Lead、デビュー20年目改めて考える“Leadらしさ”とは
INTERVIEW

Lead

デビュー20年目改めて考える“Leadらしさ”とは


記者:キャベトンコ

撮影:

掲載:21年08月28日

読了時間:約16分

 デビュー20周年イヤーに突入した3人組ダンスボーカルユニットLeadが、8月25日にシングル「Sonic Boom」をリリース。ほとばしる勢いを感じる表題曲「Sonic Boom」はRAP詞を谷内伸也が担当、鍵本輝が作詞、作曲、プロデュースを手掛けた。実はメンバーが制作した曲がシングルのリード曲になるのは初めてだという。またカップリング曲「GET OVER」は古屋敬多が作詞を担当していて、“Lead色”がこれまで以上に強い1枚となった。今回のインタビューは、鍵本輝と古屋敬多の2人にシングル制作の模様や手応え、そして20周年イヤーで改めて思う“Leadらしさ”について話を聞いた。【取材=キャベトンコ】

これからのLeadを見せる、パワーのある楽曲

「Sonic Boom」ジャケ写

――「Sonic Boom」は輝さんが制作された楽曲で、メンバー曲がシングルの表題曲になるというのは初だそうですね。率直に、今はどういう気持ちですか。

鍵本輝 Leadは自分たちで作った楽曲をカップリングやアルバム曲に入れてはいたんですけれど、シングルの表題曲になるのは今回が初めてです。だから1つハードルを越えたのかな、とは思っていて。一緒にやってきたスタッフの皆さんに認められた気がして、正直にうれしいですね。後はこれをリリースした時に、世の中の皆さんにどう受け取ってもらえるか、という不安は少し残ってますけれど。

――そうだったのですね。

鍵本輝 やはりうれしさと同時に怖い気持ちもありました。何か全責任がこの楽曲に降りかかってくるというか。でも、その時に「これが責任なんだ」と気づいたんです。僕たちだけでなく、スタッフさんなど、いろいろな人の人生を背負い込まなきゃいけないな、と思いました。

古屋敬多 やはり表題曲になるのは僕も素直に嬉しかったし、「うちのメンバーは曲を作れるんだよ」と、自慢したい気持ちでした。それくらい今回かっこいい曲を作ってくれたし、Leadの20年目の一発目を「Sonic Boom」でいけるというのは、追い風に感じるというか。すごくポジティブなことだな、と思うんです。

――「Sonic Boom」は非常にパワフルな楽曲ですが、この曲が表題曲に決まったポイントは、どういったところにあったのでしょうか?

鍵本輝 「Tuxedo~タキシード~」(2020年9月の前回シングル)のリリースを経て、今現在にいたるまで、いろいろな楽曲をアプローチしていました。もちろんどれもすごくいい曲で歌いたい曲だったんですけれど、コロナ禍もあり、いろいろな可能性や表現方法を考慮したうえで、やはりLeadは「パフォーマンスを見せていきたい」と思って。あとはどこまで露出できるかも分からない状態で、単純に楽曲パワーで勝負しなくてはいけないとなった時に、僕が「この曲、楽曲のパワーがありますよ」と手を挙げてプレゼンしたというのが大きかったです。どの楽曲でLeadの20周年イヤーを迎えようかとなった時に、一番ヒットしたのが、この「Sonic Boom」だというのもあって。これからのLeadを見せるためには、これぐらいパンチの効いたパワーのある楽曲がいいのかな、という考えが満場一致だったんです。

――パワーというのが「Sonic Boom」に決まったポイントなんですね。作詞のテーマは?

鍵本輝 楽曲自体は曲から書いて、トラックからバーッと書いてメロを作りました。その時は歌詞のテーマは何も描いてなかったんですけど、「ざっとこのプロジェクトファイルに名前つけるなら、何だろう?」と思った時に、最初に付けたのは、「More Energy」だったんです。

――おお、ストレートですね。

鍵本輝 でも歌詞をつけていた時に「More Energy」はちょっと違うなあ、となって。1回でも誰かから聞いたことあるけれど、ちゃんと意味を知らない、みたいな単語を使いたいな、と思った時に、「Sonic Boom」っていいなと思って。

――確かに、改めて意味を調べてしまいます。

鍵本輝 この楽曲に、僕のちょっとした思想も入れていて。Sonic Boomは音速以上で飛行するジェット機などの衝撃波によって生まれる爆発音ですけれど、言葉の壁を思いが超える瞬間もSonic Boomだな、と思うことがあって。誰かを応援したくて「頑張れ」と伝えた一言よりも、まず「頑張れ」と言いたいと思ったことの方が先なので。そういうものも表現できたら、と考えました。

リズムを意識し、マイケル・ジャクソンを思って歌った

――「Sonic Boom」は歌詞とリズムにいい違和感があったのですが、特に意識されたことはありますか?

