I Don’t Like Mondays.「どんな人でも聴きやすいように」音楽で伝える想い
INTERVIEW

I Don’t Like Mondays.「どんな人でも聴きやすいように」音楽で伝える想い


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:19年05月26日

読了時間:約14分

コンセプトに常にプラスされる“新しさ”

――「Do Ya?」は90'sのHIP HOP、ファンク「Zero Gravity」は70'sソウルの雰囲気がありますね。

SHUKI 「Zero Gravity」は、実は70'sソウルとかをメチャメチャ意識して進行から音作りから、空気感を大事にしました。「Do Ya?」は90's寄りでしたし。テーマもそうだったので、それに合わせてビジュアルとかも全部イメージして、時代感がテーマになっています。

KENJI 「Zero Gravity」の方は、曲を作るのはそんなに苦労しなかったんだけど、レコーディングがシビアだったよね。

SHUKI 曲はできたけど、そのキャラクター付けというか。70'sと言いつつ、古いだけだと面白くないので。どうやって新しさを入れようかと。でも新しさを入れ過ぎるとバランスが崩れちゃうので。そのバランス感覚を音色で表現したり、フレーズ感で出したり、そのあたりが大変でした。

――新しさという部分は「Do Ya?」で言うと、90'sのHIP HOP感がある中での強烈なギターソロに新しさを感じました。

YU CHOJIのギターで僕らのアイディンティティを出していますね。あれが普通のプロデューサーが手がけたとしても、ああはならないと思うんです。あのギターソロでアイドラ色が出ています。制作の初期段階からあのギターは絶対入れたいと思っていて。HIP HOPのサウンドの中にああいう超ロックど真ん中みたいなギターソロが入るとどうなるのかな? と前から思っていまして。

――ガツンとギターソロがきて、曲終わるかなと思ったらもう一回しガツンと弾くんですよね。

CHOJI そこまではずっと地味に弾いて我慢してるんです。4番バッター的なところ頂きましたよ(笑)。

――CHOJIさんはメインギターのレスポールが凄く似合いますよね。

CHOJI レスポール大好きなんですよ。割とこだわりで。

――アイドラはロックにソウル、HIP HOPにエレクトロサウンドにダンスビートとさまざまな音楽性が見られますが、みなさんの音楽の源流は?

KENJI バラバラだよね。

YU もともと違うというのもあるんですけど、このバンドを始めてからも更に広がっています。「最近このアーティストが良いよ」というのをシェアするんです。だからアイドラを始めてから新しく影響を受けたサウンドもありますし。

SHUKI そうだよね。一人だと絶対出会わなかった音楽をメンバー通して「イイね」ってなるので。そういうのも新しい曲にどんどん投じて、だからこそ色んな曲を作れるのだと思います。最近だとアンダーソン・パークとか聴きますね。豊洲PITの単独公演を観に行きましたし。

KENJI 僕が注目してるのはビリー・アイリッシュかな。音楽も格好良いし歌詞の世界観とかアートワーク、ライブパフォーマンスと総合的に「凄い人が出てきたな」と。

CHOJI 僕はこの間出たレニー・クラヴィッツの新譜を聴いたり。ヴァンパイア・ウィークエンドの新譜も聴きましたね。ロック寄りのが多いですね。レニーのギターは全編通してというかポイントで刺してくるイメージがありますね。カッティングでもギターソロでも。

――それ、CHOJIさんのプレイスタイルと似てますよね。要所で刺してくる感じ。

CHOJI そうですね。蜂のように(笑)。

YU あとはジェイムス・ブレイクかな。セクシーだし、サウンドも今っぽいんだけどレトロというか。そこがオシャレというか。声が本当に良くて! 部屋での弾き語りをInstagramでやっているんですけどそれがエロくて。その往年の化石っぽさというか(笑)。マジでイイです。

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