SKE48「愛のホログラム」レコーディング&MV撮影の裏側
特別企画

SKE48

北川愛乃&野村実代&荒井優希&中野愛理「愛のホログラム」Rec&MV撮影の裏側


記者:村上順一

撮影:山田健史

掲載:24年03月03日

読了時間:約15分

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 名古屋・栄を活動拠点とするSKE48が2月28日、32ndシングル「愛のホログラム」をリリース。前作「好きになっちゃった」に引き続き、末永桜花がセンターを務める。本作は失恋をテーマに葛藤や切なさを打ち出した楽曲に仕上がっている。MVはストーリー性も感じられる仕上がりで、メンバーがミニチュアサイズになり、人形のような雰囲気を醸し出したファンタジックな映像になっている。インタビューでは、メンバーの北川愛乃、野村実代、荒井優希、中野愛理の4人に、「愛のホログラム」のレコーディングについて、MV撮影の裏側、さらに個々の活動で感じていることを聞いた。【取材=村上順一/撮影=山田健史】

個々の活動もグループのためにすごく重要

山田健史

SKE48

――皆さん個々の活動もいろいろやられていますが、それぞれの活動をどう見ていますか。

北川愛乃 アイドルとはまた違う分野で闘って、いろいろな世界にいる方々にSKE48を知っていただくきっかけになる場だと思っています。(荒井)優希さんのプロレスもそうですし、らぶりん(中野愛理)とみよまる(野村実代)のモデルのお仕事を見て、私ももっと頑張ろうと思いました。切磋琢磨しあえて刺激になっていて、みんながそれぞれの分野で活躍しているところを見ると自分も頑張ろうと思えるんです。

野村実代 1歩外に出て努力して、またレベルアップして帰ってきて、それぞれSKE48のメンバーには強みがあるなと思っています。それが合わさって今のSKE48ができていて、個々の活動もグループのためにすごく重要なものだと感じています。

――合流された時に個々の活動の成果がわかるわけですね。

野村実代 はい。見てくれているファンの方も、「あっ、この子はこれが得意なんだ」とか何かしら気になってくれる部分があると思うので、それは大人数ならではの武器かなと思います。

――荒井さんは個々の活動、どのように感じていますか。

荒井優希 いろいろなことに挑戦できるのがSKE48の強みだと思っています。個々がやりたいことを見つけて、SKE48の活動にプラスしてやっていける環境はすごくいいなって。そういうメンバーの頑張りがあって、刺激し合うことでSKE48ができていると私も思っています。ただ、個性ややりたいことが見つからなくて、悩んでいるメンバーもいると思います。私はプロレスが見つかりましたが、昔は個性がなくて悩んでいた1人でした。

――意外でした。

荒井優希 今となっては想像できないかもしれないのですが、特別やりたいことや趣味もなかったんです。個性が見つかることももちろん素晴らしいのですが、だからといって悲観したりせず、アイドル活動に夢中になっていることも素晴らしいなと思っています。

――自分のやりたいことを見つける秘訣みたいなものはありますか。

荒井優希 私はたまたまプロレスが見つかったので秘訣はわからないのですが、いろいろな場所に行ったり、景色を見たり、触れたことがないものに触れるのがいいのかなと思います。

――中野さんは個々の活動をどう見ていますか。

中野愛理 自分にないものをみんなそれぞれ持っているから、それを自分の強みにしてお仕事につなげていけるのはすごいことだなと思っています。それこそ自分は優希さんがいま言っていたように、特技といえるものがないので、舞台やプロレスなど外の世界でお仕事されているのが本当に羨ましいです。

――ちなみに今やりたいことはあるんですか。

中野愛理 モデルのお仕事をやりたいです。雑誌に載ることが昔からの夢なんです。思い出だけじゃなく形として残るからすごくいいなって。コンビニや本屋さんで置いてあるような雑誌の表紙になるのが夢でもあり目標なんです。

「愛のホログラム」レコーディングの裏側

山田健史

SKE48

――さて、新曲「愛のホログラム」がリリースされます。皆さんどんなことを意識してレコーディングに臨みましたか。

北川愛乃 SKE48の中でも今までにない失恋ソングだったので、「こういう方向性で来たか!」と思いました。私はすごくアイドルが好きなので、これまではアイドルらしい高い声を出すことを意識していたのですが、最近ボイトレに通っているうちに、低い声も出るようになってきました。自分のパートの1番のBメロはクールな感じを意識して歌ってみました。感情を入れる曲がすごく好きで、「愛のホログラム」は私に合っているなと思いました。

