久々の歌唱は「緊張した」、最上もが ソロで初めて迎える夏
INTERVIEW

久々の歌唱は「緊張した」、最上もが ソロで初めて迎える夏


記者:木村武雄

撮影:

掲載:18年07月10日

読了時間:約8分

アーティスト活動しない真の理由

 グループ卒業後は、ドラマや映画、バラエティ番組、ファッション誌等などに引っ張りだこだが、アーティスト活動については「やらない」ときっぱり。しかし、前記の企画での歌唱や、SKY-HIやDEAN FUJIOKAのミュージックビデオ出演オファーなどをみても音楽シーンでは彼女の才を求める声は多い。そして今回はこれまでとは違う曲調に挑戦して新たな一面も見せた。今後の音楽活動が期待されるところだが…。

 「ぼくは不安でしかなくて…。『声が好き』とか『歌が聴きたい』と言ってくれるファンの方がいるのは凄く嬉しいんですけど、やっぱり自分は自信がなくて…。今回聴いてもらって、皆の感想がどうくるかなという感じです。もしそれで、何かまた『もっと歌ってほしい』という声があればやって良かったなとなりますけど…」

――では次もある?

 「どうですかね、お話があれば…というところですけど、自分から自主的にはやることはないと思います。アーティストとして活動したいわけではなくて、ミュージックビデオは役者として起用して下さっているところもあると思いますので。ただ、音楽自体は凄く好きですし、またライブをしたい、舞台に立ってみたいという気持ちは凄くあるんですけど、ぼくは歌があまり得意ではないので、どうしてもそういう点での昔からの葛藤が、出来ないんだろうなという自信のなさがあって、自分からはやろうとはしていないです」

ライブ中、歌詞がぶっ飛んだ

カフェ・ベローチェの制服で臨んだ最上もが

 そんな彼女に、冷感ミュージックにちなんで「ヒヤっとした出来事」を尋ねてみた。「難しいですね…」と考えを巡らせるなか「ではライブでは?」と改めると彼女は笑顔になり「ライブ中は結構あったと思いますね!」と笑みをこぼし、でんぱ組.inc時代を回想し始めた。

 「ライブ中に歌詞が飛んでしまったことがありました。一回ド派手に(笑)。バラードの曲で、ソロパートで頭が真っ白になってしまって歌詞が出てこなかったんです。あの時は本当にヒヤっとしてびっくりしました(笑)」

――どうやって乗り切った?

 「笑いました。メンバーも『あ、やばい』と分かるじゃないですか。なので小さい声で歌詞を言ってくれたんですけど、それに気づいた頃には自分のパートが終わったみたいな。すました顔しながら『やっちまったーーー!』みたいな感じで。曲が終わってMCとかで「本当にもうごめんなさい」って。ライブ中のそういう歌詞が飛ぶとか、振付ミスとかは今まで感じたことがないようなヒヤっとした感じを味わえます(笑)」

――そういう経験はメンタルが強くなりそうですね。

 「それはありますね。それと同じく絶対に歌詞ミスしてはいけないと強く思うように。でも歌詞はしっかりと覚えているんですけど、ふとした瞬間に『なんだっけ』ってなってしまうんですよね。繰り返し練習したとしても。ライブをめちゃ沢山やってきて同じ曲を何回もやっているのに歌詞が飛ぶって、もう恐怖でしかないじゃないですか、いつパニックが起こるかわからないみたいな(笑)。でも、それがあったのでとりあえず平常心になろうと。あとは歌詞を考えない方が良いと思って。歌詞を考えて考えて『次なんだっけ、なんだっけ』と思っているほうが結構飛ぶという経験したので。無意識のうちに出て来る言葉に任せようと。それと歌詞にならなくても『フ~ン、フ~ン♪』と鼻歌でごまかそうと(笑)。早い曲だったらごまかしているコはいますけどね。『お! ぜんぜんわからないな』『歌詞が違うな』と(笑)」

――そういう所もライブの見所ですよね。

 「ライブはナマモノなので面白い経験をしてきました」

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