曲の“解体新書”、進化したWEAVERサウンド どう変化したのか
INTERVIEW

曲の“解体新書”、進化したWEAVERサウンド どう変化したのか


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:17年05月12日

読了時間:約18分

リバイバルの傾向について「時間が経過して出る“退廃美”」

WEAVER杉本雄治

――好きな年代の音楽などはありますか?

杉本雄治 リバイバル的に昔の文化などが好かれる事はすごく自然な事だと思っています。僕はThe 1975(編注=イギリスのマンチェスター出身のオルタナティブ・ロックバンド)がすごく好きなんです。「80'sテイストなのに何で今普通に聴けちゃうんだろうね」とレコーディングの時もmabanuaさんと話していたんです。

 80'sのサウンドをやっているのに現代のサウンドに聴こえるのは、海外の音楽はレコーディングのサウンドディレクションなどがしっかりしていて、今の音として解釈されていると感じるんです。80'sのものを今の人が真似してやっても、只の80'sの音楽ではなくて、今の音に生まれ変わるんじゃないかなと思う時もあります。

mabanua 俺は好きな年代などは自分の中でのブームがいくつかあるんですけど、最近はそうだな…、建物物に喩えると分かりやすいんですけど。

杉本雄治 建物ですか?

mabanua 好きな建物をよく見るんですよ。原宿のマンション「コープオリンピア」だっけな? その建物とか、70年代後半から80年代にいかないくらいの時期の建築物が最近すごく良いなと思っているんです。

杉本雄治 建築物の話になっちゃった(笑)。

mabanua ライアン・ゴズリング主演の映画『ドライヴ』のレトロな風景の世界観がすごく好きなんですよ。70、80年代みたいなソウル、R&Bではない感じのシティポップっぽい音楽もあるんです。その映画に出てくる音楽や建物や人が超カッコ良いと思った時期が2、3年前にありまして。「直線的に作られたものがちょっと汚れた感じ」というか、そういう魅力なんです。さっきの原宿のビンテージマンションから感じる魅力と共通しているんです。そういった面を70、80年代の音楽から感じるんです。時間が過ぎて出る魅力というか…。

杉本雄治 意図されていないというか、望んでそうなった訳ではなく時間が経過して出る“退廃美”と言うんですかね?

mabanua そういう感じかも。だからよくあるわざとビンテージっぽく加工したのは駄目なんです。

杉本雄治 それ分かりますね。ギターでもたまにありますね。“ビンテージ風”のレリックとかいうボディの塗装がはがれたものが。

mabanua 80万円くらいのギターのレリックだったら「いいな」となるけど10万円くらいのギターでレリックだとね。

――そこは先ほどのレトロな建築物の魅力と通じる所ですね。

mabanua そう。だから原宿のマンションはもうドンピシャなんです。団地とか、千駄ヶ谷あたりの都営住宅とかもすごく良いんだよなあ…。

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