バード(土屋アンナ)&ローズ(水野美紀)が語る『ザ・マスクド・シンガー』の舞台裏
INTERVIEW

バード(土屋アンナ)&ローズ(水野美紀)

『ザ・マスクド・シンガー』の舞台裏


記者:村上順一

撮影:

掲載:21年11月06日

読了時間:約7分

 Prime Videoで独占配信中の、Amazon Original 番組『ザ・マスクド・シンガー』 が10月15日に最終回を迎えた。『ザ・マスクド・シンガー』は、全世界50カ国が熱狂している音楽ライブエンターテインメントの日本版。個性的なコスチュームに身を包んだ12人のマスクドシンガーのパフォーマンスバトルと、中のスターの推理を楽しむ、新感覚の音楽ライブエンターテインメント番組。

 その最終回では、12人のマスクドシンガーたちの頂点となる“ゴールデンマスクドシンガー” が決定。パフォーマンスバトルを勝ち抜いてきたファイナリスト3人は、セクシーな魅力で会場を魅了してきたMiss テレビジョン、ユニークなキャラクターと熱いパフォーマンスのギャップが魅力のバード、そしてインパクト大のストーリー性の高いステージを披露するローズがファイナリストとして出演。インタビューではゴールデンマスクを獲得したバード(土屋アンナ)とファイナリストに残ったローズ(水野美紀)の2人に、『ザ・マスクド・シンガー』に参加しての感想や、その舞台裏を聞いた。【取材=村上順一】

「ローズさんは一体何をやっているんだ?」

――この番組に出演されていかがでした。

ローズ(水野美紀) すごく華やかなステージで、あれは夢だったんじゃないかと思うような、非日常を体験した感じでした。歌うたびに緊張していて、毎回舞台の初日と同じくらい緊張していました。

ローズ

バード(土屋アンナ) このお話を頂いてから、ステージに立ってパフォーマンスしている時もなんですけど、思い切り歌えることの喜びを感じました。私はバラエティに出たり、女優として活動もしていますけど、土屋アンナという存在を消して歌だけで勝負できるというのは人生においてめちゃくちゃ楽しい、毎日が運動会みたいな感覚でした。

バード

――姿を隠して歌うというのはいかがでした?

ローズ マスクの中ではすごい顔をしているので、緊張して強張っている顔を見られないというのはいいなと思いました。ただ視界がすごく狭いので、コスチュームを着て動き回るのがすごく大変でした。

バード 通常歌っている時は表情も含めて伝える部分もあるんですけど、マスクをしているとそれが出来ないので、指先だったり、ちょっとした顔の動きで伝えないといけないなと思いました。でも、マスクが大きいのでそれも大袈裟にやらないといけないんですよ。それが新しい表現方法の引き出しになって、学びがありました。

――お互いのパフォーマンスの印象はいかがでしょうか。

ローズ 実は私、ほとんどのパフォーマンスを決勝まで見れていないんです。自分が出演する前の人のパフォーマンスはモニターで少し観れたんですけど、決勝で初めてバードさんのパフォーマンスを見させていただいて、めちゃくちゃ興奮しました。

バード 私も生では観れていなくて。控え室の隣にある部屋で皆さんのパフォーマンスを観てリアクションする仕事があったので、ちょこちょこ出演者のステージを観る機会はありました。ローズさんのパフォーマンスはストーリーがあるじゃないですか? 全部は見れていなかったので、急に重いストーリーになっていたりして、「ローズさんは一体何をやっているんだ?」と思いました(笑)。

――ローズさんは歌唱力ももちろん高かったのですが、演劇を入れたパフォーマンスという企画力の勝利でもあったなと思いました。

ローズ これを思いついて本当に良かったと戦いながら思っていました。まず、決勝まで行くことを想定して6曲決めないといけなかったんです。なので、最初の2時間ぐらいの打合せでやることは全て決まりました。

――その中で一番こだわったところは?

ローズ 小道具と芝居の演出です。もちろん自分が慣れているところではあるので、私はこれで勝負しようと思いました。

――選曲はどのように決められたのでしょうか。

ローズ 楽曲も全て自分で決めたのですが、ストーリーありきでそのシーンに合う曲というのがありました。歌詞を重視して選んだんです。失恋したシーンから始めたかったので失恋ソングというところで「ラヴ・イズ・オーヴァー」(欧陽菲菲)を選んで、2曲目は子供が生まれたストーリーというところで、子供に向けた曲として「PRIDE」(今井美樹)の歌詞がそれに当てはまりそうだなと思いました。私の中ではエピソード8での「愛は勝つ」(KAN)で、大団円で終わってもいいかなと思っていたんです。でも、ファイナリストに残ったので最後は家族の再会というところで「奇跡を望むなら…」(JUJU)を選んで。

――ということは得意な歌というわけではなくて?