鍵本輝 僕は大きなフレーズを歌っていくというよりも、細いフレーズを刻むように歌う方が好きなので。そちらに特化させたか楽曲かな、と思います。言葉自体もドラムラインのように、叩くように歌えたらな、と。後から音符がついちゃった、という感じで作っていきました。

古屋敬多 どちらかというと、そういう方が僕たちには合っていて。歌い方であったりメロディだったり、得意なゾーンなんですよね。だからレコーディングもかなりスムーズにいきましたし、気持ち良かったですね。言葉の置き方だったり、発音のしやすさ、音階と言葉のマッチの仕方とかも、ものすごく感じたので。

――特にどんなところに感じましたか?

古屋敬多 <365days現在進行形で>というのは、リズムと言葉のはまりも好きですね。歌ってみたら分かるんですけれど、すごく気持ちよく刻めるところで、ムダがないんですよ。さらに一番では<360°>という数字のひねりで少し遊んでいたりするから、遊びながら楽しく歌えてしまう。AメロBメロも、かなりいろいろ面白い要素がたくさんあるので、全体的に大好きです。

鍵本輝 僕の意図を汲んでくれた感じが、うれしいですね。それこそなぜ気持ちよく歌えるかと言ったら、これが正解かどうかは分からないんですけれど、1音に対して2文字を使うようにしてるんです。<あなたは>という歌詞があったとしたら、日本語だとだいたい<あ>に1つ音があって、<な>に一つあってと、4つの音階で<あなたは>と表現するんですけど、僕の場合は2音で表現するという。

古屋敬多 確かにそうだね。たたみかけるみたいな。

鍵本輝 少し英語アプローチというか。英語だと1音に1単語なので。

――あと「勇往邁進」みたいな単語が入っているのも、「お!」と感じました。

鍵本輝 これは1コーラス目で「威風堂々」と来てしまったので、何か対になるような言葉はないかなと前向きな四字熟語を探したら、「勇往邁進」がヒットしたんです。これも全部一音に2文字がはまるようにしたりしました。

古屋敬多「威風堂々」っていう舞台に出ていたしね。

鍵本輝 そっちは「義風堂々!!」

古屋敬多 あ、そうだ。

鍵本輝 でもこの歌詞を書いた時に、「義風堂々!!」の時に担当してたマネージャーさんに、「輝さんって、自分の歴史から歌詞を引っ張ってくるんですね」と言われて(笑)。

――(笑)。

鍵本輝 「いや、これはたまたまよ」と(笑)。「Sonic Boom」は全体を通して、音楽的な要素のあるワードを入れてるんですよ。「威風堂々」という楽曲があったりもするので、そういうところでもいろいろリンクできたら、とか。

――あと、この曲は他の2曲と違ってハスキーな声に感じました。

鍵本輝 このデモを録っている時から大分しゃがれさせていたのですが、少しマイケル・ジャクソン的な感じで歌いたいと思ったんです。すごくスタッカートが効いてるというか、マイケルはリズムをとても意識されて歌っているので。敬多も「これ、どうやって歌えばいいかな?」と聞いてきて、「これはマイケルを意識した方がかっこいい」と伝えました。

古屋敬多 歌い始めは違う歌い方だったんですけれども、輝ディレクターからそういう指示が来たのでやってみたら、すごくハマって。「なるほどね」となって、そこから順調に進めました。

――表題曲を担当されるということで、輝ディレクターのディレクションに普段との違いを感じましたか?

古屋敬多 そうですねえ。

鍵本輝 (笑)。

古屋敬多 でも彼は根が優しいので。変わらないですね。優しいディレクションなんです。「今のもいいんだけど、もっと行けると思うな」といったように言われると、こっちも、もっといけるかなと思って。のせてくれるんです。

鍵本輝 のせるディレクションが好きなんですよ。あとメンバーがもっとできるというのは、知っているので、「いや、こんなもんじゃないでしょう」みたいな。

古屋敬多 こっちも負けん気みたいなのが出てきて。「あ、もっと出さなきゃ」と。

――そして伸也さんはレコーディングの時、いかがでしたか?

