三宅健が明かす、井上真央のド天然エピ「この人、本当に天然なんだな」
『サンセット・サンライズ』初日舞台挨拶
菅田将暉、井上真央、中村雅俊、三宅健、岸善幸監督、宮藤官九郎が先日、都内で行われた映画『サンセット・サンライズ』初日舞台挨拶に登壇した。中村雅俊は元付き人だった小日向文世との共演に感激の様子だった。
本作は、都会から移住した釣り好きサラリーマン西尾晋作と、宮城県・南三陸で生きる住民との交流や人々の力強さ、温かさをユーモアに描き、その背景にあるコロナ禍の日本、過疎化に悩む地方、震災などの社会問題と向き合うヒューマン・コメディ。
本作の脚本は宮藤官九郎が手掛けた。宮藤の脚本は、様々な小ネタが満載だが、菅田は「そういうの(=小ネタ)がいっぱいで、冒頭のアニエスベー(※釣りのエサのイソメが『アニエスベーのロゴに見える』というギャグ)に始まり…これ、どうやって撮るんだろう?って思っていたら、すごく大変だったみたいです、現場で(笑)」と指摘。
宮藤は「アオイソメがアニエスベーに見えるなって、前から思ってたんです(笑)。どうやって撮るんだろうと思っていましたけど、(完成した映画を)見たら完璧」と製作陣を称賛。岸監督は「実は、CGですごく大変だったんです(苦笑)。イソメの口が開いてエイリアンみたいになるところまで想定したんですけど、さすがにそこまではお金がなかったです」と明かし、菅田も「CG部の人も発注が来た時、ビックリしたでしょうね。(気仙沼の描写の)大自然がリアルで<イソメがCG>って変な話ですね(笑)」と楽しそうに笑みを浮かべていた。
井上は、宮藤の脚本について「コメディ要素だけでなく、宮藤さんが描く、さみしさ、モヤモヤした気持ちがふっとにじみ出る瞬間、(自身が演じた)百香の最初の『キレイ…』というひと言もそうですけど、見ている人に託す感じがすごく好きです」と語り、三宅も「笑いも大好きですけど、行間を感じられる脚本だったので、『泣く』とか意識せずとも、気づいたら宮藤さんのセリフで気持ちを持っていかれることが多々ありました」と明かした。
宮藤は、“モモちゃんの幸せを祈る会”のメンバーのタケを演じた三宅の現地への溶け込みっぷりも絶賛。「現場でお会いした時、金髪で真ん中がちょっと黒くなってる人がいて『絶対に地元の方だ…。地元の暴走族が来ちゃったんだな』と思ったら本物の三宅さんでした(笑)。すごくハマっていてビックリしました」と明かし、会場は笑いに包まれていた。
撮影当時の様子が語られる中で、話題は2025年の“初笑い”エピソードについて。三宅は、自分自身の初笑いとして、本作のライブ配信イベントでの井上のある振る舞いについて言及。「おそらくYouTubeの生配信を井上さんはやったことないからご存じなくて、僕が、配信にコメントを寄せてくれる人たちのコメントを自分の携帯で見ていたんですけど、僕のスマホを取って『私が撮ってあげる』って言い出して…(笑)。『この人、本当に天然なんだな』って笑っちゃいました。とてもかわいらしい人だなと思いました」と井上の天然でキュートな一面を明かした。
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