Thinking Dogs「愛と悲しみがテーマ」新作に込めた挑戦とこれから
INTERVIEW

Thinking Dogs「愛と悲しみがテーマ」新作に込めた挑戦とこれから


記者:小池直也

撮影:

掲載:19年11月15日

読了時間:約10分

小坂菜緒(日向坂46)の印象

――MVに出演している小坂菜緒さん(日向坂46)と会った時の印象を教えてください。

Jun 透明感がありすぎました。普段バンドマンと話すこともないと思うんですが、とても礼儀正しくて、思わずこちらからも挨拶してしまうくらいでした。

TSUBASA 撮影の時になるとパッと切り替わるところは年齢関係なくプロだなと。あと何より嬉しかったのは「この曲好きで、移動の車の中でずっと聴きながら来ました」と言ってくださったことでしたね。

――リード曲とは対照的なカップリングについても教えてください。「光」はわちゅ~さんが作曲、大輝さんが作詞ですが、こちらはいかがでしょうか。

わちゅ~ この曲ができたのは前作をリリースしたくらいのタイミングでした。個人的な練習のためにもジャンルを問わずにいろいろな曲を書き溜めようとしていた時期で。EDM調とかバラード調とか50、60曲くらい作ったなかの1曲が「光」。もともとピアノが入っていたんですが、レコーディングの段階でディレクターやメンバーと相談してアコースティックで収録することになりました。

わちゅ~

大輝 歌詞を書かせてもらうことはちょいちょいあって、iPhoneのメモとかに残しているんです。わちゅ~のデモを聴いた時にバラード調の曲だし、こんな歌詞が良いかなと思っていました。家でテレビを観ていたら、たまたま天気予報がやっていて「ああ、明日雨か」と思いながら「自分の人生もこれからどうなるのか、わかればいいのにな」みたいなことを考えたんです。そこから広げた歌詞ですね。どんな人でも背中を押してくれる誰かがいてくれると思うので、そういう人のおかげで生きていられるんじゃないかな、という想いも歌詞にしました。

TSUBASA レコーディングしている時も細かいニュアンスを確認しながら作業していたんですが、歌うというよりも語りかけるというイメージで録りました。<僕の天気も教えてよ>というフレーズも、最後に投げかけている様な感じがなければ録り直したり。「SPIRAL」とは極端に違うものにしたかったので、自分のなかで納得のいくものを追求しましたね。気合が入ってくると声にエッジが立つ傾向があるんですけど、なるべくそれも抑えて歌いました。

――この曲に関してJunさんはアコギを弾いてますが、こだわった点は?

Jun アコギのアルペジオっていうのは僕が一番緊張するジャンルなんですよ。エフェクターでドーンという感じじゃないですし、生々しさが大切じゃないですか。かなり気を使って、ケーブルをつながずにマイクで録音しています。アコギ独特の開放弦の美学もありつつ、いかに歌にマッチするボイシング(コードの押さえ方、音の配置の仕方)を探すのには苦労しましたね。やっぱり同じコードでもポジションによって音の帯域や響きもぜんぜん違ってきますから。

わちゅ~ ライブで僕がピアノを演奏することもあって、ピアノの曲を作ろうと思って書いた曲でもあるんですよ。ピアノの和音をアコギに直すときに考えたりするのが大変だったかもしれないです。

TSUBASA そんなに気を使ってくれてたんだ(笑)。僕はアコギを少し弾くくらいなので、楽器隊の苦労がわからない部分もあって「ちょっとそこ変えてよ」とか割と軽い感じで言ってしまうので、反省します(笑)。

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