――野村さんはレコーディング、どんなことを意識されていましたか。

野村実代 失恋した主人公が独り言をずっと囁いてるような感じがしたので、私もちょっと語りかける感じ、言葉一つひとつを大事に歌うことを意識しました。私はどれだけ悲しい歌詞だとしても、アイドルとしてちょっと微笑まなければいけない感じがしていたのですが、切ないまま一定のテンションでいられる曲は珍しいなと思いました。レコーディングでは、もがいている様子が伝わるように息継ぎをオーバー気味に歌ってみたのですが、自分の声はかき消されがちな声質なので、みなさんにそのこだわりが聴こえるかはわからないです(笑)。

――こういうタイプの曲は好きですか。

野村実代 好きです。普段から失恋ソングばかり聴いています。 失恋の歌詞だけど、音が明るいといった楽曲はSKE48でも多いですし、他のグループでも多い中で、歌詞も音も切ない感じの曲がたまに生まれてきます。そういうのを見つけ出して、切ない曲のプレイリストを作っています。ファンの方も私が失恋ソングを好きだというのを感じ取ってくれていて、メッセージを送ってくれたり、いろいろと曲を教えてもらっています。

――失恋ソングはどんな時に聴くことが多いんですか。

野村実代 仕事の帰り道とか電車に揺られながら聴いています。歩いてる時や外にいる時が多いです。自分がもしこの立場だったらどうなるだろう? と妄想しています(笑)。失恋ソングを聴いているときは眉間にシワが寄ってくるくらい没入しています。

――荒井さんはどんなことを意識されてましたか。

荒井優希 今までになかった歌詞で文字数も多いので、言葉が流れてしまわずしっかり伝わるように歌いたいと思っていました。特に私は滑舌が悪いので気をつけなければと思っていました。サビとか歌っているとろれつが回らなくなってしまうので、頭の文字をはっきりさせることを意識していました。

――歌詞で気に入ってるところはありますか

荒井優希 Dメロの「雨はいつ止むのか? 夜明けはいつやって来るか? どっちが先だって 愛は消えない」という歌詞が印象的で、私も悩んでいたときは、雨が降ってる降ってないとかどうでもよくなってました。今はそういうことはないんですけど、過去の自分と重ねるところはありました。

――中野さんは本作が初選抜ですが、選ばれていかがでした?

中野愛理 まだ実感がそんなにないんですけど、すごく嬉しいです。選抜メンバーは何かが飛び抜けているからこそ、選ばれている人たちなんだと思っていました。今回選んでいただいたからには、しっかり爪痕を残して次も選抜メンバーになって、どんどん前に進んでいけるようになりたいです。

――自分が努力したことが報われたという感じはありますか。

中野愛理 私自身というよりファンの方の努力だと思っています。私は今まで何かに選出されるような人ではなかったので、ファンの方がトーク会に参加してくれたり、SNSで宣伝してくれたり、オンラインの情報も欠かさずチェックしてくれたりして、 ファンの方一人ひとりの力が今回の選抜につながりました。自分はブログもこまめに更新したり、ファンの方にできるだけ寄り添った活動をしたいなと思っていたので、ここで開花できたのかなと思います。

――レコーディングはいかがでした?

中野愛理 重ためで胸が苦しくなるような歌詞なんですけど、初選抜なので自分の声をどうしても残したいと思いました。たとえば語尾をまっすぐ伸ばすのではなく、ふんわりさせてみたり工夫をしたので、そのテイクが使われていたらいいなと思っています(笑)。

――人数が多いからこそ、そういう意識が芽生えるわけですね。

野村実代 私も語尾は意識しています。2022年にリリースした「絶対インスピレーション」のサビの歌割りが入り組んでいたので、ファンの方に「ここ私が歌ってますよ」というのを分かりやすくしたいなと思って。すごく派手に歌ったらちゃんと抜けて聴こえてきた経験があります。私がSKE48のファンだった時も「あ、ここ須田亜香里さんの声が聴こえる」とか思いながら聴いていたので、すごくわかります。

北川愛乃 私も「愛のホログラム」は曲調もクールだから、エッジがある声をサビに入れてみたりしたので、そのテイクを使っていただけるかどうか今すごくワクワクしています。

野村実代 サビは激戦区なので(笑)。

小さくなれたら何をする!?

山田健史

SKE48

――MVの撮影風景を拝見したのですが、撮影の中で印象的だったことはありますか?

