世界に照準を合わせ活動する、デジタルネイティブ世代アイドルのわーすた(ざ・わーるど・すたんだーど)が6月26日、ミニアルバム『The Legend of WASUTA』をリリースする。今作ではゲームをプレイしているかのようなストーリー性を感じさせる5曲を収録。リード曲の「メラにゃイザー !!!!! ~君に、あ・げ・う♪~」(以下メラにゃイザー)は代表曲「うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ」(以下うるチョコ)、「くらえ!必殺!!ねこパンチ★ ~私達、戦うにゃこたん【レベル5】~」(以下ねこパンチ)に続く3部作の完結編となる1曲。インタビューでは飛躍の年となった昨年の「わんだふるYEAR」を経て、ライブへの取り組み方に変化が訪れてきているという5人に、カナダ・トロントで開催された初の北米圏でのライブ『Anime North 2019』のことや『The Legend of WASUTA』の制作エピソードなどについて話を聞いた。【取材=村上順一/撮影=片山拓】
初の北米圏でのライブ『Anime North 2019』での思い出
――5月にカナダのトロントで開催された『Anime North 2019』に参加されましたが、いかがでしたか。思い出など印象的だったことを教えてください。
廣川奈々聖 わーすた初の北米圏でのライブでした。私は英語を勉強しているんですけど、やっと本格的に英語を使える地にきたなと、それだけでもすごく嬉しかったんです。今回、わーすたを紹介したカードを現地で配らせて頂いたんですけど、カナダではアイドル文化というものがあまり浸透していなくて、どうなるか不安でした。でも、ほとんどの方にカードを手にとって頂けて、国によっても違うんだなと思いました。そのままライブにも来て頂けて、人と人との繋がりを感じさせて頂けました。
坂元葉月 わーすたとしては北米に初めて行かせて頂いたこともあり、はじめましてのファンの方が多かったのですが、私はわーすたに入る前に活動していたグループがあって、その時に応援してくれていたファンの方が北米に住んでいて会いに来てくれたんです。「初めて私と生で会えた!」と喜んでくださったのがすごく嬉しかったです。
――それは嬉しいですよね!
坂元葉月 去年の7月頃からスペイン語を勉強していて、北米でもスペイン語を話している方がけっこう多かったので、MCでもスペイン語で喋ったんですけど、リアクションしてもらえたり、特典会でもスペイン語で会話もできて、喋っていることも単語なんですけどわかって、それに答えることができて会話ができ嬉しかったです。
小玉梨々華 人柄がすごく印象に残っています。ライブ中にまだまだ未熟な私の英語でも理解して頂いたり、奈々聖も言っていたカードを手にとって下さったり。ずっと付いていてくださったカナダのスタッフさんも本当に優しくて、人柄もすごく好きになりました。あと、今まではアジアに行くことが多かったんですけど、北米圏ともなると時差がすごくて、SNSでも日本のファンの方から、私が寝る時間に「おはよう」とメッセージが来た時は、遠い国にいるんだという実感がわいて、すごくそれも嬉しかったです(笑)。
――時差ボケもしっかりされて?
小玉梨々華 それがまったくなくて、時差ボケしたかったです(笑)。
――では、もっと遠くにいかないと駄目ですね(笑)。続いては松田さんお願いします。
松田美里 今まで『アイドルタイムプリパラ』や『キラッとプリ☆チャン』といったアニメの曲を歌わせて頂いてきたんですけど、外国でわーすたという名前がどこまで浸透しているかというのが、行ってみないとわからないと思っていたので、緊張しながら向かいました。でも、アニメの曲が流れると「あっ! 知ってる!!」という顔をしてくれて。13時間も時差があるほど遠い国なのに、私達のことを知っていてくれる人がいることに感動しました。メンバーの名前も覚えてきてくれた人もいて、メンバーそれぞれを好きでいてくれるのが伝わってきたのがすごく嬉しかったです。
――すごいことですよね。
松田美里 そうなんです。今までの中でも特に手応えを感じたステージでもありました。言葉が通じなくてもすごく通じ合った瞬間があって、それを味わえたことがすごく嬉しかったです。
――音楽は世界共通言語ですよね。三品さんはどんな思い出がありますか。
三品瑠香 ライブじゃないんですけど、ナイアガラの滝をみんなで観に行ったことです。「写真で見たやつだ!」と感動しました。見学できるところは滝からけっこう遠いはずなのに、小雨が降ってるんじゃないかというぐらいの水しぶきがありました。その後、船に乗って滝の近くまで行ったんですけどそれはもうゲリラ豪雨なみの水しぶきで(笑)。私の中ではナイアガラの滝で滝行したぐらいの感覚があって、カナダを全身で浴びてきました!
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