私からの嘆きのメッセージ、ましのみ 個性豊かなスタイルの秘密
INTERVIEW

私からの嘆きのメッセージ、ましのみ 個性豊かなスタイルの秘密


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年02月01日

読了時間:約14分

RADWIMPSで音楽の聴き方が変わった

――他の方のライブ観戦はされる方ですか。

 他の方に比べたら観にいくことは少ないかもしれません。でも、観にいった時はいろんなこと考えながら観ちゃいます。これはこういう風に見えるんだなとか、お客さんはこういう風に感じるんだなとか参考にします。

――やっぱり見方は変わって来てしまいますよね。音楽の聴き方もきっと違うでしょうね。

 そうですね。でも音楽もそんなに聴いて来てはいなくて、昔はお母さんが歌っている歌とか、テレビから流れてくるものは聴いていたのですが。最近はよく聴くようになって、そこからの変化はありました。

 まず歌詞は言葉の羅列としてしか認識していなかったものが、共感をすることができるようになって、そこから歌詞をよく聴くようになったし、18歳頃から人間的にも変わった価値観が形成されて来ました。音楽を始めて、やっと普通に聴けるようになったのかなとも感じています(笑)。こんな表現があるのかと感銘を受けたり。

――音楽の違う魅力に気づいたわけですね。

 はい。あまりに音楽を聴いてこなかったせいで、RADWIMPSさんも知らなくて…。2年前くらいに知人に勧められて聴いて、「オーダーメイド」を聴いて、こんな歌を歌える人がいるのかとびっくりしました。失望と感動の両方が押し寄せて来ました。よくわからない感情で号泣してしまって。

――音楽を作っている人がそういう感情になると作るのをやめてしまう人もいますよね。

 私もやめようかなと思った瞬間もありました。奥底ではやめないという思いがあるのですが、表面上ではそういった感覚がありました。でも、私もその領域に行きたい、超えたいという思いが出て来て…。RADWIMPSさんの「オーダーメイド」に出会ってから、また一段階聴き方が変わったようにも思えます。

――ターニングポイントの1曲ですね。今では音楽を聴くことが楽しくなって来たりも。

 音楽を作っているからこそ、すごい音楽に出会った時にものすごい衝撃を受けるので、その衝撃は楽しいです。それによって創作意欲がさらに湧きます。

――自分がもらった衝撃を他の人にも味合わってもらいたいと。

 RADWIMPSさんを超えたいとか、そんなことはないんですけどね。

この記事の写真

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事