鍵本輝 最初はラップの後半部分しかなかったんです。それは僕がデモで歌ってたフレーズで、「こんな感じでラップの歌詞を入れてもらえたら」と言って投げていたんですけれど、伸ちゃんから「俺なりに考えたフロウが2パターンあるから、両方聴いてみて」と言われて。そうしたら両方良かったので、バースを増やして伸ちゃんが新しく作ったラップのパートを入れることとなり、この形になりました。

――予想を超えてきたんですね。

鍵本輝 超えてくるんですよ。そのやり取りがあったので、ラップのレコーディングは本当に伸也が納得のいくテイクが録れるまで、という感じで。「伸ちゃん、今のどう思う?」「ここ録り直していい?」みたいな。そういう感じのやり取りでした。

古屋敬多 伸也が本当はなかった部分を作ってきたというのも、僕からしたらは伸也っぽいというか。何事にも自分の味をプラスして返すみたいなスタンスで、オリジナリティを多分すごく重要視していると思うんですよね。

鍵本輝 ラップ好きの性だよね、きっと。

古屋敬多 そうだと思う。何か書きたいテーマがあったら、どんっと出してくるし。そういうスタンスも尊敬してるところなんですけれど。

鍵本輝 ラーメンを頼んだら、絶対一発目でコショウを入れるタイプだよね。

古屋敬多 それ、自分(輝)のことじゃない(笑)?

鍵本輝 そうだね(笑)。店主からしたら味が完成されてるから、これで食べて欲しいけど、俺はオリジナリティ入れたいから、味にパンチを加えるため、とりあえずコショウを入れる、みたいな。

――ご自身のスタイルがあるんですね。

鍵本輝 そう、スタイルがあるんです。でも伸ちゃんがメンタル強いかといったら、それはまた別の話なんですけど(笑)。彼はちゃんともとのものも作ってくれる。そこに優しさがあるんです。

古屋敬多 器が広い感じなんですよ。

――そうですよね。分かります。あと「Sonic Boom」のMVのみどころも教えてください。

鍵本輝 自画自賛ですが、すごくかっこいいです!(笑)。今までのLeadだと、僕たちだけで完結するようなMVがほとんどだったんですけど、今回は、学生の皆さんに協力していただいて、一緒に作りました。もともとこの楽曲でどんなMVを撮りたいかと思った時に、マーチングドラムの皆さんがいて、そこにLeadがいるといった絵はすごく想像できて。でも、もっと別の側面も欲しいということになって。僕ら的には「エネルギッシュな表現者たち」みたいな感じにしたかったんです。そうしたら今、このご時世だからこそ「学校の思い出になることをさせてあげたい」という担当の先生からのご提案もあって、「ぜひ会いましょう」となりました。そして吹奏楽部の皆さんとダンス部だったりバトン部だったり、エンターテインメントに特化している部活の皆さんに参加してもらいました。

古屋敬多 50人くらいいたんですけど、すごく若い、本当にエネルギッシュな子たちで。画面からエネルギーがほとばしるMVになって、良かったなと思います。

――「Sonic Boom」は今のモヤモヤ言葉にできない部分を、言葉を超えたものとして楽曲に落とし込み、新たな扉をこじあけたような気がします。

鍵本輝 まさにそうですね。本当にいろいろな思いが僕はこの楽曲に入っています。

輝きと泥臭さ、相反するものを持っているのがLeadの色

――2曲目の爽快なナンバー「GET OVER」は敬多さんが作詞を担当されていますが、どういう思いからこの詞を書かれたのでしょうか?

古屋敬多 一応、全世界の人間代表みたいな気持ちで。

鍵本輝 人類代表?