北川愛乃 私たちがミニチュアになって操られている人形といった感じの振付になっています。印象的なのはイントロが始まって(末永)桜花さんが真ん中にいて、その周りをメンバーが半円で囲む振りがあるんですけど、無表情で崩れ落ちる桜花さんをみんなでプッシュする振付があって、メンバーが桜花さんを操っているみたいで、すごくおもしろいと思います。

――振付は難しいですか。

北川愛乃 CRE8BOYさんが振り付けしてくださったのですが、フォーメーション、立ち位置も1人でもずれたら気になりますし、振りも指先や手の角度とか細かいところまで揃えるのが難しかったのですが、みんなで頑張りました。そういったところにも注目して見てもらえると嬉しいです。

――ちなみに自分の体が小さくなったらやってみたいことはありますか。

北川愛乃 人の体内に入りたいです。たまにアニメなどでそういうシーンってあると思うんですけど、小さくなれれば体内に住めるんじゃないかなと思いました。

野村実代 消化されちゃうよ(笑)。

北川愛乃 (笑)。体内を旅してどういう構造になっているのか知りたくて。未来の医学に役立てるような旅がしたいです。

――野村さんがMV撮影で印象的だったことはありますか。

野村実代 今回、表題曲で初めて1列目で踊ったのですが、自分の前に人がいないことが新鮮でした。初めて選抜入りした頃は、一番後ろの隅で、ステージに立っていても客席が見えないこともしばしばあったので、早くファンのみなさんの前で「愛のホログラム」を披露したいなと思いました。

――見どころは?

野村実代 ダンスが見どころの一つです。バレエ調だったり、手を優雅に使う感じがCRE8BOYさんの真骨頂だと思っていて、それを習えたことが嬉しかったです。手を動かすスピードとか、少しでもずれると緩く見えてしまうので、筋肉を全体的に使うことを意識しました。普段使わない筋肉をいっぱい使ったので、筋肉痛が続いています。

 他にも今回「瞬きはしないでください」というリクエストがあったので、それも大変でした。2番のサビで回る振付があるのですが、後ろを向いているときは瞬きをしてもバレないので、そこでたくさん瞬きをしていました。その瞬間を私たちは“フィーバータイム”と呼んでいました(笑)。

――瞬き禁止はつらいですね...。そんな野村さんが小さくなったらやってみたいことは?

野村実代 猫に乗ってみたいです。私は猫や犬がすごく好きでお家で飼ってるんですけど、この子達に乗って遊びたいと思っても無理なんですよね...。だから小さくなれたら、みんなの背中に乗って家の中を大冒険したいです!

――荒井さんは撮影はいかがでした?

荒井優希 私は1番のサビと2番のサビの振りが違うものが好きなのですが、そういうものって実はあまりないんです。1番も2番も同じダンスをすることが多いのですが、今回はガラっと変わるサビの振りになっていてとてもやりがいがありました。もちろん大変なんですけど、2番のサビはお人形さんらしさが増していて、すごく可愛い感じに仕上がっているので、それが私好みでしたし、ライブで披露するのも楽しみです。

――荒井さんは小さくなったら何をしたいですか。

荒井優希 風に吹き飛ばされて どこかに行きたいです。違う取材で同じ質問をしていただいたのですが、そのときは「鳥に乗ればいいんじゃない?」とツッコまれたのですが、私は鳥がちょっと苦手なんです。ですので、他の生き物の力は借りずに自然の力を借りて飛びたいです(笑)。吹き飛ばされたらどこまで飛行距離を伸ばせるか挑戦したいです。

――楽しそうですね(笑)。中野さんは撮影いかがでした?

中野愛理 初めて選抜メンバーとしてMVの撮影に参加しました。初めての撮影がグリーンバックで、仕上がりがどんな感じになるのか撮影中はわからなかったのですが、ストーリー性があって、ドラマみたいな感じで繋がっているので、完成がすごく楽しみです。また、今回桜花さんの近くで踊らせていただいているので、ちょっと見切れているはずなので、それもすごく楽しみにしているところです。本当はちょっとズレるくらいな感じの指示だったんですけど、私はバレないようにがっつりズレて見切れるように頑張っていました(笑)。

――あはは(笑)。そんな中野さんは小さくなれたらどんなことをしたいですか。

中野愛理 小さくなれたらお肉を食べたいです。今の大きさだとお肉はだいたい一口で食べられてしまうので、それだとなかなかお腹いっぱいにならなくて。でも、小さくなれば一切れでもお腹はいっぱいになれますし、たくさん食べたいです!

――さて、2024年のSKE48はどのような姿をファンの皆さんに見せていきたいですか。

野村実代 たとえば今日の4人だったら大人にしかできないお仕事もあると思っています。いろいろなお仕事がありますけど、大人の一面を見せていきたいです。

――皆さんがイメージする大人とは?

