感謝祭を終え記念撮影に応じた岩田陽菜、沖侑果、門脇実優菜、石田千穂、瀧野由美子、福田朱里

 今年2月から行われてきたSTU48瀬戸内PR部隊の定期公演が今月17日、千秋楽を迎え『STU48瀬戸内PR部隊定期公演千秋楽記念~大感謝祭~』と題した感謝祭を開いた。この模様はLINE LIVEで生配信され、延べ22万人を超える視聴者を集めた。イベント後には門脇実優菜と瀧野由美子が取材に応じ、千秋楽を終えた思いを語った。【取材・撮影=木村武雄】

振り返りVTR、珍事件も

 昨年10月、ファン投票で決まった石田千穂、岩田陽菜、沖侑果、門脇実優菜、瀧野由美子、福田朱里、薮下楓による6thシングルカップリングユニット「瀬戸内PR部隊」。今年2月から行ってきた定期公演はコロナ禍で無観客・配信となったが、様々な形で瀬戸内、そしてSTU48の魅力を発信し続けてきた。その千秋楽を迎えたこの日、ファンに感謝を伝えようと開いた「大感謝祭」では、VTRでこれまでの軌跡を振り返るとともにゲーム企画なども実施。更には感謝の手紙も寄せ、画面越しでファンとの交流を楽しんだ。

 軌跡を辿るVTRでは、ユニットメンバー選出発表から今日に至るまでの様子を切り撮ったものが流された。サプライズとなった選出発表、昨年12月に行われた『スペースシャワーTVプラス主催「スペシャプラスまつりvol.5 supported by スカパー!─開花の刻、出航の刻─」』。石田はこのライブが「すごく好きだった」と回顧した。

 今年に入り都内で行われた「僕はこの海を眺めてる」ミュージックビデオ(MV)の撮影ではバスガイド姿で楽しそうに臨むメンバーの様子が映し出された。

 合間には、対バンを行った≠MEから本田珠由記、Task have Funからは白岡今日花、ラストアイドルから間島和奏がビデオメッセージを寄せた。沖は「すごく懐かしい。いろんなライブをしていろんなアイドルさんと交流してたくさんの経験を積むことができました」と懐かしんだ。

 その後は、瀬戸内検定や、メンバー全員がツインテール姿で臨んだ定期公演の模様も。この公演で福田の八重歯がマイクに当たり欠ける珍事件が起きた。福田は「ショックだったけど、これで矯正をするきっかけになった」と笑った。岩田も「懐かしい気持ち。こんな事件もあったなとか、いろんなことを思い出してしんみりしました」

ゲームコーナーで交流

 この日司会を務めた福田は「いろいろあったけど、しんみりしてもしょうがないので、楽しいことを」と呼びかけてゲームコーナーへ。まずは「みんなで答えを一致させるゲーム」。≠MEとの対バンで行ったゲーム企画で、負けたら「語尾を変えて自己紹介」という罰ゲームが用意された。

 1問目は『風を待つ』のロケ地・尾道と言えば猫、猫といえば思い浮かぶ種類は? 一致したのは「マンチカン」で瀧野と門脇、沖。2問目は「寝坊し現地に到着したのは集合時間の5分後どう言い訳する? ではこの日新幹線に乗り遅れたという瀧野に絡めて石田が「うっかりたきの」と回答して笑いを誘った。

門脇実優菜、石田千穂、沖侑果

 3問目は神戸ビーフを食べる時の飲み物は? 瀧野と福田、岩田が一致させて得点を加算させた。最終的に0ポイントだった石田が罰ゲームをすることになった。自身の自己紹介の語尾を「けろ」に替えて実施するも視聴者から「可愛い」と反響を得る形となった。ちなみに1位は同点で瀧野と岩田だった。

福田朱里、岩田陽菜、瀧野由美子

 次のゲームは「NGワード言ったら負けゲーム!!」。薮下と石田が過去にやったゲームだ。NGワードは、門脇「やめて」、石田「それな」、沖「やばい」、瀧野「たしかに」、岩田「わかる」、福田「でも」。NGワードを引き出そうと誘っていくメンバー。混戦が続いたなか、福田が「でも…」とポロリ。罰ゲーム「瀬戸内PR部隊メンバーのモノマネ」ということで瀧野のものまねを披露。誇張しすぎるその内容に笑いが止まらなかった。