古屋敬多 みんなが思っているであろう気持ちをシンプルに吐き出したかった、という。ちょっと勝手かもしれないですけど(笑)。

鍵本輝 スケールがデカいね(笑)。

古屋敬多 この状況で、みんなが思っていることだと思うんですよね。外で鳥は飛んでいたり、天気はすごく良かったりするのに、外出できない。やっぱりシンプルに外に出たい、踊りたい、ライブしたいとか。やりたいことがほとんど外、というのもありましたね。僕はわりと作詞に時間がかかるタイプなんですけど、本当に湧き出た感情をそのまま書いたので、すぐに終わったんです。

――ちなみにタイトルは「GET OVER」となっています。

古屋敬多 「乗り越えろ」ということなんですけれど、直前でタイトルも変わりました。もともと「Stop it」だったんですけれど、ちょっとネガティブかな、と。「やめて」みたいでちょっと強すぎるかな、と思って変えたという背景はあるんですけれど。

――歌詞の中には「GET OVER」というフレーズはありませんよね。

古屋敬多 今までこういう手法をやったことがなくて。サビに出てくるのがタイトル、みたいな固定観念が何となくあったんですけれど、そういうのも自分の中で初めて壊した方法でした。

――それはすごくメッセージがあるんだろうな、と思いました。

古屋敬多 自分にも言ってますね。「乗り越えろ」と。

――でも全体的に気持ちいい曲ですよね。

古屋敬多 音楽がさわやかな分、かなりポジティブに引っ張ってくれるので、歌詞と相性はよかったな、と思います。そしてメンバーも歌ってLead色になるというか。やはりLead色というのが好きなので、いい形になったな、とは思っています。

――今、お2人が考えるLead色というのは、どういうものなのでしょうか?

古屋敬多 これはあくまでもニュアンスなんですけれど……。キラキラ感と力強さがあるのがLead色なのかな。たぶん声色とかにも、生きざまというか、経験してきたことが出るんじゃないかと思うので。20年もあれば、いいことも良くないこともあって、今になったら全部いいことなんですけど(笑)。そういうのも経てきた今の僕たちの声が集まるので、キラキラと強さ、みたいなのはあると思います。

鍵本輝 僕は相反するものが二つ、極端にあると思います。泥臭い土、沼みたいなのと、ギラギラした夜空に浮かぶ星、みたいな感じ。僕たちの音楽の振り幅というのもありますし、ストリートダンスでみんな集まってきて、ブレイクダンスでどんどん仲良くなって。ブレイクダンスはダンスのジャンルの中で、一番地面に近いダンスで靴汚してなんぼだし。そういう泥臭さやなにくそ根性とか、キラキラではない、どちらと苦しい部分もあって。

――なるほど。

鍵本輝 でも、一方で星の部分もある。以前、代々木競技第一体育館で開催された『a-nation』に出させていただいた時、あの景色を見て、「もう1回自分たちの力であそこに立ちたい」なと思ったんです。それが遅かれ早かれ、やっぱどうしてもああいった場所に自分たちの力で立つべきだな、と思える景色だったので。現実と自分たちが描く夢の、この両端が僕たちの色かな、と思います。

――ご本人たちならではの見解ですね。

古屋敬多 確かに初めて答えた感じしますね。初めての問だったので、面白かったです(笑)。

――土の部分、というのは見過ごしがちですけれど、Leadの根っこにあるものなんですね。

鍵本輝 土の部分がしっかりしていないと、その上には立てないですからね。

――そして輝さんから見て、「GET OVER」はいかがでしたか?

鍵本輝 大好きな曲ですね。表面だけさらうとすごく爽やかなサウンドで、キラキラしているシンセの音に包まれて、前向きな言葉を歌っている楽曲に思えるんですけど、何度も聴いていると、この曲はすごく眉間にしわを寄せて書いていたんだろうな、と分かるんです。それこそ、なにくそ感が出ているな、と。

古屋敬多 まさに(笑)。「Sonic Boom」は人に対する応援メッセージで、「GET OVER」は内面の曲。この2つがそろっているのは、厚みがあっていいな、と思います。

伸也のラップは6カ月かけた大作

――そして3曲目の「Te Quiero Mucho」はラテン的な情熱的なラブソングです。楽曲のテイストは前の2つとガラリと違うんですけれど、流れがすごくつながっている感じがするんですよね。

鍵本輝 それはたぶん暑苦しさだと思うんです(笑)。このパッケージは暑苦しいんですよ。

古屋敬多 全部が主役というか。

鍵本輝 今回の「Sonic Boom」の曲たちは、全部シングル候補曲だったので、本当に全部大好きな曲で推し曲です。だからこの楽曲も入れたい、あの楽曲もこのシングルに入れたい、という観点で、「Te Quiero Mucho」が入っているんです。

――だからてんこもり、という感じですね。

鍵本輝 そうですね。ファミリーレストランのミックスグリルみたいな。

古屋敬多 食べ物のたとえが多いね(笑)。

――お腹がすいている(笑)?

