鮎川誠×鈴木慶一、小林克也と語り尽くす洋楽アーティスト&80年代名ロック曲
INTERVIEW

鮎川誠×鈴木慶一、小林克也と語り尽くす洋楽アーティスト&80年代名ロック曲


記者:編集部

撮影:

掲載:19年03月07日

読了時間:約9分

 BS朝日『ベストヒットUSA』の3月6日放送回では、シーナ&ロケッツの鮎川誠とムーンライダーズの鈴木慶一がゲストとして登場。3月27日、小林克也の78歳の誕生日に開催される『小林克也&ザ・ナンバーワン・バンドの一夜限りのスペシャル・ライヴ』にも特別ゲストとして参加する2人と、MCの小林克也が、大好きな洋楽アーティスト&’80sの名ロック曲の話で大いに盛り上がった。

「そもそもこの2組が組んだことが驚きだった」―鈴木慶一(ムーンライダーズ)の’80s名ロック曲

『ベストヒットUSA』

小林克也 今日のベストヒットUSAはちょっと特別です。早速ゲストをご紹介します。あ、自分でやって!(笑)

鮎川誠 こんにちは! シーナ&ロケッツの鮎川誠です。

鈴木慶一 はい、どうも! ムーンライダーズの鈴木慶一です。

小林克也 もうキャリアは45年? というか、相当な年数になりますよね?

鮎川誠 最初から数えたら、もう50年になるけど、シーナ&ロケッツは78年からだから41年目です。
そんな時代が今日のテーマってことなんだよね、80年代。

小林克也 そうなんです。それじゃ早速、行ってみましょうか。鈴木慶一さんがこの番組で改めて観たいっていうビデオがあるとか?

鈴木慶一 80年代ですよね? これはこの時代を代表する曲なんじゃないか? と思うんだけど、クイーンとデヴィッド・ボウイの「アンダー・プレッシャー」。

小林克也 あれは、凄かったですよ。

鈴木慶一 映像(ミュージックビデオ)もね! まあ破壊的ではあるんですけど。

小林克也 デヴィッド・ボウイはああいう音楽性だけど、同時に白人がソウル/R&Bチャートに入るのが珍しかった時代にチャートインした人ですよね。それにクイーンは、非常に民主的なバンドで、フレディ・マーキュリーはバンドメンバーみんなに「曲を作れ! 作れ!」ってずっと言ってたみたい。それで最終的にこの曲はクイーンのリズム隊(ロジャー・テイラーとジョン・ディーコン)が作ったんですよ。

鈴木慶一 そっか! 確かにベースのラインが良いんですよね。とにかく当時はこの2組が組んだということ自体が驚きで、そもそも曲が良い。結果、クイーンでもないしデヴィッド・ボウイでもないという曲が出来上がっていることが素晴らしいね。

小林克也 それこそ本当のコラボレーションってことですよね。では「アンダー・プレッシャー」、ちょっと怖いミュージックビデオ見てみましょう。

小林克也 慶一さん、見てみてどうでした? 脳はどう?

鈴木慶一 脳は80年代に戻りましたねー。このビデオの途中に“JOBLESS MEN”って描いた看板がでてくるでしょ? その“JOBLESS”って言葉をちょっといただいて歌詞にしたこともありましたけど、このビデオを見たときは非常にたまげました。

小林克也 鈴木さんは、この当時CMとかで相当稼いでたじゃない?(笑)

鈴木慶一 (笑)もう、あからさまに言いますね〜。CMはねえ、実験的にやってたんですよ。15秒とかしかないから、音楽を作る上での実験です。CMの監督は新しいものを色々知ってて、「こんなのどう?」って聞かせてくれるわけ。だからこれを超えなきゃな! って一所懸命作りましたよ。例えばフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの「リラックス」なんかも聞かせてもらったっことがあったけど、凄え良い音だなーと思いましたね。その時初めて聴かせてもらったりしてね。

小林克也 一方、鮎川さんはCMとかあんまりイメージないですよね?

鮎川誠 いやいや、実はいっぱい出てるんですよ。あ、一度ね(エレキギターをアンプに向けてノイズを出す)ハウリングでCMソングを作ったことある(笑)

鈴木慶一 (笑)15秒でだよね?

鮎川誠 “ウィーーーーン”ってハウリングさせて一度録音して、また別のチャンネルにもう一回“ウィーーーーン”ってハウリングさせて、その2つをミックスしてね。あれは凄かったよ。

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