第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 ファイナリストLIVE

 『第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦ファイナリストLIVE』が26日、千葉・舞浜アンフィシアターで行われ、昨年12月開催の第3回決勝大会でベスト8に勝ち進んだファイナリストらが歌声を届けた。【取材=村上順一】

 第3回大会で女王に輝いた池田裕楽(STU48)、2位の野島樺乃(SKE48)、3位の岡田奈々(AKB48/STU48)を始め、秋吉優花(HKT48)、古畑奈和(SKE48)、矢野帆夏(STU48)、三村妃乃(NGT48)、山内鈴蘭(SKE48)の8人に加え、審査員特別賞の山崎亜美瑠(NMB48)が出演した。

 コロナ感染対策のガイドラインに沿った中の開催で960人の観客の前で、カバーやメドレー含む全33曲をパフォーマンス。アンコールでは6月30日にリリースされることが決定したファイナリスト9人による新曲「はじまりの唄」も初披露された。

個性溢れたソロコーナー

第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 ファイナリストLIVE

 開演時刻になり、生バンド演奏による「Overture」から出演者全員による映画『天使にラブソングを』から「I Will Follow Him」を披露し、幕は開いた。9人によるゴージャスなハーモニーを披露し、序盤から会場を高い歌唱力で包み込んだ。

 ソロでのトップバッターは山内鈴蘭。披露したのは中森明菜の「飾りじゃないのよ涙は」だ。リズミカルに中低域をフォーカスした歌声で魅了。軽快なステップも見せた。

 続いて氷川きよしの「限界突破×サバイバー」を秋吉優花が歌唱。ロックナンバーにマッチしたエネルギッシュな歌声、さらに後半で放たれたシャウトは圧巻。まさに限界突破のパフォーマンスだった。

 山崎亜美瑠が披露したのは西野カナの「Bedtime Story」。徐々に熱を帯びていくような緩急のある歌声で、心地よい空間を作り上げた。

 矢野帆夏は柏木由紀の「夜風の仕業」を届ける。丁寧に感情を込め、安定感のある歌唱で魅せる。切ないミディアムバラードを透明感のある歌声でしっかりと表現。

 野島樺乃は、第1回大会優勝時に作ってもらったソロ曲「夢の在処へ」を歌唱。バラード調から、3連の力強いリズムへと展開する心情の切り替わりが難しいナンバーだ。アレンジは音源とは違ったこの日限りのスペシャルバージョンで届けた。

 シリアスなイントロからマイクスタンドを自身で持ち、貫禄のある登場をした三村妃乃。選曲は『アイカツ!』の「硝子ドール」をクールに歌い上げる。間奏ではステージが下降する演出など、歌だけではなくステージパフォーマンスでも印象を残した。

 続いて、岡田奈々がステージに登場。歌唱したのは小学生の頃に観ていたドラマ主題歌だったお気に入りの1曲で、歌えて楽しかったと歌唱後のMCで語った柴咲コウの「ラバソー〜lover soul〜」。低音から高音まで幅広い音域を巧みに使いこなし、楽曲を見事に表現。岡田のが手拍子を促すとオーディエンスも手拍子で楽曲を盛り上げ、ライブの一体感を高めていた。

 そして、黒いセクシーな衣装で登場した古畑奈和。様々な感情表現を必要とするロックバンド女王蜂の「BL」を歌唱。いくつもの人格を使い分けるような、迫真の歌声でオーディエンスを魅了。何かが憑依しているかのような感覚を与えてくれたパフォーマンスだった。

 池田裕楽は美空ひばりの「川の流れのように」をカバー。日本の名曲、しっかりと歌詞を伝えるかのように丁寧に歌い上げ、会場は癒しの空間となって。歌唱後「すごく緊張していた」と話していたが、それを感じさせない堂々とした歌唱だった。

第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 ファイナリストLIVE

第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 ファイナリストLIVE

第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 ファイナリストLIVE

第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 ファイナリストLIVE

貴重な競演も、デュエットコーナー

 ここからはデュエットコーナーへ。秋吉と山崎がアコギ弾き語りスタイルで披露したのは、シンガーソングライター・優里の「ドライフラワー」、野島と山内は絢香×コブクロの「WINDING ROAD」をお互いを高め合うようなハーモニーで届け、矢野と三村は2人の伸びやかな歌声が包み込むようだったLiSA×Uruの「再会」。そして、水樹奈々×T.M.Revolutionのアッパーチューン「革命デュアリズム」を岡田と古畑が威風堂々とした歌声で、会場のテンションを上げていく。

