音楽は勝ち負け、電波少女 NIHA-C加入で目指すシーンの高み
INTERVIEW

音楽は勝ち負け、電波少女 NIHA-C加入で目指すシーンの高み


記者:小池直也

撮影:

掲載:18年08月22日

読了時間:約13分

客演が毒抜きに

NIHA-C(撮影=冨田味我)

――なぜ今回のツアータイトルは『シークレットツアー』なのですか?

ハシシ 意味はないんです(笑)。自分の働いていたパチンコ屋さんがいつも『シークレット・マンデイ』というイベントをやっていて。「堂々開催」と告知していたのが面白くて引用しただけなんです。とにかく名前を付けたいんですよ。覚えやすいじゃないですか「~の時」みたいに。だからいつもその時のノリで付けています。

 ちなみに7月のワンマンは『OWARI NO HAJIMARI』というタイトルでした。リスナー側のアーティストのピークって、その人を知った時だと思うんです。同じアーティストでそのインパクトを超えるのって難しいじゃないですか。僕はそれをずっと思っていて。「あの頃はよかったのに」と言われる歌手の方って多いんじゃないですかね。だから「メンバーも増えて、更にあなたの好きだった電波少女はもういないし終わっていくよ」という皮肉を込めてタイトルを付けました。当然それを覆せる様にも試行錯誤していますが。

――『シークレットツアー』のゲストには、旧メンバーの野崎りこんさんも入っていますね。

ハシシ りこんくんとはよくやっていたんです。メンバーだったというのもありますし、脱退した後もフィーチャリングで呼んでいました。世界観もラップも面白いし、上手い。去年アルバムを出したり、精力的なので何かやれたらと思ってお願いしたんです。

nicecream 僕はしっかり話した事はまだないですね。今回ご一緒出来て嬉しいです。

――ところで、ハシシさんはラップシンガー・アサキさんの「Moldy feat. ハシシ(電波少女)」で客演されていましたね。

ハシシ 客演は面識がない人の場合断る事が多いんです。むやみにやりたくないんですよ。でもアサキちゃんの場合は曲を聴いた時に「できる子だ!」って思ったんです。この年齢(19歳)でこれだけできる子がいるんだとびっくりしました。彼女が電波少女のファンだという事も後で聴いて、オファーを受けました。面白そうだったので参加させてもらいました。

 感想は「久々にああいうビートに乗ったな」という事と、「よその曲だと割と好きな事が言える」という事ですね。エゴサーチとかもよくするんですけど、ファンの方も「ハシシは客演の時の方がトゲがある」「のびのびしている」みたいに言ってくれていて。それも当然なんですよ。自分の曲になると、曲の本質を伝える事が優先されるので冒険しづらいんです。他人の曲だと、本人がそれを言ってくれているので余計な事が言える。だから定期的にああいうフィーチャリングがあると毒抜きになって楽しいです。

――今後「feat.NIHA-C(電波少女)」、「feat.nicecream(電波少女)」みたいな可能性も?

nicecream ありますね。その時は僕ものびのびやりたいと思います(笑)。

NIHA-C 僕もやらせてもらえるならやりたいです。

――最後に、メジャーデビューして1年以上が経ちましたが、今の心境はいかがですか。

ハシシ 僕たちは全然まだまだですよ。胸張っていける様に活動したいですし、会社の期待にも応えていきたいですね(笑)。会社に利益を出して、自分達も規模を拡大していけたらなと思っています。

(おわり)

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