鍵本輝 すいているのかな(笑)。でもそれくらい、いろいろな熱さのこもった3曲がそろっているんですけれど、これは情熱的な熱さという感じですね。

――「Te Quiero Mucho」は愛がテーマになっていて、セクシーな楽曲ですよね。

鍵本輝 そこはレコーディングするうえで、だいぶ苦労した部分ではありました。「何がセクシーなんだろう?」みたいな。セクシーは自分から出すものではなく、出てきてしまうものだと思うので、「それって、どう表現するんだろう?」みたいな。そう思った時点で、もうセクシーじゃないんですけど。

――最終的に、どのようにアプローチしようと考えられたのでしょうか?

鍵本輝 「この曲に陶酔しよう」と。「委ねている」という感じでしたね。でも本当に曲自体も最初聴いた時から大好きで。この曲をシングルのリード曲にしたいなと思ったぐらい、僕の中では一目惚れしていたので。この楽曲でこういうLeadを表現してみたいなとか、ぱっとアイデアが出てくるような楽曲だったんです。

古屋敬多 こういう情熱的な曲は、10数年前に1曲あったかな、といった感じのテイストだったんですけれど。やっぱりどれだけ情熱的に伝えられるか、というところがテーマで、そこが僕も苦労しましたね。あとやはりMayu Wakisakaさん(「Te Quiero Mucho」の作詞を担当、シンガー・ソングライターとして活躍する傍ら、海外の人気アーティストに楽曲提供している)の歌詞がすばらしい、と思って。僕らは初めて書いていただきましたが、メンバーの間でも「すばらしいな」と話題になっていたくらいで。言葉のはめ方が、全部答えというか。

鍵本輝 最適解、だよね。

古屋敬多 ストーリーも含め、最適解が全部にはまっている、みたいな。なかなかこんな詞は書けないなと思って、ありがたくいただきました。だから歌詞にも引っ張られて、情熱的なところも引き出してもらえたのかな、というのはありますね。詞の重要さを、改めて感じました。

鍵本輝 この楽曲で伸ちゃんのラップのパートが出てくるんですけど、すごく悩んでいました。それこそオリジナリティを貫くのか、作曲家さんの意図を汲み取るのか、書き方には2通りあると思うけれど、こちらは作曲家さんの意図を汲み取った書き方をしていて。いただいた楽曲のデモは、高圧的なラップだったんですよ。だけど、この大人セクシーな感じの歌詞の中に、そういうサディスティックな感じのラップは合うのか? というところで、「どうしたらいいんだろう?」と悩んで6カ月、ようやく完成したんです。

――半年間!

鍵本輝 大作です。かなり時間をかけていて、吟味するというか。何度も書いては何でも書いては消して、みたいな。

古屋敬多 妥協なくね。だからこれが伸ちゃんの答えだよね。

――かなり読み込まれたんでしょうね。

古屋敬多 多分そうだと思いますね。相当、勉強したんじゃないかと思います。

――改めて「Sonic Boom」が今、リリースされるのはLeadにとって大きなことですよね。

古屋敬多 20周年イヤー1発目に輝が作った曲でいけるというのは、Leadとしてすごく意味を持ってくるのかな、と。曲も気に入っているので、名刺がわりになる、という感じもあります。自信を持って世に出す準備はできてるので、多くの人に届けばいいなと思いますし、この曲と一緒に20周年まで、なかなか勢いをつけづらい時代でありますけども、頑張ってもがいて、最高速度で20周年行けたらいいな、と思っています。

鍵本輝 この20年間でいろいろ遠回りもしたし、立ち止まったりもしました、いろいろな時期を経て、今、ここにLeadがいるんですけれども、全部ひっくるめて繋がっていたのかな、と。どれもその時はムダだったかもしれないけれど、今思えばムダではなかったのかな、と思えていて。楽曲もこれまではカップリングやアルバム曲でやっていましたけれど、自分が作った曲が今回表題曲になって、続けていればちゃんと形になる時が来るんだな、というのは、すごく実感しました。今はゴールをあまり決めたくないので、継続して力になったものを、どんどんどん表現していきたいです。そして自分たちが表現するもので、応援してくださるファンの方の心を揺さぶることができたら、と。20周年イヤーはもっともっと「Te Quiero Mucho」のように情熱的に盛り上げていけたらなと思うので、応援よろしくお願いします!

(おわり)

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