【インタビュー】今の人生の数字、w-inds.　３人の人間性が詰まった“100”とは【音楽】

撮影時間30分!?　最速のMV撮影

緒方龍一

――３曲目の「Temporary」はMV（ミュージックビデオ）も撮影されています。

橘慶太　夏の愛の刹那、それが美しいということを歌った楽曲なのですが、MVで映像による印象をつけたくないと思いました。それもあって、白バックという無機質な世界観で歌の感情を表現したのですが、意外とそれが凄くハマりまして、３人ともとても好きな作品に仕上がりました。

――撮影時のエピソードはありますか？

緒方龍一　ほぼ立っていただけです（笑）。

千葉涼平　基本何にもしてないですね（笑）。

橘慶太　今回のMVは挑戦でしたね。動きもないので不安でしたし。とにかく、曲に対して変な印象を与えない事が重要で、唯一変化をつけたのは表情だけでした。

――ということは撮影自体はスムーズだったのですか？

橘慶太　とてもスムーズでした。気がついたら終わっていましたし、涼平くんと龍一くんは合計20分くらいじゃない？

緒方龍一　いや、15分くらいです（笑）。

橘慶太　僕がメインボーカルだったので、ちょっと長くて30分くらいで。あまりに早く終わってしまったので映像を観るのが怖かったのですが、出来上がったのを観てとても感動しました。

――ある意味記憶に残る撮影でしたね。さて、今回「Celebration」と「We Gotta Go」と英詞の曲がありますね。

橘慶太　サブスクなどで日本の次に曲を聴いてくれているのがアメリカだというデータがあったので、世界的に聴いて欲しいと思い英詞の曲にチャレンジしました。

――日本詞と英詞のメリットやデメリットはありますか。

橘慶太　英語の方が絶対的に言葉数が多いですね。また、言葉のニュアンスとして日本語より丸みを帯びている感覚があります。それもあって、日本語でもなるべく角張らない様に気をつけています。

――自分は今作を聴いた時にw-inds.だと知らなければ洋楽かと思いました。

橘慶太　自分がJ-POPを意識して作っても誰もJ-POPだと言ってくれなくて、その辺の感覚がよくわからなくなってきました（笑）。メンバーやスタッフの意見を聞くように心掛けていますが、突き詰めれば突き詰めるほど、海の中でどこが上なのか下なのかがわからなくなる様な感覚です。

緒方龍一　慶太の場合は突き詰め過ぎちゃうと、あるライン超えてしまうところはありますから。例えば曲のデータの送り方にもこだわりがあって、このサーバーだと音が良くないとか、音の劣化をとても気にしているんですよ。マスタリングを海外でやってもらっているので、この時間帯はサーバーの状態が良くないから音が変わると指摘したり。

――サーバーで音が変わるとは知りませんでした。慶太さんは色んな事に気がついてしまうんですね。

緒方龍一　例えば、今日は昨日より湿度が5%高いとか紫外線指数がこれだけあるとか数字で見えちゃうような、普段人が気づかない事に気がつく慶太くんの感覚は武器だと思います。

――千葉さんから慶太さんを見てこの領域はすごいなと思った事はありますか？

千葉涼平　音楽の話をしだすと真剣になり過ぎて口が悪くなるとか？　あ！　ゲームがすごく上手いことかな。

橘慶太　それ全然すごくない（笑）。

緒方龍一　いや、ゲームも突き詰めてますから。

――慶太さんはやり始めると突き詰めるタイプですからね。それで、５年スパンくらいで違う事に変わっていくという。

緒方龍一　でもゲームは長いよね？

橘慶太　うん、まぁ割と長い方です。

――慶太さんは筋トレはもうやられてないんですよね？

緒方龍一　２人はもうやってないです。僕は最近年齢や色々なバランス考えて、慶太くんに聞いたりもしながら筋トレを続けているのですが、１年くらい経って慶太くんに仕上がった体を自慢したら気持ちが悪いって言われまして…。昔、慶太くんが人に言われた事を今度は僕に言ってくるんです（笑）。

橘慶太　僕は両方の気持ちがわかりますから（笑）。