瀧野由美子の真似をする福田朱里

ファンに宛てた手紙、薮下も

 そしてファンに宛てた手紙を読むコーナー。先日卒業した薮下もビデオメッセージを寄せた。手紙、ビデオメッセージの要旨は以下の通り。

岩田 今も応援してくれていると思うと本当に幸せな気持ちでいっぱい。瀬戸内PR部隊の定期的な活動は今日で最後。最初はファンの投票で決まると聞いてファンのみなさんに負担をかけてしまうのは申し訳ないと思った。いっぱいの応援のおかげで7位に選ばれました。1位を目指していたけど、入れたことが大事でありがたいことです。改めて入れて幸せでした。みなさんの一票一票が愛。またこのメンバーでできたらいいな。これからも走り続けていくので応援をお願いします。

岩田陽菜

福田 瀬戸内PR部隊に入れたことは私にとって大きなターニングポイント。コロナ禍で無観客での開催にファンのみなさんに申し訳ない気持ちです。ただ活動はとても楽しくて。初めてソロの歌割がある曲、一時停止しなくても見つけてもらえるMV。STU48カフェのメニューなどどれも大切。一つ一つが嬉しかった。本当に感謝しています。性格もバラバラの7人。一つになった時の化学反応や息を抜いたような空気感も好き。私自身も成長できたと思う。今後も変わらず瀬戸内とSTU48を広めていきたい。

福田朱里

薮下 瀬戸内PR部隊に選んでいただいて本当に嬉しかったですし、初めて目標を口にして、ファンのみなさんと一丸になれて嬉しかった。アイドルになってから大きなものを成し遂げた気持ちですごく幸せでした。たくさんのアイドルさんと関われたとの嬉しかったです。メンバーとすごく仲良くなれたのも幸せ、かけがえのない場所でした。ありがとうございました。これからもSTU48は輝くと思うし、いろんなステージに進んでいくと思うので応援をお願いします。そして、瀬戸内に遊びに来てほしいです。もちろん私もいきますよ!

瀧野 ファンのみなさん、投票ありがとうございました。STU48内で初めてファンの投票で選ばれる企画があり、ファンのみなさんの絆と偉大さを改めて感じました。こんな素敵なユニットに入れて、そして活動ができて本当に嬉しかったですし、楽しかったです。これからも応援をよろしくお願いします。

瀧野由美子

沖 本気で選ばれたいと伝えた時に「わかったよ」と応援してくれ、なんて素敵なファンに恵まれたんだろうと思った。「僕はこの海を眺めてる」はSTU48のなかでも特段に思いれがあり大切な曲。歌い続けていきたい。フェスや対バンなど楽しいこともあったけど、定期公演が無観客になったことが唯一の後悔。自分の知らなかった瀬戸内の魅力を知ることができたり、コラボが決まったり、自分なりのやり方でPRしました。瀬戸内の拠点とするアイドルとして魅力を広めていけるように。

沖侑果

石田 みなさんのおかげで素敵な楽曲にも参加し、いろんな活動ができてうれしい。「僕はこの海を眺めてる」のMVでは都内をバスガイドの衣装でまわり修学旅行みたいで楽しかったです。ダンスもMVも好きで特別な曲。この7人のステージや楽屋もすべて楽しく瀬戸内PR部隊の活動は青春のようにキラキラしていた。フェスでは直接パフォーマンスを見せられ嬉しい。また復活してライブやPRするのがひそかな目標。お休みしていたこともあって思うように活動ができずすみません。でも私にとってこの活動は楽しくて最高の思い出です。