ローズ 全く得意な曲ではないです。むしろ、歌ったことがない曲もありましたから。

――そうだったんですね! ちなみにローズさんの十八番は?

ローズ 今回はストーリーに合わなかったので、選ぶことが叶わなかったのですが、私がよく歌うのはCharaさんの曲です。

――ローズさんが歌うCharaさん、聴いてみたいです。バードさんの選曲はどのように?

バード まず私の声に合う曲というところです。ロック調のものはすんなりと歌えるのでそこをキープしつつ、普段なら絶対歌わないだろうなと思うバラードも選んでみました。それが「月光」(鬼塚ちひろ)なんですけど、昔から好きだったので、そう言った曲を選ばせてもらいました。私は普段は洋楽を歌うことが多くて、邦楽をあまり歌ってこなかったのでチャレンジしたいというところと、ジャンルで言うとR&Bは不得意なジャンルなので、シンプルなリズムで声量でカバーできそうな曲をチョイスしました。

――1曲目に中森明菜さんの「DESIRE -情熱-」を持ってきた意図は?

バード ダンスというイメージが私にはないと思って。それで今回初めてダンスレッスンを受けたんですけど、全然うまく出来なくて。なので、バレないようにというのが一番にあったのと、中森明菜さんの歌が私は歌いやすいというところでした。あと、一回で終わってしまう可能性もあったので、出し切らないで終わるのも嫌だし、1曲目は自分らしさも出したいというのもありました。

――バレないようにとそれぞれ工夫されたところは?

ローズ 私はそもそも歌っているイメージが皆さんにないと思ったので、バレる心配はあまりなかったです。ただ、番組からはローズというキャラを作って下さいとは言われていて、高貴でおしとやかな感じは心掛けてました。最初は猫をかぶっていたんですけど、後半のトークはだんだん自分のキャラを抑えきれなくなっていました(笑)。

――友近さんにずっと間違われていましたね。

ローズ 天才芸人さんで、歌もすごくお上手なので、実は内心すごく嬉しかったです。ただ、私の職業は女優だと言っているのに信じてもらえないこともあることにビックリしました(笑)。

――バードさんはいかがでした?

バード 私はしゃべったらバレるので、エピソード1ではなるべく喋らないようにしていました。その後は歌っている声でバレているだろうなと思いながらも喋って動いて、バードというキャラをエンジョイしようと思いました。その楽しいバードを視聴者の皆さんが好きになってくらたらいいなという考えにスイッチしました。

それぞれのハイライト

バード(土屋アンナ)&ローズ(水野美紀)

――お二人が一番印象に残っているエピソードは?

ローズ 私はエピソード8で「愛は勝つ」を歌った時ですね。舞台上での出演者の数も一番多くて迫(※昇降装置を施した舞台機構)を使って人が上がってきたりして、一番大掛かりなものになったパフォーマンスだったので、私の中でのハイライトでした。

――ローズさんがこの「ローズ劇場」を通して一番伝えたかったメッセージとは?

ローズ これはもう愛、“愛の力”です。

――バードさんのハイライトは?

バード ダンスに初挑戦した「DESIRE -情熱-」は大きなチャレンジだったんですけど、声だけで勝負したエピソード4でパフォーマスした「罪と罰」(椎名林檎)です。すごく気持ちよく歌うことが出来ましたし、審査員のMIYAVIさんの反応が「ジャニス・ジョプリンみたい」と言ってくれたんです。その言葉がめちゃくちゃ嬉しくて。

――優勝、ゴールデンマスクドシンガーに選ばれましたが、改めて振り返るとどんなお気持ちですか。

バード えっ!という感じでした。優勝出来るとも思っていなかったし、1回戦でダメかなと思っていたんですけど、2回戦、3回戦と進んでいけたことに驚きで。出演者の皆さんは上手い人しかいないし、キャラも違うのでライバル視もできないじゃないですか? それに今はロックがトレンドというわけでもないと感じていたので、私の歌は皆さんに響かないかも...と思っていたんですけど、優勝出来たことに唖然としました。

――そういえばお子さんと番組はご覧になられました?

バード 観ました! 一番下の2人はコスチュームに反応していたんですけど、私ではなくネオンパンダちゃんを気に入っていて(笑)。上の男の子2人は私の声をよく知っているので驚きもせずに「ママじゃん」みたいな反応で。「優勝おめでとう!」とか「バードカッコいい!!」みたいなのは全然なかったです(笑)。

(おわり)

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