ヒグチアイ×片平里菜でどんな化学反応が起こるのか、2マン自主企画へ向け語り合う
INTERVIEW

ヒグチアイ×片平里菜でどんな化学反応が起こるのか、2マン自主企画へ向け語り合う


記者:木村武雄

撮影:

掲載:18年11月22日

読了時間:約19分

2017年に感じたものが『日々凛々』に

 <片平里菜は11月14日に自身初となるベストアルバム『fragment』をリリース。これに関するインタビューは後日掲載。ヒグチアイは6月20日にセカンドアルバム『日々凛々』をリリース。ここでは『日々凛々』について話を聞いた>

――ヒグチアイさんの曲の形は前からこういう形だった?

ヒグチアイ 昔は全然自由気ままにやっていました。自分でアレンジしたりすることもあるんですけど、ピアノを弾きながら歌を歌うというのが凄く狭いような気がしてて。ピアノが始まるとみんなシンとしちゃうみたいな。感動はさせられても、楽しませるのは凄く難しい楽器だと思って。だからもうちょっと他の楽器に頼りたいなと思っていて、自分で色々アレンジを考えるようになったのがけっこう最近の話なので、そこからはピアノの弾き方も変えたりして。

――曲作りはピアノから作っている?

ヒグチアイ 最初のリフを作ってから、その曲に合う歌詞を書くこともあれば、メロディを書くこともあるので、リフが最初に来ることは多いですね。

片平里菜 曲によって聴かせたいものが違うのかもね。

ヒグチアイ 一つ「これしかない」ってなると絶対首締めるよね。そんな気がする。

片平里菜 アイちゃんの曲を聴いていると、凄い落ち込んでいるときというよりは、落ち込んでいるけどやらなければいけないなという気持ちになっているときに聴くと、凄く前向きにさせてくれる曲が多い気がして。

――片平さんは今作について別途話を聞いていますんで、ヒグチさんにお話を聞きます。今作『日々凛々』のテーマは?

ヒグチアイ ただそこに生きているだけで素晴らしいことだということを強く思っていたんですけど、私はけっこうネガティブな人間なので、凄く後ろ向きなことも多いんですけど、後ろを向いていても下を向いていてもその場所に立っている、そこに居るということが、それだけで素晴らしいという気持ちになったので、そういう風にみんな思ってもらえたらいいなと思って書きました。

――ライターさんのコラムで「決意表明」だと書かれていました。正にその通り?

ヒグチアイ そうですね。こういう風にいたいという。今後はどうなるかわからないけど、今はこういう風に思っている。逃げがちな人間なので、いつも保険をかけていたいタイプなんですけど。「私はこれを絶対やらなければいけない」と言って前に向かって走れる人って凄い強いと思っていて、そういう人はみんなの先頭を走ってくれればいいけど、後ろの方で「足痛いしな」とか「お腹痛いしな」とか思っている人たちに「同じスピードで走って行けよ」とは言えないというか。ゆっくりでいいからとりあえずここからちょっとずつ歩いて行こうよと、後ろから背中を押せる人間になりたいと思って。

――そのアルバムのテーマに基づいて曲が出来ていった?

ヒグチアイ 2017年に書いた曲が多いんですけど、その一年間はそれが自分のテーマだったんだと思います。

――そうなると、今はまたテーマが変わっているような気もしますね。

ヒグチアイ 今はまた変わっていますね。

――その中で今回のライブはまた違う?

ヒグチアイ そうですね。途中経過を発表していきたいなと思います。こういう風になりたかった自分がちょっと進んでみてどうなのかという部分をちゃんと見せていかないとと思って。最近お客さんが自分に似ているなと思うことが多くて。聴いてくれている人も多分そんなに強くない人達だなと思うところもあって。何か自分がまず見せられる人になりたいなと思ったんです。「ゆっくり行こう」みたいな感じで言いつつも自分が諦めない人間でいたいなって凄く思っていて。今のところまだ諦めていないので。そこを見せられればいいなと思います。

――片平さんは強く見える?

ヒグチアイ 強く見えるというより、しなやかな強さな感じ。まさにそういう人になりたいです。人に愛される人だと思います。

――ヒグチアイさんはトリッキーな部分もありますよね。

ヒグチアイ きっと昔からですね。合唱部のときに先生が不思議な音階を使っている曲が好きな人で、自分も好きだなという自覚があったので、多分生まれもって不思議な旋律が好きだったんでしょうね。そういう好きなものを曲に出来ていったらいいなと思っているんですけど。伝わっているなら良かったです(笑)。

ヒグチアイ×片平里菜

(おわり)

ライブ情報

11月23日は地元でもあり馴染みの深い長野の LIVE HOUSE Jで、どっぷり深い弾き語り。
ヒグチの29歳の誕生日でもある11月28日・渋谷WWW-Xでの東京公演は、大興奮のバンド編成で。
ヒグチアイは、Dr.伊藤大地+Ba.御供信弘との"絶景スリーピース"
片平里菜は、この日のための特別編成バンドで登場する予定。

HIGUCHIAI presents
好きな人の好きな人 meets 片平里菜

<ACOUSTIC>
■2018/11/23(金祝) 長野 LIVE HOUSE J
LIVE HOUSE J 25th Anniversary Special Program
open 17:30 / start 18:00
act: ヒグチアイ / 片平里菜
info: FOB新潟 025-229-5000

▽チケット取扱い
長野 Live House J店頭 026-225-6068
チケットぴあ 0570-02-9999 [code:127-294]
ローソンチケット 0570-084-003 [code:75187]
イープラス https://eplus.jp/

<BAND>
■2018/11/28(水) 渋谷 WWW-X
open 18:30 / start 19:00
act: ヒグチアイ / 片平里菜
info: SOGO TOKYO 03-3405-9999

ヒグチアイ : 絶景スリーピース (Dr.伊藤大地&Ba.御供信弘)
片平里菜 : 特別編成BAND

▽チケット取扱い
SOGO TOKYO オンラインチケット http://sogotokyo.com/
チケットぴあ 0570-02-9999 [code:126-657]
ローソンチケット 0570-084-003 [code:71389]
イープラス https://eplus.jp/
ALL STANDING / 前売3800円(税込)+ドリンク代別途

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ヒグチアイ×片平里菜
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