石田千穂

門脇 素敵なユニットにみなさんの投票にて選んでいただき本当にありがとうございました。去年の投票期間中は毎日ダンス動画、毎日おはようリプとやってきた結果、ファンのみなさんからのたくさんの愛で1位という素敵な順位とセンターに頂きました。最初は縮こまっていましたが、応援してくれるみなさんのおかげで堂々とセンターに立つことができるようになりました。定期公演で応援して下さったみなさんの前で直接パフォーマンスできずにとても悲しい。いつかまたこの舞台でライブができるように頑張ります。これからもずっとずっと好きでいてください。

門脇実優菜

 ◇

 ラストに門脇は「私たちSTU48瀬戸内PR部隊から感謝の気持ちを込めて、ファンの皆様から頂いた楽曲を…」と、「僕はこの海を眺めてる」を披露した。この配信をもって、STU48瀬戸内PR部隊の定期的な公演活動は一旦終了となるが、ユニットがなくなるわけではない。「瀬戸内の良さ、そしてSTU48の魅力をこれからも発信して、皆様にもっともっと私たちのことを好きになってもらえるよう、張ってまいりますので、引き続きご声援のほど、宜しくお願いいたします」と再会を誓った。

「僕はこの海を眺めてる」パフォーマンス

「僕はこの海を眺めてる」パフォーマンス

「僕はこの海を眺めてる」パフォーマンス

「僕はこの海を眺めてる」パフォーマンス

「僕はこの海を眺めてる」パフォーマンス

インタビュー、経験は宝

 イベント後には門脇と瀧野がMusicVoiceのインタビューに応じた。

――千秋楽を終えて。

門脇 定期公演は2月から始まり半年ぐらいの活動でしたが、そんな感じがまったくしないぐらい早く過ぎてしましました。最後の手紙を読んでいる時に本当に終わっちゃうのかって実感してきて。みんなの手紙を聞いて、やっぱりみんな考えていることは一緒なんだなって思いました。まだまだやれることはあったと思いますし、きょうで定期的な活動は一旦終わってしまうけど、このユニットでまた公演もやりたいですし、それ以外の活動でも瀬戸内をPRしていきたいです。終わりは悲しいですけど楽しかったです。

瀧野 STU48としては初めてファンの皆さんの投票でメンバーが決まるという企画でした。結成から時間が経ち、いま最終の公演を終わって改めてファンのみなさんへの感謝の気持ちと、ファンのみなさんの支えがあって活動することができたんだということを感じました。メンバーの数に変動もあったけど7人で活動している時は公演などが終わった後はホテルで話し合ったり楽しく過ごしました。ファンの方との絆もそうですが、メンバーの仲が深まったユニットでした。

――門脇さん、センターのプレッシャーと達成感は?

門脇 プレッシャーと達成感がありました! センターに立つ機会はなかなかなくて。可愛いメンバーの前に立つこと自体がプレッシャーで、最初は縮こまっていましたし、センターだからしっかりしないといけないという思いもありました。MCも苦手だったのでちゃんとしゃべれるかなって思いながらやっていたら余計に縮こまってうまくダンスができなくなってしまって。でもメンバーそれぞれに個性があるから自分は自分のやり方で引っ張っていけばいいと言ってくれたことで「そうだ! 私はパフォーマンスで引っ張っていけばいい」と思えて。そこからは気持ちを切り替えて立つことができました。この期間で成長することができました。

門脇実優菜

――このユニットがSTU48に与える影響は?

瀧野 ファンのみなさんが選んで下さったということもあって、今のSTU48を引っ張っていく7人なのかなって思います。もちろん、7人だけじゃなくSTU48のメンバー全員が強い気持ちを持っていると思います。瀬戸内PR部隊では、メンバーみんなが「公演をこうしたい」「ファンの方に喜んでいただくためにこうしたい」「瀬戸内をこうPRしたい」という思いが強くあって。セットリストを考えることも、イベントを考えるときも、みんなの熱量が同じだったので話しやすかったですし、刺激にもなりました。瀬戸内PR部隊を通してSTU48がもっと上に行けるんじゃないかと思いました。

――7人がした経験をグループに持ち帰ってさらに飛躍する、そのための起爆剤に?

瀧野 そうなれたらいいなと思います。そういう経験をさせて頂いた、機会を与えて下さったファンのみなさんに感謝しています。

瀧野由美子

(おわり)

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