楽曲数が多くて激しい「夏全開」のツアーを予定
――3曲目の「ANTHEM」は1回聴くと忘れられない強烈なダンスナンバーですね。
谷内伸也 確かにインパクトがすごい曲です。
鍵本輝 1つ突き抜けた曲が欲しいなと思って。Leadの中でもアゲソングというか、アッパーチューンという曲はたくさんあるんですけど、その中で肩を並べられたらな、と思って作りました。春にファンクラブイベントをやって、そこで当時のEDMの曲を披露させてもらったら、一体感がすごく生まれたんです。こういう曲はまだまだ必要だなと感じて、3曲目に入れさせてもらいました。あと去年、事務所の社長が「今の音楽を知ろう」と声をかけてくださって、社長と一緒にクラブに潜入したんですよ。
ヒップホップ、R&Bなどいろいろな曲が流れていたんですけど、とにかく若い人たちが「イエーイ!」と盛り上がっていたのが、EDMのフロア。「そうか!」と気づいて。僕たちはダンスミュージックの中で、結構クールなもの、格好良いものなどいろいろやってきたんですけど、「EDMはすごく盛り上がるんだ」と改めて気づかされて。EDMのこういった曲を作ってみたいな、というのはそのころから思っていたんですよ。
――本当に盛り上がる曲ですよね。
鍵本輝 だからここからライブを経て、育てていきたいなと思います。
――伸也さんのラップで<右向け右 従い 群れをなす羊じゃない>というところがありますが、このフレーズにはどんな思いを込められたのでしょうか?
谷内伸也 日本でANTHEMというと一般的なイメージは祝いの曲とか、流行っている曲みたいなところだと思うんですけど、そこではなくて。自分たちがいいと思うものを「いい」と外に発信することは大切で。とはいえ、独りよがりになったり時代に逆らうだけでもよくないから、自分のゆずれないものは大切にしつつ、楽しんで行こうよ、といった思いが入っています。
――そういった意味があったんですね。
谷内伸也 でも輝が今、EDMのここの感じに行くのは意外だなと思いましたね。
古屋敬多 いろいろな展開があったりするので、ちょっと驚きがありました。でもそれが逆にいいんだろうなと思います。
谷内伸也 そういう意味では逆らっているというか。今のEDMに乗った感じではない、何年か前の懐かしいEDMを今やっているというのは、面白いなと思います。
――このシングルがリリースされた後、8月12日から「Lead LIVE TOUR 『Lead Upturn2019~Sync~』」がスタートします。どんなツアーになりそうですか?
谷内伸也 前回のシングル「Be the NAKED」では炎をモチーフにしていて、結構ストロングな感じで今回とは真逆のテイストなんです。ライブでもその緩急というものを感じられるようにしたいです。そしてこの「Summer Vacation」のMVで表現した「音の視覚化」みたいなものも、去年より一層シンクロして、視覚的にもさらに楽しいライブになるんじゃないかなと思います。
鍵本輝 今回は楽曲数が多いので、すごく大変なんですけど、その分「夏の倉庫」みたいな感じのライブになるじゃないかなと。蓋を開けたら、ダダダーッと曲がいっぱい出てくるライブだなと思っていて。かと言って、散らかっているわけではなくて。さわやかさを描きながらもLeadだからできる音楽の幅がありますので、いろいろなLeadが見られるツアーになるんじゃないかなと思っています。一番に言えるのは、「夏全開」のツアーです。
古屋敬多 曲数が多いので、個人的にはすごく激しいツアーになるんだろうなと予想しています。最近のツアーは結構引いてきたというか、バランスを考えて、攻めるところは攻める、みたいな感じだったんです。もちろん今回もそういったところはあるんですけど、攻めるところをより攻める、みたいなツアーになるのかなと。僕たちも頭からボルテージ全開でいくので、間違いなく盛り上がるんじゃないかな。僕は「夏のびっくり箱」と思っていますね。
鍵本輝 お!
――倉庫とびっくり箱なツアーなんですね(笑)。
古屋敬多 開けたらガラガラって曲が出てきて。
鍵本輝 それ、さっき僕が言ったのとほぼ一緒だよ(笑)。
(おわり)