パラリンピック旗の受け渡しをおこなった根木慎志さんとやまだ加奈子議長(撮影・松尾模糊)

パラリンピック旗の受け渡しをおこなった根木慎志さんとやまだ加奈子議長(撮影・松尾模糊)

 五輪旗が都内を巡る『東京2020 オリンピック・パラリンピックフラッグツアー』の歓迎セレモニーが29日、東京都北区の赤羽体育館でもおこなわれ、スペシャルアンバサダーを務めるTOKIOの長瀬智也(38)が出席。北区の花川與惣太(はなかわ・よそうた)区長に五輪旗を受け渡し「東京大会を少しでも盛り上げていけたら」と五輪に向けて意気込みを語った。

 イベントは、オリンピック・パラリンピックフラッグが、都内全62区町村と震災被災地を巡回するもの。昨年10月16日に清瀬市で始まり、北区は32カ所目、この日は、同日オープンした赤羽体育館で催され、TOKIO長瀬と、アンバサダーを務める男子バスケットボール2000年豪シドニー大会パラリンピアン根木慎志さんが出席。長瀬が花川区長に、根木選手が北区議会のやまだ加奈子議長にそれぞれフラッグを渡した。

 長瀬は「寒いなか並んで待って頂いてありがとうございます。昨年のオリンピックからまだ半年です。僕自身は東京大会に向けて心の準備をしています。北区の皆さんにも東京オリンピック・パラリンピックを盛り上げて頂けたらと思います」と挨拶。この日の式典のため、警察が交通整備をおこなう程の長蛇の列をなした地元民の歓迎にお礼を述べた。

 長瀬から五輪旗を受け取った花川区長は「フラッグを手にし、世界に発信する責任の重みを感じています。また、本日オープンした赤羽体育館でこのようなセレモニーを開催できて光栄です」と区内3館目となる体育施設の開館と、この日の式典開催を喜んだ。

 パラリンピック旗をやまだ議長に受け渡した、アンバサダーの根木さんは「昨年訪れたリオ大会は、地元の人が物凄く盛り上がっていたことが印象的でした。これを機に東京2020大会も盛り上がっていきましょう」と昨年のリオ大会を振り返った。

 その根木さんに長瀬は「海外だと全く環境が違うじゃないですか。そこで実力を発揮するというのは難しいのではないですか?」と質問を投げかけると「皆さんが応援してくれている声は意外と選手に届いています。そういう声援が選手のパフォーマンスを引き上げると思います」と声援の重要性を説いた。

 またこの日は、長瀬が車椅子に乗ってバスケットのデモンストレーションをおこなった。長瀬は普段より半分以上低い位置でのプレイに戸惑いながらも、会場からの声援を受けて何本かシュートを放ち、ネットを揺らした。

 最後に根木さんは「皆さんが会場で応援する姿は、世界中で何十億という人々に向けて中継されます。世界が一つになって盛り上がる祭典です。みんなで盛り上げていきましょう」とあと3年半と迫った世界の祭典についてコメント。

 続いて長瀬は「僕らは本当にラッキーだなと思います。オリンピックは4年に一度ですけど、東京にオリンピックが来ることは一生に一度のことぐらいだと思います。声援するのは少し恥ずかしいかもしれませんが、一生に一度なんで精一杯応援して欲しいです」と呼びかけた。

 更に「オリンピックはTOKIOで言ったら、歌うことだと思うんですけど、なかなか最近はお客さんの前で歌うことがなくて(笑)。先程バスケットで声援を頂いて、少し血が騒いでいます。TOKIOとして東京大会を少しでも盛り上げていけたらと思います。皆さんもご声援よろしくお願いします」と久しぶりに受けた大きな声援に興奮した様子で、2020年に向けての意気込みを語った。(取材・松尾模糊)

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