曲もライブも常に“疑問符”、パノラマパナマタウン・岩渕想太からの問いかけとは
INTERVIEW

曲もライブも常に“疑問符”、パノラマパナマタウン・岩渕想太からの問いかけとは


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年06月17日

読了時間:約10分

「熱狂」という意思を共有出来た

岩渕想太

――さて、最近新しいギターも入手したみたいですね。

 そうなんです。今までずっと1本でやってきていたので、2本目が欲しいなとずっと思っていて。akkin(ギタリスト、音楽プロデューサー)さんに紹介していただいた楽器屋さんで、5年振りにギターを購入しました。テレマスターというテレキャスターとジャズマスターを合体させたようなサウンドが特徴のギターです。これからライブでも使用していきます。自分のスタイルに合っているなと感じまして。

――今までギター1本でやっていたみたいですけど、ライブで弦が切れた時とかどうしていたんですか。

 切れたままやってましたね。弦を張り替えてる時間ももったいないなと。

――ロックですね(笑)。でもこれでサブギターが出来たわけですし安心ですよね。あとギターが変われば出来る曲も変わってきそうですね。

 変わってくれたら嬉しいです。「$UJI」が完成した後も曲は作っていて、「フカンショウ」のように今までは“陽のパワー”が大きな曲が多かったこともあって、その反対に暗い、陰の曲が出来てきています。これがみんなにどう刺さるかも楽しみで。

――新しいパノラマパナマタウンが見れそうですね。さて、ライブについてなのですがフェスにも積極的に参加されていますが、手応えはいかがですか。

 巻き込めている手応えは感じていて、僕らのステージを観てくれた人が好きになってもらえるようなライブは出来ている自身はあります。なので、一度でもいいから僕らのライブを観てもらえたらと思っているんですけど、観てもらうまでがなかなか難しくて…。

――ライブに対する意識もメンバー全員変わったようにも感じられて。

 最近ライブがすごく楽しいんです。『HEAT ADDICTION TOUR』では 札幌や福岡などあまり行けていないところにもツーマンでは回れて、「フカンショウ」の歌詞を覚えてくれている人がいたり、僕らを待っていてくれる人もいたので、僕らの音楽が徐々に届いていっているという実感はありました。それもあってステージとフロアがツアータイトルでもある「熱狂中毒」という意思で共有されていたツアーでした。

 我を忘れさせるようなライブをしたいという意思が今バンドメンバーと共有出来ています。そこが大きく変わった要因のひとつかなと思います。以前は共有出来てなかったというより、今ほど明確なものがなかったんだと思います。その中で「熱狂」というものを見つけられたことは大きかったなと。

――趣味趣向は違ったとしても、同じ意思を持つというのはすごく大事ですよね。

 それを実感しました。ライブを沢山観てきてる人って、予定調和というか先が読めてしまうと思うんです。それを感じさせない驚きの連続だったり、我を忘れる瞬間を作りたいという信念で現在ワンマンを構築しています。それが実現出来ると思うのでワンマンが楽しみなんです。対バンがいるライブとは違って僕達のことを観に来てくれている人しかいないので、これを経て、またやってみたいライブや曲が産まれると思うし、この熱を今後の活動で表現していきたいです。

(おわり)

この記事の写真

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事