レゲエカルチャーからパンチ食らった、RAY 忘れていた繋がり
INTERVIEW

レゲエカルチャーからパンチ食らった、RAY 忘れていた繋がり


記者:榑林史章

撮影:

掲載:17年09月29日

読了時間:約7分

結局一番のライバルは自分

メジャー1stアルバム『レイシング』

――RAYさんの楽曲は、歌う内容やメッセージが重要だと思いますが、内容とかメッセージの部分で、何か決めていることは?

 決め事はないです。たとえば洋楽のヒップホップで人をディスった曲は多いですけど、ディスってる側は気持ちいいだろうし。レゲエが好きだと歌っているだけでも、嫌悪を感じる人は感じるだろうし。受け取る側の気持ちと言うか。だから、基本的に線引きはせずに、俺が歌いたいと思うことを歌いたいと思っています。

――人生観を歌ったり応援歌だったりが多い気がしますが。

 日常的に感じたことが、やっぱり歌詞になりますね。将来はどうなるか分からないけど、フィクションの歌は今のところ書けなくて。だから、出てくるエピソードも実体験ばかりです。それが良いか悪いか分かりませんけど。

――「鼻歌」は?

 最初の歌詞に<お先にどうぞ>というのがあるんですけど、それは車を運転しているときに、後ろからめっちゃ煽られて、ムカついたけどそんなに急いでるなら先に行っていいよって譲ったことがあって。そういうことがあって出来た歌詞なんです。「この音が」という曲は、完全に俺の日常を歌っていて、聴けば一発で俺がそういう生活を送ってるんだと分かると思います。

――「YOU」は、ラブソングですよね?

 「YOU」は、レゲエに対しての愛を歌っているんですけど、これをラブソングとして聴いてもらっても、ぜんぜんいいです。前のアルバムにもラブソングが1曲ありますけど、恥ずかしくなってしまってラブソングはなかなか書けないんですよね(笑)。今は、ラブソングよりも書きたいことがあるし。まあ、将来は分からないですけど。

――アルバムの『レイシング』というタイトルはどういう意味で?

 レイとシングを合わせて、単純にRAYが歌うという意味です。あと「レーシング」にもかけていて。今回メジャーなので、競っていかないといけないし。いろんな相手と競うんですけど、でも結局いちばんのライバルは自分自身だと思うし。

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