奥平大兼が演じる星崎(日本テレビ)

 日本テレビドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』が23日、最終回を迎えた。“完全オリジナル脚本”の『新時代の学園ドラマ』の本作。卒業式の日に、生徒を見送った教師・九条里奈(松岡茉優)は4階から突き落とされてしまう。最後に見た光景は、制服の袖…「死にたくない!」そう願った瞬間、彼女は始業式の日の教室に戻っていた。 真相を突き止めるために、生徒と本気で向き合っていく。毎話終了後にSNSでは誰が犯人なのか、予想合戦となっていた。その犯人説に星崎(奥平大兼)も名前もあった。※ネタバレを含みます。

真犯人が判明

 放送前のSNSでは、「奥平大兼(星崎)が全回通してずっと「皆何を言ってるか分からない」という目をしている」「卒業式の犯人…やっぱり星崎…奥平大兼くんだよな。ふわふわ掴めない感じだったけど動機はなんなんだろ」という声が上がっていた。

 これまで星崎は空気を読まずに鵜久森・東風谷・阿久津の中に入ったり、九条のタイムリープ・2周目を気づいたりと、3年D組の中でも異色な独特な雰囲気を放つ存在だった。とりわけ目立つような存在でもなく…。

 そして最終回、第10話。

 卒業式の日、生徒と思しき人物に突き落されるも、気が付けば1年前の始業式の日の教室に戻ってきて、突如与えられた2周目の人生の主人公・九条里奈(松岡茉優)。

 生徒に突き落とされた自らの死の未来を変えるため、“何でもする”覚悟を決めた九条は、ただひたすらに駆け抜けた。

 この世界を「変えよう」と。その思いに、これまで無自覚に人を傷つけ、無自覚に我慢をし、無自覚に見過ごしてきた3年D組の生徒たちも一人、また一人とその「本気」を解放してきた。

 そして再び迎える、“あの卒業式の日”…。九条は1年前と同じ場所で、向かう。

 そして、九条の背後から手が…。押されかける瞬間、相手の手を掴む。

 その手、突き落とそうととしたのは【星崎】だった。

奥平大兼が演じる星崎(日本テレビ)

 九条の推理は1周目で突き落とされたのは「明確な殺意もなく起きた」「もしかしたら『無感情』に近い状態で」。そこで思い浮かんだのが星崎だった。そして自らも命を絶とうとするのでは…と。この九条の推理は当たっていた。

 星崎は小学校のときから自分は友人たちとは違う、「おかしい」と感じていた。

 空気を読んで自分を殺して、皆の真似をしていないと邪魔をしてしまう…。
「周りが『景色』みたいに見えてくる。白黒の映画みたいな…。どこにも自分が居ないような、空しい世界」九条2周目の人生、九条の改革は星崎の白黒の景色に『色』を与えた。

 どんな風に『変えていく』のが楽しみだった。

 「誰かのために生きてみたかった」。

 ただ、同級生みんなが九条のよって変えられていく中、自分だけが変わらなかった。

 やっぱり自分だけ『おかしい』。居ない方がいいのかもと。

 柵を超え、九条2周目人生でも命を絶とうとする星崎だったが、宙に浮く星崎を懸命に掴む九条。

 そこに、クラスメイトたちが下から名前を叫びながら星崎のもとに駆け上がろうとする姿が。

 星崎から見たこの景色には色が付いていた。九条の夫・蓮の力もあり、落ちず引き上げられる。

 星崎「皆の後ろで見えてる『真っ赤な』太陽はきっと一生忘れないんだろうね」

 3年D組・九条先生最後の授業がこれで終わる。

奥平に絶賛の声

 まさかの展開にSNSでは「まさか最終回にそういう角度から切り込んでくるとは」など驚きの声があがる一方で、「最終回見まして号泣して頭いたいです、本当に良かった…」「今期最高のドラマでした」「最高の教師、最後まで面白く観させてもらいました」との声も。

 また、星崎を演じた奥平大兼には「芦田愛菜も加藤清史郎も奥平大兼も凄かった」「静かに異彩を放つ人だった。ただそこにいるだけで画面の空気を動かす稀有な俳優さん」「世界観も芝居も独自の世界だな、ホントに面白い俳優」「心を殺す演技がめちゃくちゃ上手いです」「奥平くんの演技がめちゃくちゃ自然でリアルで引き込まれた」「演技が演技っぽくない」「奥平くんの演技凄すぎた」と絶賛の声があがっている。

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