撮影:宮川舞子

 宮藤官九郎とのんが『あまちゃん』以来約8年ぶりにタッグを組む「大パルコ人(4)マジロックオペラ『愛が世界を救います(ただし屁が出ます)』が9日、東京渋谷のPARCO劇場で幕が上がった。これに伴い舞台写真とキャストのコメントが届いた。

 戦争で一度崩壊した2055年の渋谷が舞台。特殊な能力と共通の悩みを持つ浮浪児たちが、兄弟のDJポリスや彼らを利用してのし上ろうと目論むカリスマ・育メン・ポップシンガーらと関わりながら成長していくストーリー。やがて「世界を救う」という壮大な使命を背負うことになり、能力と羞恥心の狭間で葛藤する浮浪児たちは、果たして世界を救うことができるのか。

 キャストには、テレパシーが使える代わりに変顔&おっさん声になってしまう主人公のNON役にのん。そして、未来予知をする時屁が出てしまう少年にじろー役に村上虹郎。彼らフレッシュな出演者に加え、シリーズレギュラーの三宅弘城、少路勇介、よーかいくん、初参加の荒川良々、伊勢志摩、YOUNG DAIS、そして、藤井隆と間違いない顔ぶれが集結した。

 宮藤官九郎をはじめ全キャストが生演奏にも参加。上原子友康によるパンクからシティポップまでバラエティー豊かな音楽に、「世の中がこうなるといいな」という、宮藤の想いを綴った歌詞をのせ、物語が盛り上がり、疾走する。

 毎回ソールドアウトの大パルコ人シリーズだが、今回は劇場だけでなく、イープラス「Streaming+」、WOWOWオンデマンドにてライブ配信でも楽しめる。

撮影:宮川舞子

撮影:宮川舞子

作・演出=宮藤官九郎:コメント

 オリンピックやってるスタジアムの目と鼻の先で屁が出るロックミュージカルが幕を開けます。

 毎度のことですが、役者10人じゃ足りなかった。ずっと着替えてるか、フザけてるか、歌いながらフザけてるか。

 休憩ナシ2時間15分を目指してたけど、試しに休憩入れたら、主に50代の出演者の疲労が緩和され、後半のクオリティがグッと上がったので、すいません、休憩入れさせて頂きます。

 これ、本当に未来の話か?ってくらい時事ネタ多めです。すいません。

のん:コメント

 稽古を重ねるごとに、このシーンってこんな面白かったんだ、このセリフってこんなにかっこいいんだ、と再発見することが何度もありました。ちょーー楽しい、ちょーーかっこいい作品だと思います。ただし屁が出ます。屁が出ちゃうところが、この作品のカッコ良さなんだな、と思い始めています。いや、稽古で屁の効果音を聴きまくって屁慣れしちゃっただけかもしれません。

 困難な状況下だからこそ、楽しむ事が生き抜く術なんだと思っています。屁も、変な顔も楽しんでいただけるように、頑張ります。

村上虹郎:コメント

 皆それぞれの価値観で、喜びもあれば憤りも生きづらい理由もある。情報も正義も全て乱雑に入り乱れ神経衰弱しおかしくなって。強い人間も弱い人間も。それぞれに。

 でもとりあえず、ひとまず、私らは、ワイワイやってます、騒ぎます、はっちゃけます。お祭りですぜ〜。

 愛が世界を救います、ただし屁が出ま〜すお待ちしておりま〜す。

三宅弘城:コメント

 宮藤官九郎氏の演出のもと、ステキな出演者と共に、素晴らしくバカバカしい作品に仕上がったと思います。

 笑って免疫力を上げていきましょう。

 演劇とライブが一度に観られるのは大パルコ人だけ!待ってます!屁が出ます!

荒川良々:コメント

 いよいよ始まります!コロナ禍の中始まります。毎日うだるような暑さの中で始まります。

 パルコ劇場に立つのは17年ぶりです。

 自分も楽しく一生懸命に足掻いていきます。

 さあ!始まります!

伊勢志摩:コメント

 初日。明けてしまえば良くも悪くも、心は座ります。

 舞台稽古中に空の客席にお客さんの笑い顔が見えたり、死んだ目をした顔が見えたり。これ、普通の精神状態じゃないですよね。

 まあ、いつものことです。

 やっとここまで漕ぎ着けて、お客様もいろんなリスクを背負って観にいらしてくださるのですから、絶対に楽しい気持ちで帰っていただきたいです。そして、完走したいです!

少路勇介:コメント

 こんなに笑った稽古場は久しぶりです。楽しんで頂けたら嬉しいです。

 全ステージ無事に終わりますように。S太郎さんどうか御守り下さい。

よーかいくん:コメント

 稽古場での一か月が終わりました。

 キャストもスタッフもめっちゃ大変だったはず。でもみんなめっちゃ楽しかったはず。

 いよいよお披露目が目前でワクワクドキドキです。

 パルコ劇場さん、一か月お邪魔しまーす。

YOUNG DAIS:コメント

 稽古初日からキャスト・スタッフ一丸となり、定められた環境下の元、ルールに準じて作品づくりに勤しみました。

 今作で初日を迎えられることに、特別な意味を感じています。後はステージ上で思いっきりやるのみ。

 千秋楽まで全力疾走だぜ!!

藤井隆:コメント

 稽古中もずっと皆さん面白かったです。稽古の最後の日まで笑っていたのは初めての体験でした。

 出てるので笑ってる場合じゃないんですが、ずっとフレッシュでした! 公演が始まったらちゃんと頑張ろうと思っています!

 スタッフ・出演者一同、万全の対策で、劇場でお待ちしております。

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