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 STU48が23日、広島港停泊の船上劇場『STU48号』で『ありがとう!STU48号ツアー』最終公演を開催。昼は2期研究生による『僕の太陽』公演、夜は1期生・ドラフト3期生による『僕たちの恋の予感』公演を行った。STU48号は2019年4月16日から公演拠点として活用してきたが、その役目を終えた。

 旅客船兼自動車渡船から日本初の船上劇場へと生まれ変わったSTU48号は、2 019年4月16日に広島県・広島国際フェリーポートでSTU48の船上劇場として就役した。船そのものを劇場として使用するという大掛かりな取り組みで、母港を広島国際フェリーポートにおきながら、兵庫、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛の瀬戸内7県に寄港し、STU48のパフォーマンスの拠点として活用してきたが、約2年間(769日間)で191公演を行い、その役目を終了した。

 船上劇場では『GO!GO! little SEABIRDS!!』公演を皮切に、課外活動ユニット公演、AKB48のエースでもあり、STU48を兼任する岡田奈々がセットリストを考案しプロデュースした1期生・ドラフト3期生の『僕たちの恋の予感』公演、2期研究生の『僕の太陽』公演と行ってき。最後は母港でもある広島国際フェリーポートで1期生・ドラフト3期生による『僕たちの恋の予感』公演で幕を閉じることとなった。

 夜公演では、1期生・ドラフト3期生による『僕たちの恋の予感』公演を実施。前説では、キャプテン・今村美月と副キャプテンの福田朱里が注意事項を読み上げると「救命胴衣の案内などがあった船ならではの前説も最後です。せっかくなので気合入れていきましょう!」と前振りを入れ、出演メンバー全員で「出航!」と高らかに声をあげた。

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 そして、Overtureがかかり公演がスタート。1曲目はAKBアイドリング!!!の『チューしようぜ!』。キュートな歌詞とポップなサウンドで、会場も高まる。その後は『友達じゃないか?』、『キスだって左利き』、『手をつなぎながら』と3曲続き、片想いやもどかしい恋心を歌った曲をポップにパフォーマンスした。

 岩田陽菜が、「岡田奈々さんプロデュース『僕たちの恋の予感公演』そして『ありがとう!STU48号ツアーin広島』始まりました。楽しんでいますか〜!?」と挨拶すると、回の出演メンバーの自己紹介を行いユニットブロックへ。

 MCでは沖侑果が「実は楽屋の自分のロッカーで蟻を飼っていたことがあって、お弁当の米粒をあげたりしていた」と話しメンバーを驚かせると、瀧野由美子は「実は、行ってはいけないと言われていたデッキによく行って1人で黄昏れていた。」と便乗。

 福田も「私は絶対入ってはいけないと言われていた操舵室に行って、お昼寝したり、船長さんと話したり、双眼鏡で岸壁にいるファンを見たりしていた」と明かし、他のメンバーから「ずるい〜!」とツッコミを入れられる場面も。STU48号での思い出を語り合うはずが、今だから言える秘密の話となり、爆笑トークとなった。

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 後半ブロックは、『愛しきライバル』、『従順なSlave』、そしてアイドルグループ、=LOVEの楽曲『手遅れcaution』と、3曲続けて披露。クールでシリアスな曲調の楽曲を16人でパフォーマンスした。その後『この涙を君に捧ぐ』を披露し、本編は終了。

 アンコールは、『STUフェスティバル』を元気いっぱいにパフォーマンス。続いて、歌詞に「船」「帆」「出航」、と海のアイドルらしいフレーズが使われている『水夫は嵐に夢を見る』を力強く披露した。

 その後は瀧野からの「この曲が最後の曲となります。この曲は仲間たちと手を取り合い、前に進んでいきたいという思いが込められていて、背中を押してくれる楽曲です。秋元康先生がこの公演の為に書き下ろしてくれた大切な曲です」という曲フリがあり、『奇跡という名のストーリー』を披露。

 そして、今村からの「ここで皆さんにお知らせがあります!」と合図があると、福田が「7月17日に初日を迎える2期研究生のツアータイトルは『STU48 22期研究生夏の瀬戸内ツアー~昇格への路~』、そして7月18日に初日を迎える1期ドラ3のツアータイトルは『STU48 瀬戸内サマーツアー2021~サングラスデイズ~』に決定しました!!」と発表。

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 そして榊美優・森下舞羽も参加し、1期生・どらふと3期生のツアータイトルとなる『サングラスデイズ』を全員で披露した。

 その後は、瀧野が「STU48号での公演は今日で最後になり、STU48号からの卒業となりますが、今後も瀬戸内7県で活動することは変わりません。STU48号がなくなってもSTU48を応援してくださる皆さん、愛してくださる皆さんがいる限り頑張っていきますので応援よろしくお願いします」とコメントした。

 最後のパフォーマンスは、STU48号のステージが完成する前にミュージックビデオ撮影をした曲でありSTU48号で初めて踊った曲である『出航』を出演メンバー全員で披露。バックスクリーンにはこれまでの船上劇場での記念写真や思い出の写真が写され、感動のフィナーレを飾った。

 締めくくりは、今村からの「この船で最後の曲『出航』を聞いていただきました。2019年4月16日に出航したこのSTU48号は、約2年間私たちと一緒に活動してくれてメンバーのような存在であり、私たちをたくさん成長させてくれました。これからも前を向いて皆さんから応援したいと思っていただけるよう頑張っていきます」と、挨拶があり、メンバー全員で感謝のお礼を伝えた。

 最後は、汽笛で「さようなら」を意味するSEが3回鳴り、公演が終了した。船から陸へ新たな一歩を踏み出したSTU48。船は無くなっても海のアイドル、瀬戸内のアイドルとしてはこれからも輝き続ける。

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