川栄李奈演じるひなたと初対面となったシーン。本郷奏多演じる「無愛想な男」の舌打ちが反響だ(写真・NHK提供)

 本郷奏多が、10日放送の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK)に初登場した。本郷が連続テレビ小説に出演するのが本作が初めて。五十嵐文四郎という役どころだが初登場となったこの日放送の第71回では「無愛想な男」という名。今後の展開が期待されるインパクトのある登場となった。

 本郷が演じる五十嵐文四郎は大部屋俳優。時代劇に憧れ京都に来たものの、上下関係が厳しい撮影所の男社会に馴染めなずにいる。しかし染まらず、こびず、けれど努力は怠らず。自分はスターになれると思い込む生意気で無愛想で、ちょっと頭でっかちな役どころ。

 だが第71回では、「五十嵐文四郎」ではなく「無愛想な男」というクレジットで登場した。ひなたが一人店番しているところにふらりと現れた“無愛想な男”。ひなたが「おいでやす。なんこしましょう」と言うと、「いつものおばさん。いないの?」と男。「すみません、今、ちょっと」と言うひなたに舌打ちし、不愛想に「娘?」と返す。

 本郷は先日行われた取材会で、文四郎という人物を「不器用に生きながら夢を追いかける、彼もまた応援したくなるキャラクター」と紹介していた。また、チーフプロデューサーの堀之内礼二郎氏は、ひなたと文四郎の掛け合いは「面白い」と語っていた。その始まりとなった今回の放送回。今後の展開に期待が膨らむ、ひなたと“無愛想な男”文四郎の初対面となった。

 ネットでは「本郷奏多の舌打ちはすごくいい」「舌打ちが最高」「至高の舌打ちを聞けて最高」「本郷奏多の舌打ちで起こされたい」と圧倒的な存在感を放った「舌打ち」に絶賛の声が挙がっていた。

 本郷は、大河ドラマ『麒麟がくる』で関白・近衛前久役を好演。Huluで配信の『君と世界が終わる日に』Season2ではメインで出演。更に11日に公開を控える映画『嘘喰い』では立会人・目蒲鬼郎役を演じるなど個性的なキャラクターで存在感を放つ。今回の役どころは、将来の進路に迷うひなたを、大いにかき乱し続けるキャラクターでもあり、本郷ならではの芝居でどう表現していくか期待される。

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