INTERVIEW

沖侑果STU48

キュンキュンします!
新曲に感じた新鮮さ


記者:木村武雄

写真:提供写真

掲載:20年09月18日

読了時間:約5分

 STU48が5thシングル「思い出せる恋をしよう」をリリースした。新型コロナウイルスの影響で発売が延期となっていたシングル。AKB48グループ史上初の試みとなる2バージョンの表題曲が収録。「1期生とドラフト3期生」、そして昨年12月にお披露目された「2期研究生」がそれぞれ歌唱。MVも異なるバージョンを制作した。今回は沖侑果にメールインタビューを実施した。

 MVの撮影は、ノスタルジックな町並みが残る“御手洗町並み保存地区”で実施。「青春は儚い、さあ、思い出せる恋をしよう!」と、少女から大人へ、過去と現在がシンクロする2つの物語で構成。「1期生・ドラフト3期生歌唱ver.」は「現在」、「2期研究生歌唱ver.」は「過去」の世界、この「Mix ver.」では時代は異なるが同じ場所で同じ動きといったシンクロが過去の青春の甘酸っぱい儚さを、現在の主人公に思い出させ、どこか物憂げな表情をさせている。

――「思い出せる恋をしよう」はどのような印象を持たれましたか。

 初めて曲を聞いたとき、明るいメロディーに対して少し切ないような恋心を歌った曲だなと思いました。

 表題曲で恋愛ソングを歌うことが初めてだったので、今までとは違う、恋しているような表情で撮影するのが新鮮で大変だったけどすごく楽しかったです。この曲の主人公の恋愛は続いていくのか、それとも別れてしまうのか人によって解釈がそれぞれだと思います。MVもラストが考察できるような仕上がりになっていて、色んな人の考えを聞くのが好きです。

<何年か後に振り返れば 今日のことを思い出すよ
もう こんな出会いはきっと出来ないだろう>

 2番のサビが好きで、この曲の主人公はこれからいろいろな恋愛をしていくんだろうけど、この恋は特別なんだろうなって感じがしてキュンとしました。思い出せる恋って人生の中で本当に特別で一つしかないことなのかなって考えると、全部の歌詞を聞いた時「あぁ〜!」ってキュンキュンします。

 衣装も今までになかった、紫色の衣装でレースが上品で綺麗に見せてくれるのでお気に入りです。

――MV撮影を振り返っていかがですか。

 MV撮影は大変で、わたしはダンスが得意ではないのでやっぱりダンスシーンはすごく気合いを入れて臨みました。コンテンポラリーダンスに加えフォーメーション移動が多く、レッスン場ではバミリを見て揃えていた感覚も撮影現場では外なので揃えることが難しく、ダンスの先生が何回も何回も全体像を見ては細かく修正くださいました。

 撮影前日に雨が降り大きな水たまりができて、水に反射した自分たちが鏡合わせのようになって踊っている偶然できたシーンが、まるでそう撮ると決めて打ち合わせしてたのかなってくらいピタっと曲に合っていて、仕上がりを見た時嬉しかったです。

 イメージシーンの撮影は、帰省した大学生が懐かしむ感じで、との事だったので、メンバーとロケ地である御手洗地区を和気藹々と散策しました。撮影で一緒だった門脇実優菜さんが大学生っぽく厚底を履いていたのが可愛かったです。

――今作では「2期研究生歌唱ver.」も収録されています。2期研究生の成長をどう感じていますか。

 2期研究生はとても元気で挨拶がしっかりしています。あとパフォーマンスがすごくフレッシュです。

 加入したての時より団結力が上がっていて、「思い出せる恋をしよう」は揃っていないと綺麗に見えないフリが多いのですがきちんと揃っていて、このコロナ禍でなかなかレッスンができなかった時期も各々がパフォーマンスを磨いていたんだなぁと感じました。最近公演などで2期研究生を見る機会が増えて、リハも見学したりしますが回数を重ねるごとに成長していて嬉しくなりました。いつ選抜入りしてもおかしくないような子がたくさんいて、私も頑張らなきゃと気を引き締めています。でも2期研究生のおかげでSTU48がすごくパワーアップしたと思うのでこれから一緒に盛り上げていきたいです。

――さて、節目の5枚目シングルとなりますが、どのような心境ですか。

 今回のシングルはまず、こういった時期に新曲を出せると思っておらず、曲もMVもファンの方に届けることができてすごく嬉しかったです。そして同じ曲を1期生・ドラフト3期生歌唱ver.、2期研究生歌唱ver.の2バージョンで収録するということで最初はどんな感じなんだろうとあまりよく分かっていませんでしたが、聴いてみたら同じ曲なのに聴こえかたが全く違って、1つの曲で色々なSTU48の姿を見せることができるんだと気づいてすごくワクワクしました。この曲を聴いてSTUってこんなに楽しみ方があるんだって思ってもらえたら嬉しいです。そしてこの曲とMVをきっかけにもっともっとSTU48と瀬戸内の素敵な場所を知ってもらいたいなと思いました。

――先日、STU48号が役目を終えることが発表されました。

 自分達の劇場だったSTU48号と離れることになるのはとても寂しいです。

 船上劇場での活動が大きな目玉だったので、大丈夫なのかなとネガティブな気持ちになったこともあります。

 ですが、私たちは瀬戸内地方のアイドルであり瀬戸内の魅力を全国へ伝えていくことが使命だと思っています。STU48号での公演がなくなっても、劇場で学んだことを胸にこれから活動していきたいです。

 自分達が海や船から学んだ記憶は消えないし、STU48号での思い出も残り続けると思います。

 今は来春まで船上劇場での公演やイベントひとつひとつを大切にしていきたいなと思っています

――新型コロナウイルス禍で環境が様変わりしました。このことで再認識したこと、あるいは決意を新たにしたことがありましたら教えて下さい。

 新型コロナウイルス禍で今まで当たり前だった事が当たり前ではなくなりました。

 自粛期間中、家の中でアイドルとして不安に感じることも多かったです。

 活動が制限されて初めて、今までの環境がすごいことだったんだと再認識しました。

 ファンの方に会えない時、SHOWROOM配信をして画面越しのコメントにたくさん救われました。

 会えなくてもそばに居るよとたくさんの人がコメントしてくれたことで、アイドルとしての自分を自覚できました。何回ファンの方に助けられたかは分かりません。最近は無観客公演が始まったり、お客さんを入れた野外フェスが始まったり、オンラインお話し会があったりとこの状況で出来ることをスタッフさん達と模索しています。徐々にではありますが、以前のような活動を再開し始めています。そしてまたいつか、ファンの方のコールを聴きながら歌って踊りたいです。

 自粛期間中はSNSなどを通して、普段やらない企画をやったりしました。通話風動画の投稿や朗読の配信など、少しでもファンの方に楽しんでもらいたいと思って続けていたら、それがきっかけでファンになりましたって言ってくださる方もいて、会えない状況でも自分がきっかけさえ作れば、見てくれる人がいるんだなと感じました。なので、最近はSNSにも力を入れています。自分からの発信で、STU48は何か面白いことやってるなと興味を持ってもらう入り口のような存在になれたらなと思っています。

(おわり)

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