 再び、ソロでの歌唱コーナーへ。山崎は大原櫻子の「瞳」を凛とした艶のある歌声で歌唱。楽曲の持つメッセージをしっかりと届けた。

 矢野は80年代のヒット曲、渡辺美里の「My Revolution」披露。キーの高い同曲をブレることなく安定した歌声を響かせる。ファルセットと地声のバランス感覚も特筆するものがあった。

 続いて、切ないピアノのメロディに乗って登場したのは山内。松田聖子の「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」を届けた。序盤では中森明菜、ここで松田聖子と80年代トップアイドルの楽曲を自身の歌声で紡ぐ。憂いを帯びた表情で情感豊かに歌い上げていたのも、印象的だった。

 『アナと雪の女王』より「生まれてはじめて」を披露したのは三村。アナのセリフからスタートする映画のワンシーン、サントラを再現したパフォーマンスは、確実にライブの空気感を変えた。三村は躍動感のある快活な歌声を響かせると、後半ではエルサ役として野島が登場し、デュエットに展開し広がりを見せていた。

 秋吉はHYの代表曲「366日」を歌唱。ダイナミクス豊かな歌声、表情からも伝わってくる感情の起伏は、同曲の魅力をしっかりと届けた。

 「異邦人」の印象的なイントロから登場したのは池田。昭和の歌謡曲の持つ独特な世界観をリズミカルに歌い上げていく。歌唱後のMCでSTU48のスタッフから“異邦人”と呼ばれている、というエピソードも。

 そして、古畑はここまでのロックスタイルからガラッと雰囲気を変え、Salyuの「to U」を歌唱。抒情的な世界観を持つ同曲。時間の流れがゆっくりと流れていくような、伸びやかな歌声で観客を魅了した。

 続いて登場した岡田は壮大なバラードナンバーLiSAの「炎」を届けた。力強さ、儚さ、切なさと様々な表現力が要求される一曲をしっかりと自分に落とし込んでいるのがわかる歌唱。何度も歌い込み、このステージに臨んでいるのが伝わってきた。「絶対決勝で歌いたかった」とMCで話していた想いが、このパフォーマンスから溢れていた。

 ロックバンド・ONE OK ROCKの「Wherever you are」を歌唱したのは野島。スケール感の大きな同曲を、熱の入った歌声を会場いっぱいに響かせた。

 ここからはAKB48の楽曲をメドレーで届ける。全員がステージに集結し、岡田は「大声ダイヤモンド」、野島&古畑&山内の3人で「恋を語る詩人になれなくて」、山崎は「僕はいない」、秋吉は「空耳ロック」、三村が「シャーベットピンク」、池田&岡田&矢野で「ペダルと車輪と来た道と」とパフォーマンス。そして、岡田が「私たちの歌で皆さんが幸せになれますように」と告げ、「夕陽を見ているか?」を全員で歌唱。Aメロを歌唱していた池田は感極まって涙ぐむ場面も。それは、同曲がSTU48の公演でずっと歌い続けていた曲で、16人に選ばれなかった想いなどが込み上げてきた。ここで歌えて良かった」と胸の内を明かした。

 そして、本編ラストは池田が「大切な曲です」と紹介し「365日の紙飛行機」を披露。この9人による歌声は優しさと希望に満ち溢れていた。

第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 ファイナリストLIVE

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第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 ファイナリストLIVE

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第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 ファイナリストLIVE

第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 ファイナリストLIVE

ファイナリストによる新曲

 アンコールの手拍子に応え、再び9人がステージに。ファイナリスト9人によるオリジナル楽曲でゴスペラーズの黒沢薫が作詞・作曲を手がけた「はじまりの歌」を初披露。アカペラからスタートするバラードナンバーで歌唱力が問われる難曲だが、実力派の9人はこの楽曲の本質を見極め、それぞれの個性を打ち出しながら全身全霊で歌い届けた。この並々ならぬ想いが詰まった歌唱に会場からは大きな拍手が鳴り響いた。

 客席でこのパフォーマンスを見守っていた黒沢は「僕はAKBグループではなく9人のシンガーのユニットに向けて作りました。(今日聴いて)自分の考えは間違ってなかった。本当に素晴らしい歌をありがとうございます」とコメント。

 山内「常に新しいことに挑戦していくグループなんです。自分からチャンスをつかんでいく場が沢山あるAKBが大好きです。一番年上なのにみんなに背中を押してもらってありがとうございます。この9人だったから自信を持って歌えました」。

 矢野「チャンスを勝ち取ってみんなこの場に立っているんですけど、この企画が本当に大好きです。歌はこういう形でも元気を与えられるということを今日証明出来たんじゃないかなと思います」

 三村「このイベントは私の軸で、この企画があるからこそ成長できているような感じがしています。3年前はひよっこだったんですけど、1年経って確実に成長していることを実感出来ています。次回もあるならこのステージに立ちたいので、もっともっと成長出来たらと思います」

