ヒップホップクルーの電波少女(でんぱがーる)が7月1日、東京・TSUTAYA O-EASTでワンマンライブ『“OWARI NO HAJIMARI”』を開催。3月31日にラッパーのNIHA-Cの加入が発表されてから、初めてのワンマンライブ。新曲「忌々」も披露し、NIHA-Cが「今日ここでみんなで作って来たものを見せられたことが何よりも嬉しい」とステージを振り返ったように、3人体制での新たな可能性を十分に見せた。また、ラッパーのJinmenusagiをゲストに迎えるなど、ファンにとって贅沢な一夜となった。【取材=松尾模糊】

破滅に向かって頑張ります

 会場が暗転し、ステージに5人のダンサーが登場した後。MC担当のハシシとNIHA-Cがステージに現れ、そしてパフォーマンス&ボタンを押す係担当のnicecreamがバク宙を披露し派手にステージを開始。

nicecream(撮影=伊藤麻矢)

 そして、ハシシの歌い出しから「オーバードーズ」を披露。サビでは観客が手を振り、早くもボルテージが上がる。nicecreamもDJデッキを降り、ステージ真ん中でヘッドスピンなど派手な技で楽曲を盛り上げる。

 NIHA-Cが「楽しんで行きましょう!」と呼びかけ、「21世紀難民」、「GXXD MEDICINE」と立て続けに歌唱。ハシシは「やって来ました! “OWARI NO HAJIMARI”、不吉ですね(笑)。破滅に向かって頑張ります」と冗談交じりにMC。NIHA-Cは「緊張してヤバいっす。歌って行きましょう」と3人体制となって初のワンマンライブに緊張している様子。

 「MO」では、NIHA-Cのラップからハシシのラップへと繋げていく。続けて、アンビエントなサウンドから「モナリザ」を披露。メロディアスなサビで観客も身体を揺らしていた。

みんなで作ったものを見せられ嬉しい

 ここからはソロMCでステージを展開。NIHA-Cは「これからも電波少女で頑張って行きます!」と決意表明し「Good Night」を歌唱。「ME」では、ロックテイストの曲調に合わせ、ハシシががなるように攻撃的なラップで観客を盛り上げていく。

電波少女とJinmenusagi(撮影=伊藤麻矢)

 NIHA-Cは「ジャンプできるか?」と煽り、「夜光虫」へと突入。観客は手を挙げてジャンプしながら応え、会場のボルテージが上がる。

 ここでnicecreamが、2016年11月から47都道府県全県でストリートライブをおこなった「電波少女的ヒッチハイクの旅」の中で、壊れたアコースティックギターに代わり、投げ銭で購入したというアコースティックギターを持ち出し「笑えるように」を披露。

 NIHA-Cは「3月31日に加入して、ライブでは曲もできてなかったし構成も考えないといけなかったので“仮”という感じだったんですよ。でも、今日ここでみんなで作って来たものを見せられたことが何よりも嬉しいです。これからも応援してください」と加入後、初ワンマンライブをここまで振り返り、決意を新たにした。

 そして、ラッパーのJinmenusagiをゲストに迎え、「COMPLEX」など4曲を立て続けに披露。3MCがステージで三者三様のラップを刻む。観客も身体を揺らし、手を挙げて盛り上がった。

 さらに、NIHA-Cが「かなり電波少女らしい曲になった」という、新曲「忌々」を初披露。リフレインするピアノサウンドが印象的なミディアムナンバー。NIHA-C、ハシシがメインボーカルと合いの手を交互に務めグルーヴを生み出す。

 最後は「Munchii Bear Cookiis 2018」で、nicecreamもハンドマイクを持ち3人で歌唱し、この日のステージを締めくくった。ハシシは「こんなに集まってもらえてすごく嬉しいです」と観客に感謝の言葉を述べた。

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