I Don’t Like Mondays.「どんな人でも聴きやすいように」音楽で伝える想い
INTERVIEW

I Don’t Like Mondays.「どんな人でも聴きやすいように」音楽で伝える想い


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:19年05月26日

読了時間:約14分

 I Don't Like Mondays.(アイドラ)が5月22日、レーベル移籍後第二弾となる「Zero Gravity」を配信リリースした。スタイリッシュで演奏力抜群の4人組。前作「Do Ya?」はバンド史上最も踊れる曲という内容だったが、今作はしっとりアーバンな対極のテイスト。バッグブランド「サマンサタバサ」と音響メーカー「オンキヨー」とのコラボレーションによる、今月発売の完全ワイヤレスイヤホンの音質を監修するなど多岐に渡る活動をおこなっている彼ら。楽曲制作からMV、ジャケット制作と様々なディレクションも自分たちで手掛ける創作の源流に迫った。【取材=平吉賢治】

踊れる「Do Ya?」とは対極のアプローチ「Zero Gravity」

「Zero Gravity」

――立て続けのリリースですが、バンドの状態はどんな感じでしょうか?

YU アルバムに向けて毎日制作をしていますね。

――作詞・作曲アレンジにMVまで全て手がけるというスタイルですが、どのように進行していくのでしょうか?

YU 基本的には曲からですね。移籍第一弾として「Do Ya?」を出させて頂いて、エッヂの効いたものにトライしてみようと思って作った曲です。僕らの中でも最も尖った曲になりました。今回は第二弾ということで「Zero Gravity」なんですけど、逆の振り切りをやりたいなと。僕らの中のアーバンな部分というか。

――とてもアダルト・テイストの楽曲ですよね。

YU 説得力のあるサウンドにしたいねというのが満場一致の意見であり、そこに向けてトライした曲なんです。だから小賢しいことはいっさいやりませんでした。

――MVも「本気で音楽をやっている」という雰囲気ですね。

SHUKI そうですね(笑)。

YU だから「Do Ya?」とは真逆ですね! わざと狙っていきました。ギャップを作りたいというのもあったし、「Do Ya?」から新しく入った方は「こういうのもやるんだ」というのも感じていただけるあるでしょうし。

――YouTubeでは海外の方々からのコメントも多かったですね。

YU 確かに。海外の友達とかも「めっちゃイイ」って言ってくれて。そういう意味ではJ-POPの枠からは突き抜けられたんじゃないかなと思いました。

――今作の制作はどのように進行しましたか?

SHUKI サマンサタバサさんとオンキヨーさんとのコラボのワイヤレスイヤホンが出るんですけど、それに対する曲というのは最初の方からあったので、MVも含めてイメージはすぐ固まりました。バンドっぽいというか、わちゃわちゃした感じではなくて、「渋く生楽器だけで最低限やれるような曲」というコンセプトがあって、それを忠実にやった感じですね。

YU サマンサタバサさんとオンキヨーさんから出るワイヤレスイヤホンなんですけど、その音質も僕らが監修させて頂いたんです。それが凄く良い音でして。僕らはバンドなので、そのサウンドで聴いたときに生楽器の音の良さをみんなに届けようと意識しました。

――イヤホンの音質監修、サウンドチューニングというのは具体的にどのようにやるのでしょうか?

YU まずオンキヨーさんから方向性を提案して頂いて、今回対象としている方々がどういう状況でイヤホンを付けるかということを想定しました。僕らの好みもありますし、「その場合だとこっちの方がいい」「こっちの方向性に寄せた方がいい」など話し合って決めていきましたね。

――以前のインタビューで「耳に囁くような気持ちで歌っている」と仰っていましたね。

YU それは変わっていないですね。今回のイヤホンにメッセージを入れさせていただけることになって。それで僕はイヤホンを擬人化して“Let me whisper(囁かせてくれ)”というフレーズを考えて、その文字が箱に入っています。それに合うようにしたいなと思って歌いました。

――アイドラのみなさんは普段どんなリスニング環境でしょうか?

SHUKI 僕は完全にイヤホンです。今回発売されるイヤホンは質が高いのに低価格だよね?

YU コスパがいいよね。

SHUKI 1万円切るくらい。ワイヤレスで1万円切る価格のやつだとだいたいアレな音ですけど(笑)。これはそうじゃないんです。やっぱりオンキヨーさんの技術がしっかりしてるから。

YU プレゼントのときとかイイよね! 作曲の前にそういう話があって、そのテーマソングになるような曲をということで。それも考えつつなんですけど、僕らも今年第二弾として出すということもあったので、両方並行して考えてこの曲が出来ました。

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