女性シンガーソングライターのましのみが8日、東京・代官山UNITでワンマンライブ『ペットぼとリテラシー ほとばしるバテで夏を締めくくりまショータイム Vol.2』を開催。8月1日にリリースしたシングル「どうせ夏ならバテてみない?」を記念し、8月4日の福岡・HMV&BOOKS HAKATAでのリリースイベントを皮切りに全国各地でリリイベをおこなってきた彼女が夏の総決算としておこなったワンマン。ダブルアンコールを含む全17曲を披露し、タイトル通り熱いステージでファンとともに夏を締めくくった。【取材=松尾模糊】

夏バテするくらい盛り上がろう

ライブのもよう(撮影=木村智軌)

 電子ドラムとキーボード演奏がダンサブルなイントロダクションを奏でる中、ステージに女性ダンサー2人を引き連れたましのみが登場。大きな歓声に迎えられてダンスパフォーマンスを披露した。続けて「盛り上がる準備はできていますか?」と呼びかけ、ましのみもキーボードを奏でながら「どうせ夏ならバテてみない?」を歌唱。

 ましのみは「タイトル通り、夏バテするくらい盛り上がろうということで最高に楽しんで帰って下さい!」と「ラッシュガード」を演奏。メリハリのあるサウンドで会場のボルテージを上げていく。

 会場が暗転し、「パタパタパタ…」という声を録音したものが会場に響く中、ましのみが「せっかくだから踊ろう!」とハンドマイクで観客を煽り「名のないペンギンの空を飛べ」を披露。続けて、早口でまくし立てる歌唱が印象的な「Q.E,D.」を叩き込む。

 「四角2の文章題」では、ましのみがタオルを右手に持ち、観客とともに回しながら一体感溢れるステージで会場の熱気を上げた。さらに「プチョヘンザしちゃだめ」では、サビで可愛らしい振り付けを観客とともに踊る場面も見られた。

確かだと思ったことを届けていきたい

ましのみ(撮影=木村智軌)

 ライブでは、ましのみが弾き語りで演奏するシーンも。緩急をつけて観客を飽きさせない。未発表曲の「お日様さまさまサマー」では、アコーステックギターをつま弾きながらしっとりと夏の終わりを歌い上げた。観客も彼女の歌声に静かに聞き入っていた。

 「弾き語りでしっとりしちゃいましたね」と観客に語りかけ、再びアッパーな「海水掛け合いっこ」で熱気を呼び戻す。続く「エゴサーチで幸あれエブリデイ」では観客に「私の名前は…」と観客に呼びかけ、観客が「ましのみ」と応じるコール&レスポンスで盛り上がった。

 ましのみは「2月にメジャーデビューさせて頂いて、8月にシングルを出して今まで行ったことない様な所にもライブで行かせて頂きました。直接声を掛けて頂いたり、お手紙をもらったりしてとても嬉しかったです」とデビューから劇的に変化した状況を振り返る。

 そして、12月15日に渋谷duo MUSIC EXCHANGEでワンマンライブ『MahinomiX Vol.1』を開催することを告知。ましのみは「これから先もどうなって行くかわからないし、どうするか決めて可能性を狭めるのも嫌なので、その時確かだと思ったことを届けていきたい」と意気込んだ。

 リバーブのかかったサウンドで幻想的な世界観を見せるミディアムナンバー「ホタルの降る夜に」で本編を終了。アンコールでは新曲「フリーズドライ please」などダンサブルな曲で観客の声援に応えた。さらに鳴りやまない喝采に応え、ダブルアンコールで「それ以外」をキーボードの弾き語りで披露。大団円でライブを締めくくった。

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