に残っていることはありますか?

中村舞 1期生の団結力がすごかったです。1期生だけの円陣もしていて。

石田千穂 コンサートが終わった後にアフタートークがあったんですけど、1期生の盛り上がりと言ったらすごかったです。そこから1期生公演があってレッスンをやっていくうちに団結をさらに感じましたし、5年は伊達じゃないなって。絆を感じました。

――ドラフト3期生は1期生をどう見ていますか?

中村舞 自分たちが入る前の知らなかった頃、やっぱり一番最初の頃が一番辛かったんじゃないかなって。たくさんの苦労とか1期生にしか分からないことがたくさんあるだろうと思うので、そういうことを乗り越えてきたっていう、メンバーの絆もですし、一人ひとりがちゃんとSTU48を抱えている感じがあって。私たちも一緒にその気持ちを継いでいきたいなってすごく思います。

――それはセンターを経験してより一層?

中村舞 はい。たくさん見ていただく機会がすごく増えましたし、STU48のセンターだよねって言ってもらうことも増えたので、STU48の顔として恥じぬような行動を取らないといけないなって思いました。

――最後に視聴者へメッセージを。

石田千穂 このインタビューを見た後に読むと更に楽しん頂けると思うのでぜひ隅から隅まで見てください!

――曲をかけながら見るのも?

石田千穂 ああいいですね!

中村舞 確かに聴きながら!

石田千穂 セットリストに合わせてそれぞれの曲のページがあるので。でもそうすると読み終わるまでに2時間半ぐらいかかっちゃうけど(笑)、でもぜひして頂きたいです!

石田千穂、中村舞

石田千穂、中村舞

(おわり)

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木村武雄
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