わーすた「人と人との繋がりを感じた」初の北米圏でのライブを経て得た自信

セリフはボイスチェンジャーなしで？

――次は「アンバランス・アンサーズ」です。

三品瑠香　８ビット感のある曲なんですけど、オシャレ感もあります。混沌の世界という歌詞があるんですけど、わからない、どうにもならない世界でも自分が信じるものがあれば世界へ飛び出していけるという、私達の決心を歌っている曲なんです。テンポ感がよくて個人的にもすごくお気に入りの一曲で、楽しく歌うことが出来ました。

――『スーパーマリオ』のスターを取って無敵状態になったような勢いを感じました。楽しく歌ったとのことですが、レコーディングでこだわったところはどこでしたか。

三品瑠香　すごく早口で歌わなければいけないところがあって、＜さいしょの いっぽは ヒダリアシ＞の＜さいしょの　いっぽは＞の譜割りがめちゃくちゃ難しかったんです。試しに録った時に噛んでしまったので、これはヤバいなと沢山練習して臨んだので、レコーディングは１発OKでした！　あと、＜ワールド イズ スタンバイ スタンダップ? スタンピード!＞はめっちゃ格好つけて歌っているので、そこも注目して頂けたら嬉しいです。

――そこの歌い方格好良いですよね。続いての「誰も悪くない」は、また異質な１曲です。

小玉梨々華　この曲の音はすごく格好良いんですけど、作詞がわーすたではお馴染みの鈴木まなかさんにお願いさせていただいたので、曲と歌詞の振り幅がある曲になりました。そのギャップがすごく楽しめる一曲だなと思っています。この歌詞の中には敵役のセリフが入ってくるんですけど、敵ながらもすごく考えていて、メッセージ性のある深い１曲なんです。あと、＜ボコボコ＞のところがゲーム感がすごく出ているのと、サビでオオバヤシケン太という知らない人が出てきたり、これはまなかさんにしか書けない世界観だなと思いました（笑）。わーすたにしか歌えない世界観になっているので、歌詞を見ながら聴いて欲しい一曲です。

――謎が多い一曲ですよね。まなかさんには歌詞の意味を聞いたりしますか。

小玉梨々華　わからないところは聞くんですけど、＜オオバヤシケン太＞のところは、もう「こういうものなんだな」と素直に受け止めて、敢えて聞かないです（笑）。過去にリリースした「うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ」（以下うるチョコ）とかは、一つひとつ確認していたんですけど、もう意味はそのまま受け止めてレコーディングしています。

廣川奈々聖　聞いて良いところと聞いてはいけないところがあるんです（笑）。

――この４年間で培ってきたものですね（笑）。ちなみに魔王のセリフの部分はどなたが担当されているんですか。

松田美里　ここは私が担当しました！　しっかり魔王の気持ちになって、わーすたのお弁当を食らい付くしてやるという気持ちで、真面目にふざけてみました（笑）。

――これは皆さん全員が試して選ばれたのが松田さんなんですか？

松田美里　最初から指名でした。個人的にセリフって好きだったのでやってみたいなあと思っていたら、まさかの自分になって嬉しかったです。

三品瑠香　ボイスチェンジャーなしで、無理やり低い声でやろうとしてたよね？

松田美里　自力で行こうと練習していたら、スタッフさんから「ボイスチェンジャーあるよ」って…。

――自力はキツイですよ（笑）。４曲目は曲調がガラッと変わって「おやすみ」です。

松田美里　このアルバムの中では一番スローテンポで、過去のわーすたの曲の中でも一番おっとりとしていて、すごく優しさに溢れた曲です（笑）。ゲームをやっている中でちょっと休憩をしている、焚き火を囲んで休んでいるイメージなんです。皆さん、お仕事や学校などで疲れていると思うんです。なので「おやすみ」というタイトルでもあるので、この曲で癒やされて欲しいなと思います。

――ここで休んでラスボスに向かっていくパワーを溜めるんですね！

松田美里　はい。ここから必殺技である「メラにゃイザー」へと繋がるんです。

――「おやすみ」といえば寝るのが趣味である小玉さんですね。

小玉梨々華　嬉しい曲です（笑）。今回、一人ひとり歌で繋ごうというテーマがありました。坂元葉月、松田美里と私の３人がパフォーマンスメンバーなので、基本は踊りをメインにおこなうことが多いんですけど、この曲にはソロパートがあってメンバー５人の声が聴けるんです。５人の個性が出た１曲ということもあり大好きなんです。

――ライブでも楽しみな１曲になりそうですね。

松田美里　みんなを寝かせるつもりで歌いますけど、寝ないでください（笑）。