 古畑「なかなか歌うことが出来ない中、メンバーと歌えて嬉しかったですし、メンバー1人ひとりの個性も知れたことも貴重な機会でした。みんなと楽しい時間を過ごすことが出来て幸せでした」。

秋吉「第1回目の時にHYさんの『366日』を歌わせていただいたんですけど、上手く歌えず自信を喪失してしまいました。でも、歌を通して自分自身と向き合うことが出来て、出来なかったことが出来ていく過程がすごく楽しくなってきて「私って歌いたかったんだ」というのが黒沢さんの歌詞とリンクしました。これからも皆さんに歌を届けて行けたらいいなと思いました」

 池田「ファイナリストLIVEに出たいと思っていて、このステージに立てていることが当たり前じゃなくて、すごく感謝しています。先輩方から自分はどう思ってもらえるんだろうと不安だったんですけど、優しすぎて...。色んな方の協力があって出来ていることなので、これからも皆さんに歌を届けられたらなと思います」

野島「『歌が特技です』、とそう言えるようになったのもこの企画のおかげなんです。自分より歌が上手い人はこの世の中に沢山いますし、そう言えなかった自分が凄く嫌だったけど、皆さんの前で「特技は歌です」と胸を張って言える自分が大好きです。こんな気持ちにさせてくれたこの企画に本当に感謝しています。この企画を通して色んなところにみんなが羽ばたけるようにしたいと思っているので、それを証明できるようにするのが今の私の夢なので、これからも歌い続けたいと思います」。

 岡田「3回、このライブに出演させていただいているんですけど、自分が好きな歌を歌えることが幸せですし、それを皆さんが聴きたいと思って来てくれることも幸せで、グループの垣根を越えてステージに立てることも本当に嬉しいです。歌に限らず何かに打ち込んでいる人はカッコいいなと思っていて、8人の姿を見ていて素敵だなと思いました。ライブは楽しいということは自分で見つけた答えなので、これからも楽しい歌を歌い続けて、皆さんが喜んでくれたらいいなと思うし、まだまだ成長できるように頑張りたいです」

 山崎「私も3回ファイナリストLIVEに出演させていただいて、一回一回成長させてもらうことが多くて、自分では歌が得意だと思っていなかったけど、ファイナリストに選んで頂いて、私の強みが見つかりました。NMB48の活動に活かすことが出来たので感謝しています。音楽が大好きなすてきな仲間たちと一緒に歌うことが出来て、沢山の出会いも頂けて素敵な企画だなと思いました」とそれぞれが今日の感想を述べた。

 ラストは「またあなたのことを考えてた」を披露し、温もりを感じさせる歌声を届け、ライブの幕は閉じた。このライブの模様はCS放送TBSチャンネル1にて3月31日24時から放送予定。

第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 ファイナリストLIVE

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セットリスト

第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 ファイナリストLIVE

3月26日@舞浜アンフィシアター

00.Overture
01.I Will Follow Him(ALL)
02.飾りじゃないのよ涙は(山内鈴蘭)
03.限界突破×サバイバー(秋吉優花)
04.Bedtime Story(山崎亜美瑠)
05.夜風の仕業(矢野帆夏)
06.夢の在処へ(野島樺乃)
07.硝子ドール(三村妃乃)
08.ラバソー〜lover soul〜(岡田奈々)
09.BL(古畑奈和)
10.川の流れのように(池田裕楽)
11.ドライフラワー(秋吉優花&山崎亜美瑠)
12.WINDING ROAD(野島樺乃&山内鈴蘭)
13.再開(矢野帆夏&三村妃乃)
14.革命デュアリズム(岡田奈々&古畑奈和)
15.瞳(山崎亜美瑠)
16.My Revolution(矢野帆夏)
17.あなたに逢いたくて〜Missing You〜(山内鈴蘭)
18.生まれてはじめて(三村妃乃+野島樺乃)
19.366日(秋吉優花)
20.異邦人(池田裕楽)
21.to U(古畑奈和)
22.炎(岡田奈々)
23.Wherever you are(野島樺乃)
24.大声ダイヤモンド(岡田奈々)
25.恋を語る詩人になれなくて(野島&古畑&山内)
26.僕はいない(山崎亜美瑠)
27.空耳ロック(秋吉優花)
28.シャーベットピンク(三村妃乃)
29.ペダルと車輪と来た道と(池田&岡田&矢野)
30.夕陽を見ているか?(ALL)
31.365日の紙飛行機(ALL)

ENCORE

EN1.はじまりの唄(ALL)
EN2.またあなたのことを考えてた(ALL)

Photos
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