クドカン×TOKIO長瀬、11年ぶりタッグに期待『俺の家の話』
長瀬智也
TOKIO長瀬智也主演ドラマ『俺の家の話』が1月22日にスタートする。今もなお人気を誇る伝説のドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)でタッグを組んだクドカンこと宮藤官九郎と、長瀬智也の黄金コンビが、11年ぶりにTBS連ドラに帰ってくる。
宮藤が描くオリジナルストーリーで長瀬が演じるのは、「ブリザード寿」というリングネームで活動するプロレスラー・観山寿一だ。プロレスラーとしてのピークが過ぎた寿一は、能楽の人間国宝である父の介護のために20年ぶりに実家に戻り、名家の長男として介護や遺産相続などの問題を解決していく。
公式ホームページに、“濃すぎる家族が織りなす王道のホームドラマ”と書かれているように、名を連ねている役者たちも個性満載のメンバーが揃っている。まず、寿一の父・寿三郎を演じるのは、西田敏行。同じく宮藤脚本の『うぬぼれ刑事』(TBS系)でも、長瀬と親子役を演じていた。それから11年の時を経て、今作の型破りの親子をどのように演じていくのか。
そして、戸田恵梨香演じる謎の介護ヘルパー・志田さくらは、この物語の鍵を握る存在になることだろう。寿三郎の婚約者で、「遺産を全て譲る」と言われているさくら。献身的に寿三郎を介護するものの、家族から「遺産目当てじゃないか?」と疑われてしまう。寿三郎に対する優しさは、本当の愛から来るものなのか?それとも、本当に遺産目当てなのだろうか。それとも…と、スタート前から気になるところ。このドラマの見どころにひとつになりそうだ。
また、寿一の妹・長田舞には、『半沢直樹』(TBS系)で強烈な存在感を残し、大ブレーク中の江口のりこ。自由奔放な弟・踊介には、永山絢斗が。寿三郎の芸養子・寿限無は、桐谷健太が演じる。そのほかにも、ロバートの秋山竜次が舞の夫に。自称ラッパーという役どころも興味深い。舞の息子は、長瀬の後輩・道枝駿佑(なにわ男子)が務める。個性豊かな役者揃いの観山家で繰り広げられるやりとりにも注目したい。
息子はプロレスラーで、父は人間国宝…観山家は、少し浮世離れした一家のようにも思えるが、どこの家族にでもあるような悩みを抱えている。人生の関門である介護や遺産相続。それを明るく、時には憎まれ口を叩きながらも、乗り越えていく寿一、そして観山家の姿は、観ている人に勇気を与えるはずだ。
長瀬は、3月いっぱいでジャニーズ事務所を退所し、「裏方としてゼロから新しい仕事の形を創り上げていく」と話している。『池袋ウエストゲートパーク』から21年――、“池袋のトラブルシューター”から、“名家の長男”に。クドカン×長瀬のひとつの集大成とも言える『俺の家の話』のスタートを楽しみに待ちたい。【かなぴす】