北川愛乃 私のなかで大人といえばお酒です。私、お酒は強くないんですけど、ファンの方に私たちがお酒を飲んでいる姿を見てもらう機会ってなかなかないので、もしお仕事でそういった姿も見てもらって、大人な一面を見せられたらおもしろいかなと思います。

野村実代 大人な仕事も待ってます!

(おわり)

山田健史

SKE48

作品情報

SKE48 32ndシングル「愛のホログラム」

【Type-A】

<初回盤>

SKE48「愛のホログラム」初回盤Type-Aジャケ写

CD+DVD
AVCD-61411/B
価格:1,591円(税抜)1,750円(税込)

(1)オリジナル生写真(全18種中1種ランダム封入)
(2)特典シリアルコード券封入

<通常盤>

SKE48「愛のホログラム」通常盤Type-Aジャケ写

CD+DVD
AVCD-61414/B
価格:1,591円(税抜)1,750円(税込)

◆収録内容(予定)

<CD>Disc-1

01.愛のホログラム
02.どうでもよくない(Team S)
03.愛のホログラム off vocal
04.どうでもよくない off vocal

<DVD>Disc-2

01.愛のホログラム Music Video
02.どうでもよくない(Team S) Music Video
03.「SKE48 32ndシングル 「愛のホログラム」 Music Video Behind & チームS 「どうでもよくない」 Music Video Behind

【Type-B】

<初回盤>

SKE48「愛のホログラム」初回盤Type-Bジャケ写

CD+DVD
AVCD-61412/B
価格:1,591円(税抜)1,750円(税込)

(1)オリジナル生写真(全18種中1種ランダム封入)
(2)特典シリアルコード券封入

<通常盤>

SKE48「愛のホログラム」通常盤Type-Bジャケ写

CD+DVD
AVCD-61415/B
価格:1,591円(税抜)1,750円(税込)

◆収録内容(予定)

<CD>Disc-1

01.愛のホログラム
02.Cherry17(Team KII)
03.愛のホログラム off vocal
04.Cherry17 off vocal

<DVD>Disc-2

01.愛のホログラム Music Video
02. Cherry17(Team KII) Music Video
03.SKE48 32ndシングル 「愛のホログラム」 番外編~あーチャンネル!~ & チームKII「Cherry17」 Music Video Behind

【Type-C】

<初回盤>

SKE48「愛のホログラム」初回盤Type-Cジャケ写

CD+DVD
AVCD-61413/B
価格:1,591円(税抜)1,750円(税込)
(1)オリジナル生写真(全18種中1種ランダム封入)
(2)特典シリアルコード券封入

<通常盤>

SKE48「愛のホログラム」通常盤Type-Cジャケ写

CD+DVD
AVCD-61416/B
価格:1,591円(税抜)1,750円(税込)

◆収録内容(予定)

<CD>Disc-1

01.愛のホログラム
02.岸辺の少女よ(Team E)
03.愛のホログラム off vocal
04.岸辺の少女よ off vocal

<DVD>Disc-2

01.愛のホログラム Music Video
02.岸辺の少女よ(Team E) Music Video
03.Team E「岸辺の少女よ」Music Video Behind & SKE48 11期・12期研究生でバトンをつなげ!夢のバンテリンドームナゴヤ

【劇場盤】

SKE48「愛のホログラム」劇場盤ジャケ写

CD
AVC1-61417
価格:1,045円(税抜)1,150円(税込)

◆収録内容(予定)

<CD>Disc-1
01.愛のホログラム
02.Beautiful(研究生)
03.愛のホログラム off vocal
04.Beautiful off vocal

■劇場盤 現地でトーク会/握手会/現地でツーショット撮影会スケジュール

3月16日(土)【愛知】AICHI SKY EXPO ⇒ トーク&握手会
3月17日(日)【愛知】AICHI SKY EXPO ⇒ トーク&握手会

3月23日(土)【関東】幕張メッセ ⇒ トーク&握手会
3月24日(日)【関東】幕張メッセ ⇒ トーク&握手会

5月11日(土)【愛知】AICHI SKY EXPO ⇒ ツーショット撮影会 ※スタンディング形式
5月12日(日)【愛知】AICHI SKY EXPO ⇒ ツーショット撮影会 ※着席形式

5月25日(土)【関東】幕張メッセ ⇒ トーク&握手会
5月26日(日)【関東】幕張メッセ ⇒ トーク&握手会

6月15日(土)【関東】幕張メッセ ⇒ツーショット撮影会 ※スタンディング形式
6月16日(日)【関東】幕張メッセ ⇒ ツーショット撮影会 ※着席形式

6月22日(土)【愛知】AICHI SKY EXPO ⇒ トーク&握手会
6月23日(日)【愛知】AICHI SKY EXPO ⇒ トーク&握手会

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山田健史
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